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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/06(Tue)03:54

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しわよせ

2009/07/02(Thu)19:11

「ということで、10月の件よろしくお願いしまーす!」

「あいあい、で、今度の日曜日の件なんですけど」

「・・・あ、そうですね、今度の日曜も××士の講習会ありますね!」

「あい」

「どうでしょう、レジュメできましたか?!」

「えーと、がんばってはいるのですが。たぶんギリギリになるかと」

「そうですか・・・実はワタクシ、今度の土日もいないんですよね!」

「はあ」

「今週末は○○採用試験があるから、レジュメ印刷できる者がいないんですよね!」

「はあ」

「全員でビラ配りに出てるんですよ!」

「はあ」

「どうでしょう、A4用紙2枚分ぐらいなら、ウチのコピー機で縮小かけて印刷すればすぐできますよね?!」

「・・・・」

「センセイの方で早めに来て頂いて、やっていただくというのはいかがでしょう?!」

「・・・・分かりました!レジュメやめましょう!」

「え?」

「4時間分の内容なんか、どうやったってそんな量にまとまりませんし、無しでやりましょう!」

「授業の方、大変になりませんか?」

「まあいいです。無きゃあ無いでどうにでもなりますし」

「そうですか?」

「ええ(爽やかな微笑み)!」


いつも仕事を回してもらってる恩は感じているけれど、それは仕事の成果と、どれだけかは知らんがまたやろうと思うだけの儲けで返してはいるはずだ。少なくとも、イーブンな関係ではあるはずだ。

週末にだって開講してるのに、対応できる人員を置いてないってのはまあ経営判断だからいいとして、そのツケを外部の人間に押し付けるな。内輪の社員間なら、バックアップしあって会社を維持しなきゃならん義務はあるだろう。それが身分保障の対価だ。

こちとらキミらには何の身分保障もしてもらってない。
約束した仕事に関しては、全力を持って当たる。
授業の内容は、それなり以上のものを提供していると自負している。
明確なクレームが入ったのは、キミらからもらった資料に致命的な間違いがあった時だけだ。
だから、これぐらいは言ってもいいと思う。

そっちの仕事のしわ寄せを、こっちに押し付けるな。

もっと前から準備しておけ、というのは正論ですな。
じゃあ正論には正論でお返ししましょう。

レジュメ製作の手間賃も時給も、あたしゃ一切頂いていませんぜ。

同じ額で、レジュメ作成義務無しの授業もやってるよ。
同じ場所で。

見るに耐える、使えるレジュメを作って差し上げてるのは善意に他なりませんぜ。

善意だけを期待されても、ねえ?


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No.393|講師仕事Comment(0)Trackback()

なんかの好機

2009/06/09(Tue)01:30

先週の金曜日、S専門ガッコでの授業の後で久しぶりにK田先生とお会いしてきた。
色々と単発の講師仕事を廻して頂いてるので、それなりに連絡は取り合っているのだけれど、直接お会いするのは2、3年ぶりかな?最後にお会いしたのは、K田先生が旭川に行かれる直前だったと思う。

で、今回も単発の講師仕事の打ち合わせ。
もう2年ほどやってるお仕事なんだけど、今年は受講生の集まり具合によっては、道東と道北あたりに出張の可能性もあるらしいし、あれやこれやで結構なお足を頂戴出来るらしい。全くもって有難いことであるなあ。


打ち合わせ後、遅い昼ご飯を食べながら、色々お話しする。

「ワタシね、のんたろう先生はいつか大学でお仕事されるようになると思うんですよ」
「ええええっ!ンな馬鹿な。全然そんな力無いッスよ!」
「経歴的には問題ないと思うんですけどね。論文とか書かれてないんですか?」
「ええと、あの、その、修論以降何も書いてないッス。いや、修論だって、正直なとこ論文ってレベルの出来じゃないし…」
「そうですか?ワタシ詳しくないですけど、十分イケると思いますけどね?」

K田先生は福祉系の方なので、そりゃ分野が違うといえば違うけど、現役の研究者にそう言っていただけるのは有難いことですわ。

「いや、実は最近、そっち方面の、論文を書く勉強し直さなきゃなーとは思っていまして。少なくとも、論文を読むようにはしなきゃなーと」

論文を書く訓練は元々ほとんどしてない上に、最後に書いてからもう十年近く経とうとしている。現状ではどうがんばっても卒論レベルのものさえ無理だろう。学部のときお世話になった教授は遠くにいらっしゃるし、修士ん時の教授とは半ば喧嘩別れみたいになったままだし。

自力じゃ無理だよなーとか風呂につかりながら考えてたときに、ふと
「いろんな人の文章読んで、真似して書いてたらヨタ話書けるようになったんだし、論文いっぱい読んで真似してたら論文書けるようになるんじゃねぇか?」
と思いついたのがつい先日。
まだ実際には始めてないけど、また大学の図書館通い再開しようかなーと思ってたところだったんで、ちょっとびっくり。
なんかの好機なのかね?


「のんたろう先生のやってらっしゃるお仕事は、これからの教育機関には絶対必要なものですし。今、ウチでそのあたり担当してる先生、かなりお歳を召してるからそろそろ退官ですよ?」
「いやいや!そんなベテランの後に入ったりしたら恥かきまくりですよ!」

ワタシなんぞよりも力量があって、そういったアカデミックなお仕事を切実に欲していらっしゃる方は山のようにいらはると思うので、実現はしないと思うんだけど。
いや、夢のあるお話しではあるよなー。

研究者としての資質は皆無に等しいと思うし、訓練だってろくにしちゃいない。足踏みと回り道ばっかしてるから、そういった日のあたる、まっとうな道とは縁の無い人生だと思い込んでたんですけど。
「可能性」だけで言えば、皆無では無かったんだなあ。
いやまあ、何だってそうなんでしょうけど。

お仕事のある日こそ、依頼された仕事はほぼお断りせずに受けて立つ、普通の社会人っぽい生活をしてますが、週末は行きつけの焼き鳥屋のカウンターの隅っこに陣取り、アルバイトのまろたろうちゃんの働きっぷりを眺めながらニヤニヤしてるようなダメ人間なんですけどねぇ。


 

No.385|講師仕事Comment(2)Trackback()

絶望の闇に輝くものこそが

2009/05/26(Tue)00:32

先週の話なんですが。


とある専門ガッコで1.5時間×2コマ×2日の短期授業をさせていただいてきた。
レジュメの履歴見たら、今年度で3回目みたいだ。

交通の便が劇的に良い立地な上に校舎が3つもある超大手様で、ここと比べるといつも行ってる専門ガッコは実に地味だな、と思う。いや、別にけなそうとしてる訳じゃなくて。

音楽・芸能系の学科を抱えてるせいか、学生さんたちの勢いが半端なく凄まじい。
どいつもこいつも発情期のオスの孔雀か、ってくらい派手に着飾り、大声で語り合ってる。
オタ系の学生と思われる人たちも見かけるけれど、そういう人たちですら(失敬)自信に満ちあふれている。

少なくとも、自分はこのガッコには通えないと思った。

年に一度程度の授業程度なら、お世話して下さる先生のお陰でどうにかなりそうだけど、週に一度、って程度でも定期的にこのテンションの中に飛び込んでくのは正直つらい。いやまあ、学生さん側からしても私のような怪しげでナニ考えてるのか分からんオッサンは願い下げだと思うけど。

もしも自分が十代の終わりごろ、なんかの拍子にここに通うことになってたとしたら、間違いなく通えなくなってたろうな、と思った。

誰も自分のことなんか気にもかけてないんだろうけど、勝手に自分の方から気にして傷ついて凹んでこの世の全てを灰にしてやるとか思うくせに実行する度胸も能力も無くて部屋にこもって悶々としている様が目に浮かぶようだ。


自分で書いておいてアレだけど、気色悪いやっちゃなあ。


授業の方はノリのいい学生さんたちが多かったこともあり、まあまあ上手く行ったんじゃないかと思いまふ。授業終わった後に感想を話しに来てくれた学生さんもいたしね。

ちょっと心理屋としてのネタばらしをやりすぎた観もありますが、まあいいでしょう。

授業でお話しすることをまとめている間に、福祉系の仕事辞めちゃう人の共通点が少し見えてきた気がする。別に目新しい話でも何でもないんだけどね。少しその辺のところ気にしながら色々見てみようと思う。



ついでに、ってわけじゃないけど。
他の専門ガッコの今年度の学生さんの印象なんぞを。



長年お世話になってる専門ガッコ。
ややこしいので以降「S専門ガッコ」と呼称する。

男子学生に約一名、同い年の人がいた。
「中枢神経系の略図がハkイダーみたいになった」ってネタに反応してたから近い年代だろうと思ってたら同い年とは。
「××さんは一人前の男って感じだけど、先生はカワイイって感じだね!」
と女子学生に評されましたが、寝起きのしょぼくれ状態を見てないからそんな恐ろしいことがいえるんだと思います。

健康診断の都合で男子学生と私だけになった時に、尿検査の定番ネタで笑ってもらえて嬉しかった。男子たるもの、ねえ?

女子。
例年だと小テストの隅っこに書いてくれてた様な質問を、授業中にガシガシとしてくれる。あー、一所懸命聞いてくれてるんだなあ、と思う反面、全く目も合わしてくれねえ人もいたりして複雑な気持ち。
あ、まだ授業を4回しかやってないのに、もう呑みに誘って下さる学生さんがいました。
物好きな、と思う一方単純に喜んでるダメ人間ですよあたしゃ。
まあ例年実現しないことの方が多かったりはするのですが。絶望の闇に輝くものこそが希望でありますから、ってナニを大袈裟な。


今年度から授業をさせていただいてる、D専門ガッコ。

この期に及んでテキストがない、って辺りの問題もあると思うのだけど、ここの学生さんたちってば実に反応が薄い。聞いてんのか聞いてないのか、分かったのか分かってないのか、全く反応が読めない。
ピクルと一緒に30メートル落下した後の範馬バキか、ってくらいに目を開いたまま微動だにしない。
難しい話をしても、柔らかめの話をしても、反応しないってのはナンなんだろう。
そこまで嫌われるようなことはしてないと思うんだけど。

興味ない、ってことなのかな。

だとしたらちょっと凹むけど。
もう少し色々工夫してみようとは思ってる。

No.380|講師仕事Comment(0)Trackback()

今年度初授業

2009/04/18(Sat)01:43

お馴染みの専門学校で今年度初授業してきた。

玄関ホールには小さな掲示板が設置され、先日発表された国家試験の結果が、人数のみ示されていた。あと遊びに来たらしい卒業生の写真も。正確な数字は覚えちゃいねえけど、合格率低いな、と思った。比較的親しくなった学生さんの多くがリタイアしちゃうもんだから、ふと、オレ何やってんだろ、とか思ってしまう。授業に決まってんだろ、お足を頂戴してんだから

職員室に入ると、何かの用事で来ていたらしい顔なじみの学生さんがいた。
「お久しぶりです!先日はありがとうございました!」
何人かの学生さんと一緒に大吉に連れて行ってあげたお礼を言ってくれたのだ。
これはこれはご丁寧に、と思う一方、何か今まで見てきた中で一番顔色いいなあ、何かいいことあったんかい、おいちゃんにも分けておくれよ、とか浅ましい事を思ってしまう。

ちょいと打ち合わせして、新しい校長センセイにご挨拶して教室へ。
案内してくださったクラス担任の先生に
「sクールcウンセラーの大御所です!」
とか紹介されてビビる。誰の話ですかそれ!


授業はまあまあつつがなく。
今回はオリエンテーション的な話を。

・難しい内容だけど、とりあえず聞いとけ
・テストは国家試験の過去問を改変したもの。
・先輩に聞いてるかも知らんが、容赦なく極悪な改変をする予定
・おしゃべりすんな
・寝たきゃ寝ろ、止めないがテストで点数取らなきゃ酷い目にあうよ、あわすよ
・聞きたいことがあったらその場で聞いてもいいし、聞かなくてもいい(『世界中の迷宮』風に)

とかなんとかいつも通りに説明したらドン引きしてた。

特にフォローもせずに授業を進める。

早速寝るヤツもいたんだけど、授業の最後に実施する小テストに書いてくれたコメントを見ると概ね好評の様子。「寝ちゃったけど、後半起きて聞いたら面白かった」だとさ。「難しいかと思ってたけど、聞いてみたら面白そう」ってのもあったな。

うん、まあ頑張れ。

この中から、同じ方向を見て歩いていける人が現れることを望む、とか書くと結婚相手を探してるみたいではないか。仕事する上での同志ってヤツな、期待してるのは。



いや、別嬪さんとそういうことになるのはやぶさかではないのだが、って何を書いてるんだ俺は。

No.374|講師仕事Comment(5)Trackback()

どちら様ですか?

2009/04/16(Thu)00:04

新しいお仕事先に行って来た。

2年ぐらい前にもちっとだけお仕事させていただいた先だが、あんまり上手くできなかったみたいで継続にはならんかったのだけど。まあ一部だけの代打でもあったし。

で、今年度急にまた別の授業をやらせてもらえることになり、お邪魔してきたのだ。



最初だから、少し早めに到着する。
校舎におずおずと入っていくと、事務室から女性が出ていらした。

「どちら様ですか?」

「あ、はじめまして。今日からこちらで授業を担当させていただきます・・・」

「はい?」

「え?」

「・・・」

「・・・」

あれ、日にちに間違いはないと思うんだけど。
そういや、この仕事まわしてくれた人の姿が事務室に見えない。
あれ?

「・・・あ、医療事務科の授業ですか?」

「はい、そうなんですけど・・・」

「あ、それじゃあここの校舎じゃ無いんですよ!」

「えー」


この専門ガッコっていくつも科を持っていて、さらにそれらがいくつかの校舎に分かれているってところまでは知ってたけど、校舎変わったなんて、この仕事まわしてくれたセンセイひとっことも言ってなかったぞ。

教えといてくれよー。

仕方なく、2丁ほど先の別校舎まで、えっちらおっちら歩くことに。

なんだかなー。
テキストも改訂版がまだ出てないから、っつって学生さん持ってないっていうし。
授業計画立てたいから見たかったのに。
結局前の版でさえ今日にならんと手に入らんかったし。

新版の発売予定決まってないって言うのに、資格試験は新版に沿って出題するんだって。
さっすが大阪。やることが適当だ。
そこにシビれたりあこがれたりは一切しないがな。

大丈夫なんだろうか。

一回の授業時間は50分だし、まあ合格させられるかどうかは知らんが、やれるだけのことはやりましょう。



カウンセr-とは何か、どんなことするのか、とかの話にはあんまり食いついてこなかった。
けど、パーソナルスペースの話をして、男子学生相手にちょっと実演して見せたら喜んでたな。やはり座学はあまり評判よくないか。チョコチョコ織り交ぜながらでないといかんのね。

中学生ぐらいならまだしも、18歳過ぎちゃったら根詰めて学ぶことのできる力って身につけさせるの無理なんだろうと思う。
鉄は熱いうちに、ってか。

 

No.372|講師仕事Comment(0)Trackback()