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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/06/15(Sun)11:37

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はて

2008/04/07(Mon)15:47

同業者で歳の離れた後輩で、先日ふとしたことで再会した人と呑んできました。
残念ながら同姓でしたが。


何か、疲れた。


色んなことを聞かれるから一所懸命答えるんだけど、どうもその答にはさほど興味がないみたいで、じゃあ実は語りたいのかな、と思って「君はどうなの?」と話を振っても何を語るという訳でもなく。

語る上での心意気は大したもんだけど、教科書的というか、そりゃそうだけどそれを実現するのにどうするの?さらに実現してからどうするの?ってのがイマイチ見えてこない。

単刀直入に聞いてみたら、明確なビジョンってほどのものは無いらしい。

うーん。

新卒ほど初々しくて何でも取り込んじゃうような白さもなく、生き馬の目を抜いたり抜かれたりというような百戦錬磨の黒さもなく。目的もなくダラダラ呑んで、うひゃうひゃ笑いあえるほどまだ親しいわけでもない。これから似たような商売するらしいんだけど、大丈夫かいな、とちと心配になった。

唯一分かったのは、「人脈、コネクションが大切」と心底信じてるらしい。
いや大事ではあるんだけど。
そのネットワークとやらに組み込まれても、あんまり楽しそうじゃないぞ。
ネットワークのためのネットワークって言うか。

あたしゃ具体的な利益のためか、個人的な気持ちのためにしか働かないよ。
お金をもらえるならその分+アルファ、その人のことが好きならいくらでも。
あとは趣味だ。趣味に合うことなら採算度外視でナンボでもやりますがね。
それ以外のことにゃ指一本動かしたくないね。


呑んでてしんどい気持ちになったのは久しぶりだ。会社員時代以来?
何を考えてるのか、何を楽しいと思ってるのか、これだけ話してて見えない人ってのも、なあ。
隠してるって訳でも無さそうだから、特にこれといってナイ、と言う辺りなんじゃなかろうか。

もう一軒行きたそうだったけど、最初の一軒だけでお暇させていただきました。
もうちょっと体調が良ければ頑張れたんだけども。

しばらくは、いいや。
つかりた。

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No.228|雑記Comment(0)Trackback()

使役者

2008/04/01(Tue)01:19

何とはなしにテレビをつけてみたら、NHKで興味深い番組をやっていた。

名目上は管理職なんだけど、それに見合う待遇が用意されていない、例えばどれだけ残業しても決して残業代はつかないなどの所謂「名ばかり管r職」がテーマになっていた。
寝食削って働いて、結局身体壊してリタイアしたり、場合によっては亡くなったり、ひどい話が続く。
それに対して行政がどんな取り締まりをしているか、それに対する企業側の戸惑い、とかそんな話もあった。

心底遣る瀬無いなあ、と思わされたエピソード。
家族が心配して「辞めたら?」と言っても、
「自分だけが逃げ出すわけにいかない。みんな頑張ってるんだ」
と言って一日23時間50分労働(!)とかして結局倒れてしまって、ええと、こういう言い方するのは失礼なのかもしれないんだけど他にぴったりな言い方が思いつかないんで書いちゃいますが、「廃人」になっちゃって、それを親御さんが介護してるとか、そんな話。


何かなあ。
自分にもかつてそういう所があったからなおのことそう思うんだけどさ。

あんたの命より大事な仕事なんて、滅多に、否、まず無いよ。
皆無と言っても過言ではないとさえ思う。

あんたの周りの人はさ、あんたが元気に笑って、楽しく過ごすこと以上のことは望んでないよ。

ヤバい、と思ったら、誰よりも先に逃げたらいいよ。
全力で、なりふり構わず。
何もかも投げ捨てて。

それで笑う奴もいるかも知れないけど。
ンな奴ぁ死ぬような目に遭ったことのない甘ちゃんだから、放っておいてもいい。生きてりゃいつか見返すこともできるしね。「捲土重来」って言葉もあるし。
余談だけど「土を捲きて重ねて来る」って訓読するとカッコイイと思いませんか。昔「うしおtとら」ってマンガでそう表記されてたの見て痺れたものですが。

拙いと思ったら逃げる。
そりゃどんな生き物でもやっとりますがな。
結構下等なやつになると怪しいけどさ。
そこそこ上等な生物なんだからさ、逃げようよ。


他人が逃げることを許さない奴ってのも、たまにいるんだけど。
そいつが誰よりも痛い場所に立ってて満身創痍で、なおかつあんたがそいつのことを大好きなら、心中しちゃうのもまた一興かな、と思うけど。
たいていは、誰よりも後ろで声だけ張り上げてることの方が多いと思うんだ。それなら遠慮するこたァ無い。さっさと置いて逃げちゃえ。
「使役者(つかうもの)は被使役者(つかわれるもの)より先に死ななきゃいけない」
ってのは、伊藤勢って人の描いた傑作マンガに出てくる名セリフである。ナニ、知らんのか。いかんなぁ。こんな傑作を知らずに一生を終えてはいかんぞう。おいちゃんに言いなはい。読ましちゃるけん。
いりませんかそうですか。

それはさておき。最前線に立ち続けられる人ってのはさ、人を逃がそうとしても自分が逃げようとなんてしないよ、きっと。今は生き延びて、いつか強くなれたなら、その時は誰かをできる範囲で助けられたらそれでオッケーだと思うんだけどね。


何かね、あたしゃアタシに関わった人がみんなそれぞれ幸せに生きててくれたらいいなあと常日ごろ思ってるのですよ。嘘臭いけど、ホントに。

もちろんそのためには取りあえず生き残らないとお話にならないわけで。んなもんだから、日々の大半を、いかに生き残るかを考えながら過ごしているのですよ。
うん、無駄な努力がその大半だ、ってのも自覚してる。

親しい人、あるいは親しかった人の中には、安全に関することでワタクシから物凄い怒られ方をした人がいると思います。もちろん阿呆のたわ言で片づけていただいて結構なんですが、アタクシからすると、そりゃまるで命綱なしで高所作業してる人と同じに見えてしまってるんですよ。

もちろん余所様にゃ従う義務はないし、そりゃ頭では分かってるんですが。
一旦スイッチが入っちゃうとね。

そんなに死にたいなら、いっそワタクシが!とか。
本末転倒ですな。

オチのないまま終わる。

No.222|雑記Comment(2)Trackback()

2008/03/30(Sun)23:58

最近、鼻の調子が良い。
というか、物心ついてからこちら、良かったためしがなかったのだが。

アレルギーだったか鼻炎だったか、いつもグズグズしていて、結構長い間病院に通ったりもしていたのだけど。
結局あんまり改善しないまま、現在に至る。

周囲の人には不快を与えたりすることもあるだろうけど、本人にとってはまあ、それが普通の状態だったし、鼻をかむという面倒と折り合いをつければどうということもない。

他に困ることと言えば、においが全く分からないことぐらいか。

よほどキツイにおいであれば流石に分かるが、微かなにおいの違いなどはまるで分らない。
「これさあ、まだ食べられるかな?」
「におい嗅いでみれば?」
「・・・・わかんない」
「・・・・食べてみれば?」
「うう、それはそれでコワイ」
なんてやり取りを、何度繰り返してきただろう。

当然、味の違いについてもたぶん他の人よりは随分と鈍感なのではないだろうか。

視覚と聴覚に関しては人並程度はあるようなので、それはそれでいいか、とノンキに暮らしてた。


ところが、だ。
最近、ほんの少しだけどにおいがわかるようになってきたのだ。
スーパーですれ違った別嬪さんの香水だとか、いつもの焼き鳥屋で新しく導入されるらしい「カレー風味だれ」のにおいとか、今までなら全く感じなかったにおいが感じ取れるようになってきたのだ。

理由はまったく不明なんだけれど。
・・・どっかに腫瘍でもできてんじゃないのか?腫瘍が神経を圧迫して云々、とか。
いやまあ、縁起でもないことはおいといて。

へえ、と思った。
ほんの少しでもにおいが分かると、ずいぶんと世の中は立体的に感じられるんだねぇ。
先天盲だった人が見えるようになると、もしかするとこんな風に新鮮に感じるのかもしれない、とか書くとさすがに大袈裟か。
ただまあ、視覚や聴覚はリアルタイムの情報源としてはとっても優れているんだけど、過去にそこで何が起きたのか、どんな人がいたのか、という情報に関しては圧倒的に嗅覚が有利である。
男性なのか女性なのか、若いのか年寄りなのか、そこに残るにおいってのは結構な情報源なんですね。
においが帯になって残ってるなんて、知らんかったよ。
犬ってのはそうやって世界を認識してるんだろうね、きっと。

大多数の人がそうであるように、自分のにおいってのはやっぱりよく分からないのだけど、自分の部屋のにおいは、なんとなく分かってきた。
本屋、っていうか古本屋のにおいだ。ブックオフとかみたいな新古書店の消臭剤のにおいじゃなく、もっと古くからあるような古本屋のにおい。

う、もしかして、カビのにおい?

あー、そいえばこのにおいが強すぎる新古書店、半年で潰れたっけ。
もしかすると、こういうのはある種「破滅のにおい」とかだったりするんでしょうか。

最近、蔵書(笑)の縁が変色しつつあるような・・・。


せっかく居間をきれいに保ててんだから、もうひと部屋の方も何とかキレイにしなきゃー。

No.220|雑記Comment(0)Trackback()

2008/03/27(Thu)21:14

とあるスーパーに買い物に行った時のことだ。

荷物が増える前に、ちと用足しでもしとこうかね、と案内板に従い、店舗の隅っこの方へ。

ああ、ここは男性用、女性用の他に身障者用のトイレが別に用意されてんのか。ドアにベタベタ貼られた広告を眺めながら男性用へ。こういうとこにゃ必ず「ハrンケア」の広告が貼られてるよな。

ぱたぱたと走り寄る足音がする。
小さな子供だ。小学校低学年くらいかな。
・・・狭い通路で後ろから駆け寄られた時には、振り向きざま殴り倒しても良いと思うんですがダメですかそうですか。
追いかけるように飛び込んできたガキと二人で並んで用を足す。

さすが小学生。
勢いが違うのか何なのか。
さっさと出て行ってしまった。
あれ、あのボンズ、手洗ったのか?

備え付けのドライヤーで手を乾かし、買うべきものを思い出しつつ通路へのドアを引き開ける。



耳だ。



いきなり視界に入ってきたのは、人間の左耳だった。
次いで頭、肩、手、胴体。
男性用トイレの前に、何者かが立ちふさがっていた。

その姿勢がまた奇妙だった。
顔を横に向けて片耳を正面に向けているのに、身体は真正面を向き、出口をふさいでいる。肩の高さで正面に向けられた掌は、まるでそこに見えない壁があるかのごとく微動だにしない。
パントマイムの人?

いや、違う。
トイレの入り口のドアに耳を当てて、中の様子をうかがっていたのだ。
うかがおうとした瞬間、中から私がドアを開けてしまったがために奇妙な姿勢で固まってしまったのだ。

すわ、変態さん?

頭に三角巾(?)、身体の前面を覆うエプロン、よく見りゃ若い女性ではないか。
そうか、世の中には奇特な趣味をお持ちの女性も・・・いや違う。ここのスーパーの店員さんじゃないか。
高校生ぐらいの、バイトさんと思われる。


「わひゃあ」だったか「うにゃあ」だったか、やや不細工な悲鳴が私の耳に届く。
ドアを開けてからここまでコンマ以下数秒。
私もその声につられて驚き、一歩下がる。
「うをっと」


あー、そう言えばトイレに入る前、身障者用トイレのドアに「店員によるチェック中です」とか貼ってあったっけ。そっか、順番に各トイレ点検して、最後に男性用のチェックに入る前に様子うかがってたのか。
うら若き乙女がズカズカ入ってくのは、そりゃ気が引けるわ。
にゃるほどねぇ。


「あっあのっ!」
「あーはいはい、点検ですねー」
「あ、ええとっ!」
「んーと後は誰もいないみたいですよー」
「え、はぅ」
「じゃどーもお疲れ様ー」


訳が分らん、って顔してましたが。
慌てる女の子はめんこいですなぁ。
うひひ。

No.219|雑記Comment(0)Trackback()

オモチロイ

2008/03/24(Mon)02:25

土曜の研修会。

稽古が終って家に帰って、焼きそばでも食うか、と思ってたらメールが。

「もう始まるけど、まだ着かないの?」
今日初めてこの研修会に参加するSくんからである。
あー、あたしゃ不真面目なんで開始時間と同時に行った試しがないのですよ。


今回はお話を聞くだけ。
無駄ではないんだろうけど、イマイチ必死になれてない。同じような経験年数の人の話を聞いても、あんまり一般化できる情報って無いんだよね。ああ、なるほど、そうしたんですか、ふむふむ、いやまあ、おんなじ状況なら私も同じようにすると思いますよ、ってな感じで。

終了後、Sくんになじられる。
「信じらんない。遅れるって言うから、十分かそこらかと思ったら、何時間遅れてるんですか」
えーと。
自分の見方だけが全てじゃないんだぞう、いい若いもんが手前ぇの枠組みだけで世界を見てんじゃねえぞ、と心のうちだけでつぶやく。
「じゃ、懇親会の申し込み忘れたから、帰るね!」
「何言ってるんですか待ちなさいよ今からでも入れますよきっと言ってみなさいよさあ早く」
ええと、もしかして、怒ってますか?
聞いてみたら、キャンセルが出たからたぶん大丈夫とのこと。
んー、偉いさんで一人、顔も見たくない人がいるから気乗りしないんだけどなあ。

近くの居酒屋へ移動。
個室になった会場に入る直前、幹事の方がすまなそうな顔でこちらへ。
「ええとですね、実はコース料理を頼んでたんですけど、追加の人のは用意できないんで、個別に食べたい物を頼んでいただく、ということになってしまうんですが・・・」
ありゃ、キャンセルの人のは回してもらえないのか。
んー。
そこまでして参加したい場じゃないし。
「じゃ、帰ります!」
「いやいや、そんなこと言わず!」
たちまち数人に取り囲まれる。
ああ、研修会の世話役の人たちだ。この人たちには何の恨みもねえんだけどな。
みんな、いい人そうだし。

「いやいや、ご面倒をおかけしてもアレなんで!」
にじり足で、出口の方向へ。
「何言ってんの、来なさいよ」
姉御肌の方まで。だんだん包囲網が狭まってくる。
「ここまで来て、帰るなんて!」
出口をふさぐように立ちふさがる、背の高い男性。この人、自分の身体の大きさが、どれだけ他人にプレッシャーかけるのか、気づいてんのかな?
少なくとも、私は怖い。

・・・思わず技が発動するぐらいには。

目の高さに、進路を遮るように差し渡された腕がだんだん近づいてくる。
ダッキングで躱すこともできたけど、昼間の稽古の残り火がくすぶってたのか、身体は攻撃を選んだ。
人差指と親指の間の部分(こばって言うらしい)を肘関節の内側に当て、すっと持ち上げる。肘は曲がり、そのまま持ち上がる。可動範囲の問題で、かけられた方は前傾せざるを得ない。
手を手刀に変え、さらに大きく崩せば・・・・ってとこまでは行かず、肘を曲げさせたところですっと道をあけてくれた。本気で逃げようとしてるのが伝わったのかな?それともなんかの使い手とか?

明らかに自分の悪い癖なんだけど、「スイッチ」が入ってるときに不用意に近づかれると、半自動的にものすごい反撃をかまそうとする。近づく方に悪気があろうとなかろうと関係なく、ってとこが拙いかな、と思う。

てかさ、感情が高ぶってる人に不用意に近づくのって危険だと思うんだけどな。
結構平気でそういう状態の人に、つかつかと近寄る人は多い。
それこそ「空気読め」ってとこだと思うけど。みんな、不用心ねえ。
・・・アタシが心配し過ぎですかそうですか。

興奮してる相手に近づいて無事に済むのなんか、ムツゴロウさんぐらいだってーのよ。
あの人の行動をテレビで見て、みんな勘違いしてねえか。
ありゃあの人の特殊能力だぞ、たぶん。

「じゃ、またの機会に!」
と言い残して立ち去る。
Sくんに詫びのメールを入れて、ほっと一息。

会いたくない偉いさん云々は兎も角、なんかこう、イライラにも似た落ちつけなさがあったのですよ。
ここにいちゃいけない、立ち去るべきだ、って。別に声が聞こえるわけじゃござんせんが。

ちょこっと寄り道して、いつもの焼き鳥屋へ。

そこでいつものメンツに加え、オモチロイ人と会いました。

つづきはこちら

No.218|雑記Comment(0)Trackback()