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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/06(Tue)11:36

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そうなるように

2008/07/28(Mon)12:00

「せんせー、聞ーてよ!」

「はい、聞いてますよ」

「ウチの担任、ムカつくの!」

「はあ、そうですか」

「ちょっと、真面目に聞いてる?」

「聞いてますよ、話の内容にふさわしい程度には」

「ナニそれ!まあいいや、聞いてよ!」

「はいはい、聞いてますよ」

「ハイは一回!」

「へいへい」

「もー!ウチの担任、ムカつくのさ!」

「まあ、好き嫌いはしゃーないわね」

「ひいきするのさ!」

「へぇ」

「それにさ、態度が一々ムカつくの!」

「どんな?」

「クラスがうるさいとするじゃない?『静かにしろ』って言えばいいのに、口のトコに人差し指当てて、『しー』ってやるの。口で言えば分かるって!」

「そんなんどーでもいいじゃん。ガキどもに黙れって怒鳴るのも、結構疲れるぜい」

「だからさ、話し合いしたの!」

「は?」

「さっきの学級会で、『先生のどこがイヤだ』って話し合いしたの!」

「へぇ」

「でさ!その『しー』ってヤツもやめて、って言ったの!」

「君らは小姑か」

「?」

「いや、知らないならいいや」

「そしたらね、『自分のにも悪いところ悪いところはあったと思う』って言ったのさ」

「へえ、そりゃすごい。フツー、いい年した大人はガキに頭なんぞ下げねえからな」

「・・・センセイは絶対下げないでしょ」

「そうりゃもう!すべての権限と能力を駆使して、ガキどもなんぞねじ伏せてやるわい」

「ひどーい」

「それが大人ってもんだ。だから、そう言える先生はすごいと思うよ」

「でもさ!」

「はあ」

「その後、ビデオ観たのね」

「へえ」

「そしたらまた教室騒がしくなって、そしたら先生また口に指当てて『しー』って」

「あー、クセなんだね。クセってのはそう簡単に・・・」

「さっきもうやらないって言ったばっかりなのに!」

「それがクセってもんだろ?」

「でもさ、さっき言ったば」

「じゃあね、お伺いしますがね?」

「はい」

「君は、親御さんに注意されたことはないかい?」

「?」

「お年頃の女の子が、大股開いて椅子に座るな!って」

「!(慌てて座りなおし、スカートを直す)」

「はい、このように、人のクセや習慣なんてのはそう簡単に変わらないのでゴザイマス。自分でできないようなことを、人ができないからって怒るんですかぁ?どれだけ偉いお方なんですか、貴方様は?」

「ぐぎゅ、言うことが一々腹立つ!」

「うん、そうなるように言ってるからね!能力のすべてを傾けて」

「うー」

「好き嫌いはしゃーないけどさ、イヤならテキトーに距離おきな」

「・・・はーい。部活行きまーす」

「バイバーイ、またねー」

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No.301|心理屋Comment(4)Trackback()

ブラジル人

2008/07/25(Fri)01:08

夏休み前のお仕事が一区切りついた。


講師仕事はまだちょっとあるし、塾講師のお仕事は夏期講習という大きな山があるからのんびりできる、ってこともないのだけど。



お仕事先でいつもお世話になっていたある先生が、期間満了ということで退職される。
私がお会いできるのは、夏休み前の最後の勤務日まで。
どこの馬の骨か良く分からないワタクシなんぞを、有難いことに何度も使って下さった。そのお陰で現在のお仕事が成り立っていると言っても過言ではない。

帰るまでにキチンとご挨拶しなきゃ、でも忙しそうだな、と様子を伺っていたのだが。
放課後になると、卒業生が続々とその先生を訪ねてくる。中には、花束を持った子までいる。
うわー、本当にみんなに愛されてたんだなぁ。

その先生は来客の応対や日常業務、まとめておかなきゃいけないことなど色々あるのだろう。尋ねてきた卒業生らの相手をし続けるというわけにもいかないみたいだ。その先生の仕事場の隣にある私の仕事場は、何となく卒業生らの待合場所のようになってしまった。いやまあ、仕事が詰まってるわけでもないから、問題ないけどね。元気そうな顔を見れたのは嬉しいし。



卒業生の一人。
どうも彼女は聞き取りに問題があるようで、滑舌の悪さには定評のある私と組み合わせるとちっとも話が進まない。

「え?おせち屋?」
「誰がンなこと言った。お寿司屋だ、お・す・し・屋!」
「ああ!」
「大体何よ、おせち屋って。年に一回しか仕事しねぇのか」
「それで1年分稼ぐって言うか・・・」
「あー・・・それもいいかも知れないねぇ。一年の稼ぎすべてをカーニバルに賭けるブラジル人みたいで」
「枕草子?」
「ブ・ラ・ジ・ル・じ・ん!」



仲良しな二人。
諸般の事情で学校は別々になっちゃったけど、今も仲良しで用も無いのによく会ってるとか。

「ふーん。ガッコも楽しそうだね。青春してんじゃん」
『ど・こ・が!!』
おおう、ハモった。
「ウチの学校なんて、全然楽しくないよ!」
「ウチだって、スカート短くすんのに折り返した跡があるだけで反省文だよ!」
「~なんて、××なんだよ!」
・・・・・・・

あのなあ、本当にヤなとこだとなあ、人は段々鬱々と壊れてくんだよ。
システムに不満を言い出したら、そのゲームハマる一歩手前なんだ、って「レベルE」でやってたの知らんのか。知るわけねえか。



連中が卒業する前のころにもどったみたいだなー、と思ってたら携帯に着信が入ってるのに気がついた。
登録してない番号からだ。
仕事中だけど、業務時間は終わってるし、まあいいか、と取ってみる。

「ティーチャー!オレ、誰だか分かる?」
んあ?私のことをそんな風に呼ぶのは、塾の教え子の中でも極少数。
てか、現役の教え子ではいない。
こっちも卒業生だ。
卒業生に縁のある日だなあ。
「U田くんか!」
「そうです!今、家に帰る途中ティーチャーの車見たから、追いかけてみた!」
「ちょっと待て、オレ今、そっから車で1時間ぐらいかかるトコにいるぞ!」
「うん!違ったみたい!」
ええと、君もう大学生だよね。ナンだってそんな小学生みたいなマネを。
「オレ留学から帰ってきてさ、ティーチャーにお土産買ってきたのにティーチャー引越しするって聞いたから」
ええと、君、帰ってきたの、もう半年以上も前だよね?
いや、嬉しいんだけど。餞別も渡してねえのに、悪いなあ。
「引っ越す前に、渡しに行くから!」
おお、楽しみにしてるよー。



えーと。
退職される先生の愛され方とは方向性はやや違うような気がしないでもないのですが、まあ楽しいからいいや。

No.299|心理屋Comment(0)Trackback()

するりと

2008/06/23(Mon)22:28

とある少ガッコの、1年生の授業を見せていただいた。

全員が注意k陥t動性s害に見えて困った。

もちろんをれは私の目が中途半端な知識で濁っているだけなんだけど。
しかしまあなんというか、ものすごい生命力に溢れているなあ。

そして同時に、なんと純真なことか。
センセと打ち合わせするのに教室を辞そうとした時

「どこいくの?」

と手首をつかまれた。
普段手首なんてつかまれたら、半自動的に返し技が、少なくともするりと「解き手」で脱出するんだけど。
その声に含まれているのが心の底からの残念さだってのが伝わってきて。
動けなくなっちゃいました。

奴ら、思ったそのままを口にするし、ちっとも人を疑うとか警戒するとかしやがらねえ。
人んちの子どもなのに、「大丈夫だ!何があってもなんとかしてやる!」って気持ちが湧いて来る。
いや、別に何もしませんが。


そんな生命力や素直さなんてものはとうの昔に無くしてしまいましたが、
少なくとも無くしたものを残念に思う気持ちは忘れちゃ駄目だなあ、と思った次第です。


No.280|心理屋Comment(0)Trackback()

寝るな

2008/06/07(Sat)10:04

「安らかに寝てるなぁ」

「寝てるね」

「あんたがいてくれてよかったけど、アレだぜ?この人が言ってた通りさ、相談室のドア閉めてたりしたらさ、オレ女子中学生連れ込んでナニしてんだ、って話になっちゃうトコだぜい」

「ふふ、さっきスカート上げてたから、見えそう。スパッツはいてて良かったねぇ」

「なんで相談室で全開でリラックスしてんだこの人は。さっきまでものすごいテンションで話してたくせに」

「あ、起きた」

「ね、ね、ね、見つかった?」

「起き抜けでテンションたけぇなあ。人にネットで交通費調べさせて寝てんじゃねーぞ」

「え、そんなもんなの!お小遣いためたら行けるんじゃん!」

「聞けよ、人の話」

「ちょっとどいて!」

恋する乙女(?)は周りには目もくれない。大好きなあの人がいる場所までのルートを、人のパソコン使って検索し続ける。彼氏は彼氏でいるクセに。

「だからさ、あんな風にだらしなく寝たりされると、ワタクシの評判がだね!」

「でもさ、この人(私のこと)ってさ、『ガキにゃあ興味無い』って感じだよね」
「あー、分かる分かる。『女は三十代からだ!』とか言ってそう」
「四十代だ!とか」
「五十代だ!とか」

どこまで人のストライクゾーン広げる気だ。
ごく一部では「ペド野郎」呼ばわりされているんだけどなあ。
いや、もちろんそんな事実はございませぬが。

No.270|心理屋Comment(0)Trackback()

新規開拓

2008/05/23(Fri)16:09

いつも行ってるガッコのセンセイからメールを頂いた。


新しい仕事が入るかも。
物凄い短時間だけど、行ったことのない場所だから、緊張しつつも楽しみでもあったりして。

まだ担当者から連絡が来たわけじゃなくて、「担当者に紹介してもいい?」ってレベルなのでどうなるかは全然分かりませんが。
でも、ものすごくベテランの方に、「紹介してもいいかなあ」と思っていただけるのは有難いことであるなあ。

どうなるかなー。

ってこれ以上仕事増やして大丈夫なのか、オレ。

No.261|心理屋Comment(0)Trackback()