「安らかに寝てるなぁ」
「寝てるね」
「あんたがいてくれてよかったけど、アレだぜ?この人が言ってた通りさ、相談室のドア閉めてたりしたらさ、オレ女子中学生連れ込んでナニしてんだ、って話になっちゃうトコだぜい」
「ふふ、さっきスカート上げてたから、見えそう。スパッツはいてて良かったねぇ」
「なんで相談室で全開でリラックスしてんだこの人は。さっきまでものすごいテンションで話してたくせに」
「あ、起きた」
「ね、ね、ね、見つかった?」
「起き抜けでテンションたけぇなあ。人にネットで交通費調べさせて寝てんじゃねーぞ」
「え、そんなもんなの!お小遣いためたら行けるんじゃん!」
「聞けよ、人の話」
「ちょっとどいて!」
恋する乙女(?)は周りには目もくれない。大好きなあの人がいる場所までのルートを、人のパソコン使って検索し続ける。彼氏は彼氏でいるクセに。
「だからさ、あんな風にだらしなく寝たりされると、ワタクシの評判がだね!」
「でもさ、この人(私のこと)ってさ、『ガキにゃあ興味無い』って感じだよね」
「あー、分かる分かる。『女は三十代からだ!』とか言ってそう」
「四十代だ!とか」
「五十代だ!とか」
どこまで人のストライクゾーン広げる気だ。
ごく一部では「ペド野郎」呼ばわりされているんだけどなあ。
いや、もちろんそんな事実はございませぬが。
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