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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/05(Mon)22:55

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諫言

2009/03/04(Wed)14:01

いつもの専門ガッコで再試をやってきた。

いつぞやの日記に、ひでぇ出来の学生が多くて嫌になっちまったよ、とか書いた話の続きである。
そのガッコでは、規定の点数に満たなかったものは「再試」を受けなければならない。
問題を作るのも面倒だし、採点や評価資料を作るのも面倒だ。

「だったらセンセイ、同じ問題出してよ」
「イヤだね。そしたらキミら、答えだけ丸暗記してくるだけだろ?」
「うん、まあ」
「オレが面倒な思いしてるのに、キミらだけ楽なんかさせるもんか」

まあ大人げないこと甚だしいお話ではあるが、そういう人だということで。
それに、授業中はうるさくしなきゃ基本的に放置してきたんだから、最後のテストぐらいカッコつけて見せてみろ、ってなもんだ。ぐーすか寝てたとしても、見えないトコで必死に勉強して涼しい顔していい点とって、「ははん、こんなもんですか?」とか言ってのけるのが粋というものであろう(なんか違う気もするが)。

あれだけのややこしい科目(そして個人的には有用だと思う)を自力でできるってんなら、そうすりゃええのよ。



「だいたい、あれだけ勉強しとけよ、って言ったのに・・・」

と先日、古くからの友人R1との電話の中で愚痴ってたところ、

「あのな、のんちゃん」

ヤツは私のことを名前にちゃん付けで呼ぶ。

「世の中の人はな、のんちゃんみたいに勉強して状況を変えてける人ばっかじゃないのよ。実践の中でしか色んなことを身につけられない人もいるんだから。ってオレのことだけど」

一瞬「でも!」って言いたくなったけど、そこはそれ、自分を基準にしか考えられないってのも了見が狭いってことでしかないし、グッとこらえた。

「んあー、そうか、そうだよな。むー」



で、今日のことだ。
再試開始の前に、集まった学生さんたちを前にしてこんなことを話した。

「先日、”学生連中が勉強してくれねえんでうんざりしてるんだ”って友人に愚痴ったら、”みんなが自分と同じと思うな”と諌められました。そこで私はこう考えることにしました」

きょとん、とした顔してる学生さんたち。


「キミたちはきっと、私のことが大好きで大好きでたまらなくて、思い余ってわざと試験に落ちる、なんていうことをしてまで、私に会いに来てくれたのだと!ありがとう!」

皆さん、実に味のある、嫌そうな苦笑いをしてはりました。




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No.365|講師仕事Comment(3)Trackback()

足掻け

2009/01/23(Fri)00:26

専門ガッコでの新学期初授業。

移動時間を読み違え、微妙な遅刻。
いやホントお恥ずかしい。
ソロバン道路なんて嫌いだ!


職員室に飛び込むと、いつぞやの記事に書いた卒業生たちが。
顔色がさえない、と言うか憔悴している。
そらそうだ、今週末国家試験だもんね。

「センセイ、どこ出ますかね」

うむ、そりゃもう代表的な疾患について一通り、発達に関する障害について、治療法については薬の副作用と代表的な精s療法について、考案者と中心理論と代表的な技法について、あと検査に関しては・・・。

一問一答風に聞いてみたらソコソコちゃんと答えられてた。
太鼓判までは押せないけど、過去問10周したというその意気や良し。
「おおう、そんだけやってりゃ0点は無いっしょ!」
何の慰めにもなってねぇ。



午前午後2コマ授業してヘロヘロになって戻ってきたところ、もう一人卒業生が増えてた。
「オレ、全然慌ててなかったんですけど、今になって慌ててきた。どうしよう!もう今更過去問とかやらない方がいいですかね?」
どうもこうもあるかい。

足掻け。

もしかしたら全く同じではないにしろ過去問と似たような選択肢があるかもしれないし、ダメでも次回の勉強になるしー・・・・とは可愛そうなんで言いませんでしたが。
勝負事は水物だし、「開く扉がありゃあ道は開ける!」なんてことを言ってた怪しいおぢさんもいましたし。

前日意外は必死こいて勉強しなはい。
今更集中力の付け方とか聞いてる時点でダメっぽさ満載な気はしますが。
まあ私は彼の能力の全てを知っているワケではないのだから、まずは全力を尽くすことッスね。


当日大切なのは動揺しないこと。

知ってる問題はその場で解く。
時間かければ解ける問題は一旦後回し。
初めて見る問題も後回し。

先ずは取れる問題を確実に押さえて、それから他の問題にじっくり取り組めばいいのだ。

動揺して問題が解けるんならナンボでも動揺すりゃいいけれど、ンなワケないし。
動揺は動揺を呼び、普段なら解ける問題も度忘れしちゃって益々あせっちゃう。完全な悪循環だし、何よりそんなものゲージの無駄遣いじゃないか。ゲージは溜めておいて、ここぞという所で超必殺技として叩き込むか、EX必殺技で・・・・。
何の話だっけ。



落ちちゃっても気にすんな。
アタシなんざ、資格はおろか車の運転免許さえも3回目でやっとこ合格してるんだから。
失敗したらまたやり直せばいいんだって。
怪獣みたいな力の無い我々凡人は、知力体力時の運、財力人脈袖の下、あるもの全てを費やす以外に方法なんて無いのです。

振り絞れ、振り切れ。
自分の力の底の底まで見られる機会なんざ、そうは巡って来ませんよ。

健闘を祈ります。


No.356|講師仕事Comment(0)Trackback()

立っている人がいる

2008/12/26(Fri)00:28

足首の内側が腫れた。

いつだったかも同じように腫れたことがあったけど、今度は逆の足だ。
たぶんまたなんぞ雑菌でも入ったんだろうとは思うけど、前回自然治癒するまで放置してたら実家の親にしこたま叱られたんで、観念して病院へ行った。

ああ、前回見知らぬ人の悪口をさんざ書いたんで、バチでも当たったのやも知れませぬ。

病院へ行ったらレントゲンだ血液検査だと大げさになってきて、肝っ玉のミクロマンなワタクシはビビる。

今はレントゲン写真さえデータになってんのね。
診察室のPCモニタに膝下の骨がくっきりと表示されてました。

あー、細い骨。
よくもまあ、こんなほっそい骨で体重支えたり蹴ったり蹴られたりしてるなあ。
エライぞ、足の骨。
あと六十余年がんばってくれたまい。

太さは心もとないけど、色はスッキリしていていい感じ。
綺麗だなあと思う。
足首辺りの細かい骨の組み合わせは、複雑なメカの組み合わせみたいで無駄にワクワクする。スーパーロボットの臭いがするよ!

骨で炎症を起こしていると言うことも無さそうだし、関節の稼動にも問題は無さそう。血液検査の結果はちょっと先になるみたいだから、それまでは抗炎症剤(だと思う)飲んで冷やして足高くして寝てろ、ってさ。


多分、疲れて抵抗力が落ちてるってコトだと思うんだよなぁ。
歳だなー。
てか、そこまで疲れてるって事態そのものが不味いんじゃないか?



といったカンジで少々腫れた足を引きずりつつ、出前授業してきました。
いつもお世話になってる某予備校の人から、某大学でいつもの資格試験対策の授業をして来い、ってな依頼。
もちろんその大学にも専門家はいるはずなんだけど、「外部の、受験対策の専門家から喝を入れてもらいたい」って理由らしい。
まあ裏の事情もあるようですが、こちとらには関係ないので良い授業をするだけでゴザイマス。

この授業の準備に丸一日近くかけて、その後から足首が腫れだしたんだよな。


えーと。
「1コマ90分だけど、途中で5分ほど休憩入れてください」
ってなカンジの指示があったのだけど。
これはアレですか、学生さんたち90分集中力が持たねえってことですか。
いやまあ、持たないのは別に珍しかねぇのですが、そっからどう戻すのか、とか気づかれないようにサボるとかするのが大学生の腕の見せ所じゃねえのですかい。
だいたい、90分のうち途中で5分休憩入れたら40分とか45分に分けることになるじゃないですか。つまり、そりゃ小学生並みの授業時間ってコトじゃないですか。

うーん。
塾の中学生の方がまだ集中力あるぞ。
ああ、勉強する習慣のない子たちが多いんだなあ。
習慣っていうか、訓練か。

いつも通り、寝るヤツは放っておいたのですが(授業で話したレベルのことを、自力でできるっていうならやってみるがいいさ!)。
喋るのは止めて欲しいなあ、と注意しておいたつもりなのですが、それでも喋るんだもんなあ。

「あー、喋るの止めてね」
しーん。
「はい、じゃあ続き・・・」
ボソボソボソ
おいおい、数秒も持たないの?
キミらアレか、昆虫かなんかか?

目立たないと思ってんのかもしれないけど、そもそも教室って声が響くように作ってあるから、こっちの声が届くってことは自分たちの声も届く可能性があるってこと気がつかないのかなぁ。

馬鹿ってのは、本当に可哀想だと思う。

声色を変えて、
「怒鳴った方が、いいか?」
って言ったら止まりました。
昆虫よりはマシなようです。


授業終了後、声をかけてくれる生徒さんがいた。
「お疲れ様でーす」
「はい、お疲れさん!」
「・・・・」
「ん?」
「先生、オレのこと、覚えてます?」
「ん?アレ?うん、あれ、どこで合ったんだっけ?」
「専門学校で、心r学教わってた」
「あれ、もしかして、『大学に編入したい』って言ってた?」
「そうです!先生に資料もらったところはダメだったんですけど、ここに編入したんです」
「うお、すげえ!ホントに編入したんだ!」

もう2年も前になるのか。
いつも行ってる専門学校の学生さんに、「大学に行きたいんだけど」って相談されたことがあって、自分の母校の資料をドカンと渡して「フハハ、やる気があるならやってみるが良い。道はほれこのように」って編入の話をしたのだけどその後音沙汰無かったもんだから諦めたのかなーとか思ってたのですが。

すげえなあ、本当にやってのけたんだ。
正に、そこにシビれるあこがれる、ってヤツだ。
意思を貫き通して、行きたいと思った場所に立っている人がいる。
それだけでなんかこう、力が湧いてくる感じがする。

ちょっと言葉を交わしただけで彼は友達とお昼ご飯を食べに行ってしまったんだけど、その姿はフツーの大学生で周りとなんら変わるところも無くて、そこがまたさりげなくていいなあ。きっと今まで色んな障害があったに違いないけど、それをひけらかしたりすがったりすること無く淡々と日々をすごしている。

うーん、漢前(おとこまえ)だねえ。


この授業で年内のお仕事は一区切り。
塾の冬期講習はまだ何回かあるけれど、少しゆっくりして英気を養おうと思う。

締めの仕事でいい気持ちになれたよ。
ありがとう、ってその人がここを見てるわけないのだけど。




No.346|講師仕事Comment(3)Trackback()

励みになりますわー

2008/12/11(Thu)00:53

専門ガッコの授業に遅刻した。

ギリギリ大丈夫、って時間だったんだけど、地下鉄乗る直前にかかってきた電話に出たのが失敗だった。
資格試験対策の授業をさせてもらってる某予備校からの電話で、全国で使う模試問題の解答解説に間違いが無いかチェックするというお仕事の依頼でした。
普段からお世話になってる職員の方から事前に伺ってたのに、「お受けいただけますか?」だって。
やるつもりでいるっちうに。社交辞令で無駄無駄な時間かけるから、地下鉄一本乗りそこねてしもうたわい。昼間の一本って結構時間空いちゃうのにー。

でも、今回初めて聞いた話もあった。
「いずれは問題の作成やテキストの執筆もお願いしたいと思っておりますので」
はい?マジですかい!

国家試験の直後に解答速報出すお仕事を何回か請けてきたのだけど、毎回毎回頼まれもしないのに

「コレコレこういった理由でこれが正解である。ちなみに何年にドコソコの出版社から出たこういうタイトルの本の何ページにそれについて書いてあるので文句があるなら見てみるが良い」

ってコメントをつけて来た成果やも知れませぬ。
お仕事の契約上では、「ちなみに」以前の分までで十分で、もしも複数の回答者の内容が割れた場合に電話が来てすり合わせを行うことになっているのだけど、電話を待つのがイヤでその分文書化して先に出してしまっていただけなんだけどねー。


授業のできはソコソコ。
今回の授業は面接場面で使う技法についてで、興味のある人にはすぐに使えるような、今後の勉強の指針になるような話を一杯したつもりなんだけど。
興味の無い人には難しい話だったろうね。

地下鉄の駅から専門ガッコまで走ってよっぽどヘロヘロに見えたのか、学生さんの一人に
「お疲れ様です!」
って労われてしまった。皆さんの貴重な勉強時間を無駄にさせてしまったワタクシですのに。


午後からはその専門ガッコの側で会議に出席。
授業の準備でロクに寝てないから意識が朦朧とする。
演壇でしゃべってる人の話がまるで理解できない。
てか、今日の人は大して準備してないと見た。「えー」とか「うー」とか「あー」とか文節ごとにはさむってアンタ故・大平総理大臣か。

グループに分かれての討議。
その場にいた人のほとんどは職務柄話し好きな人ばかりなのに、30分の制限時間の9割5分一人で話し続けてる人がいた。この私が(大げさ)相槌すらはさめなかった!
他の人が段々機嫌悪くなって行ってるような気がして、その場から逃げたくなりました。


某予備校へ、日曜の仕事の資料を受け取りに。
いつもの担当の方が不在で、別の方が応対してくださった。

「先日はリハビリの授業、ありがとうございました」
ああ、リハビリの国試対策は、この人が仕切ってたのかー。いえいえこちらこそ(また来年お仕事まわしてくらはい)。
「センセイの授業、評判良かったんですよ!」
ナンと!そりゃ嬉しい。励みになりますわー。


塾のお仕事はこの日も遅刻。
むー。


No.343|講師仕事Comment(0)Trackback()

確かに知っているッッ!

2008/12/03(Wed)13:17

いつもお世話になっている専門ガッコに授業しに行った。

職員室に入り、専任の先生と事務の方たちに挨拶しながら、非常勤講師の席に向かう。
顔見知りのセンセにご挨拶していると、横から見知らぬ若い女性にニコやかに挨拶された。

おや、新しい非常勤のセンセイかな?若い女性の講師とは珍しい。どれ、せいぜいお愛想振りまいて仲良くさせて頂こう、と下心満載の微笑みを浮かべたところでふと気づく。


いや、オレはこの女性を知っているッ!
どこで会ったか忘れたが、確かに知っているッッ!

とかなんとか微妙なツラしてたら、その女性の方から
「お久しぶりです。卒業生のNですー」
と挨拶された。ああ、この春この専門ガッコを卒業した人だ。道理で。

聞けば職場から「年明けすぐの国家試験に一発合格でくるよう、休んでガッコ戻って勉強してこい」と言われたらしい。
フハッ、恵まれた職場ですなあ。

「センセイ、助けて下さい」
「ふむ、如何ようにお助けすれば宜しいか」
「国試の時、横に立っていて下さい」
「応、担当科目ならお受けしましょう」

阿呆なやり取りしたりして、何故か私の授業を受けて行くことに。
少しでも役に立てたなら良いのですが。



授業終了後、とある学生さんから辞めることになった学生さんの話を伺う。出席日数の危ない学生さんだったから仕方ないな、と思う一方、何となく凹んだ。
自分の授業がも少し違ってたなら、もしかして違う事態になったんじゃないかな、とか。
もちろん自分で背負いこむべき責任ではないことはわかっていますけどね。

少なくともあの学生さんは、こんな風にアタシが凹んでいることなんざ知らねえでしょう。
いやまあ、もちろん知る必要もねえのですが。


うん、まあ仕方ないか!
縁があったらまた会おう!
お元気で!

No.340|講師仕事Comment(0)Trackback()