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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/05(Mon)19:29

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『ヱヴァ:破』

2009/07/03(Fri)00:42

公開から数日。

あちこちでネタバレを読んでしまいそうになってきたので、仕事でつまんないイライラを抱え込んだのをいい機会と観に行ってきた。


いやもーすんげい面白かった!

何もかも、もーどーでもよくなるぐらい面白かった!

手前ェんとこのしわ寄せを押しつけてくる仕事相手も、都合のいいときだけこっちを使い倒して敬意のかけらも見せてこないような無礼者も、報われない感情も、残酷な現実も、不安でいっぱいの将来も、すべてがもーどーでもよくなった。


言葉を奪う映像がある。

あちこちで、観てきた人が言っている言葉はみんな正しい。
賛も否も、きっとすべて正しい。



また観に行こうと思う。
そりゃもう何度でも。


本当はもっと、色々語りたいんだけど。
今は、言葉が無いです。



本編であの人が言っていたように、
「星のさみだれ」であの人が言っていたように、
自分も同じようなことを言って、
時には実際に示して生きて行けたらいいなあと思う。


あんなの見せられちゃあ、ねえ?
まだまだやるよん!
元気出た!


 

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No.394|本とマンガと映画Comment(0)Trackback()

『告白/湊かなえ』

2009/06/04(Thu)01:46

先日焼き鳥屋で呑んでるとき、F澤氏ことメガネさんから紹介されたので読んでみた。

「あっさり読めますよ」
と言われてた通り、読み始めたその日のうちに読み終えられた。
てか、面白くて止められなかった。

とある年度末。
教師から、担任していた中学1年のクラスへの別れの言葉で物語は始まる。

なぜ、その教師は辞職することになったのか。

その原因となったある事件が、様々な視点から語られてゆく。

別に驚天動地のトリックがあるわけでもなく、気味の悪いクリーチャーや暴力描写があるわけでもないのに、読んでる間中、ずうっとゾクゾクしていた。
人間は人間であるという時点で既に怖い存在で、どこまで行っても理解しきれるハズがない。


誰だって日々を楽しく過ごしたいものだけど、そう上手く行くことばかりではない。自分では楽しいと思っていても、他人から見れば軽蔑の対象でしかなかったりもする。

でも、「一念、岩をも通す」ってのはおとぎ話ではない。
そう思って、そうなるように行動していれば、ではあるけれど。


とある章の一節、「馬鹿ですか?」がすごく良かった。
何がどう良かったかが上手く言葉にならないんだけど、大当たりのくじを引いた気分になった。

ああ、そうだな、馬鹿だな。
自分に向けて言われたような、そんな気がした。


No.383|本とマンガと映画Comment(4)Trackback()

「K-20 怪人二十面相・伝」

2009/01/13(Tue)11:00

既にずいぶんと経ってしまったけど、忘れ切ってしまわないうちにメモ。


恒例になって久しい友人R1との正月映画鑑賞。
今年は「K-20」に行ってきた。

別な映画を観に行った際に巨大な立て看が飾られてて、気にはなってたけどそう積極的に観に行こうってほどの優先順位ではなかったんだけど。

いやはや、意外に楽しかったッス。

友人R1はイマイチっぽい顔してたけど、私は楽しめた。
愛すべき阿呆映画、とでも言えばいいだろうか。

設定はそれなりに深刻なはずなのに、あちこちに漂うユルイ雰囲気。
特に松たか子が演じる阿呆っぽいお嬢様がステキでしたな!

いくつかの伏線と思われるネタを放り出したまま終わるところも潔くてスバラシイ。
主人公が決して口にしない、とある言葉。フツーならクライマックスの直後に言わせて、観客に主人公の成長を印象づけるところだろうに、全く触れない。
また、重要登場人物の一人が何度か見せていた思わせぶりな言動。そうか、コイツが真の黒幕か、と思わせておいてこれまた全く触れない!

なんと言う贅沢な話であろうか。
「伏線の回収」なんていうものに拘っていたこれまでの自分が、実にちっぽけに思えるね!
そんなものは凡百の映画屋に任せておけ、怪盗たるものそんなつまらないことには一切かかわらすに国中を驚かすような仕事をするのだ、ってトコでしょうか。

絶対この映画、続編作るつもりで作ってるよなあ。
世間の評判は大したことないらしいので、怪しいとこではありますが。



塾長もこの映画をご覧になったのだそうだ。
「和製スパイダーマン作りたかったんだよね、きっと」

あー、そう言われれば。
ロープアクションはありゃスパイダーマンだよな。

でもなあ、「和製スパイダーマン」って、既に存在してるんですよ。
東映って会社で作った、特撮モノとして。
キメ台詞とともに登場して、巨大ロボットに登場して敵怪人を倒すの。
・・・全然オリジナルと違うんですが。
主題歌はカッコイイんです。本当です。

版権の関係で、長いこと封印されてたらしいんですが。

って熱く語ろうかと思ったけど、専門じゃないし、新年早々ドン引きされても悲しいので自重しました。





こちらに詳しいです。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~spa-girl/38885498/

No.352|本とマンガと映画Comment(0)Trackback()

「迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル?/林亮介」

2008/11/23(Sun)01:24

旅先だけど、感想を。

大好きなWizardryを元にした日記スタイルの小説で、元は本当にブログでリアルタイムに書かれていたらしいです。

偶々そのサイトに飛んで、タイトルのダサさ(当時のタイトルは『和風Wizardry純情派』)を鼻で笑いながら読んでみたら面白くって、PDF版をダウンロードして一気に読んで、当時連載が始まったばかり(いや、第1巻ぐらい出てたかな?)のマンガ版も探し出して読んで、剣の握りがおかしい、怪物が怪物に見えない、とかブツクサ言ってたら例によって例のごとく打ち切りになっちゃって、しくしく泣いてたら文庫版の発売ですよ!

発売日前後は久しぶりに連日本屋に通いつめましたよ!ベニ松の「風よ、龍に届いているか」以来ですよ、活字本を真剣に待ちわびたのは!
新刊なのに平積みにしてなかった近所の大型書店の売り場担当者には、猛省を促したい。
検索マッシーンで検索かけても、「迷宮街」でヒットしないってのはどういう了見だ。入力担当者には猛省を(以下略)。
ちなみにマンガ版も、原作者の氏名は入力されてません。なんというぞんざいな扱い。入力担当者(以下略)。

Web版、マンガ版と併せて読むといいな、と思う。
主人公はいるけれど基本的には群像劇で、各々の視点で事象がどう捉えられてるかの違いが面白いし、各版ごとに書き足された部分がより深みを増しているのではないだろうか。
それぞれがそれぞれの事情を抱えてて、それが語られるということは多くの物語では重要人物である証だったりするのだけど、このお話ってば、どれだけ重大な事情があろうとも、よくもまーあっさりと死ぬ。
事情と生存の確率にはなんの因果関係も無い。
そりゃそーだ。
そういうもんだよね。



先日、稽古仲間のAくんに、とあるマンガを貸した。この小説のマンガ版ではない。
同じく稽古仲間のM氏から「読ませてあげたいんだけど」と言われたのもあるけれど、自分としても人に薦めるならこのマンガ、と思ってるので異論は無かった。
渡したとき、Aくんがポツリと言っていた。
「ははあ、のんたろうさんが薦めるということは、人が無駄に大勢死んでいくマンガなんですね」

うむ。

全くもってその通り。
タイトルは書かないけど、死にますな。たくさん。
なんで分かったんだろう、とも思うけど、自分で感じてる以上に、人にはワタクシの人となりが伝わってるんだろうね。


この小説でも人はたくさん死ぬし、もしかすると私の想像で物凄い修正がされているのかもしれないけれど、それでも面白いと思うんだ。
人は必ず死ぬけれど、それに対してどういう態度を取るかってのは千差万別で、この物語に登場する人たちは程度の差こそあれ、みんな真剣に対峙している。真剣に対峙したからって生き残れるわけではないけれど、それでもみんな真剣に全力で生きている。そこがすごく好ましく思えるし、自分はどうかな?と振り返ることもしてしまう。もちろん全然足りないけど。

自分のこの迷宮好きってのはどこから来るんだか良く分からないけど、たぶん、興味を持ったものを探索するのが好きなんだと思う。今やってる仕事のいくつかは、確実にそれが生きてるんじゃないだろうか。

この小説がもっと売れるといいな、と思いつつ。
なんだったらもう2冊ぐらい買って、仕事場にこっそり置いておいて若者に読ませてみようかしら。
うふふ。

 

No.335|本とマンガと映画Comment(0)Trackback()

容疑者

2008/11/19(Wed)01:45

気分転換に、映画を観に行った。

遅刻した上にいつもより早く帰っていいことになったのと、観るつもりのが溜まってた(?)ってのもあったのさー。
調べたら男性対象の曜日別割引やってるとこがあったんで、そこへ向かう。

「ぽにょ」と「容疑者Xの献身」をハシゴするつもりで行ったんですが。

「容疑者X」だけで十分満足。

最初こそ
「ええい、コウさんをもっと映さぬか!」
とか思ってたんですが。
途中からどうでもよくなりました。
ええ、柴咲さん見たけりゃあの例のラクロスの映画のDVD買えばいいんですよ。


人の想いってのにこんなに惹きつけられるようになったのは、いつからなんだろう、とか自分の来し方を振り返っちまいました。
身につけた能力と人生の全てを、たった一度の想いのために費やして平然としている。
うん、確かに「献身」だ。

内容はタイトルから想定されるとおりだし、状況から考えられるトリックはアレかアレぐらいしかないだろうな、と思ってたら概ねそんな感じで、でもそれは決してこの映画の出来を損ねるようなものではなくて。

何の見返りも考えない、ってのがこんなに自分に衝撃を与えると思わなかったなあ。
昔は自分にもそういう資質もあったと思うんだけどねぇ。
すっかり忘れていましたわ。



何かよく分からん理由で呼び出されて、そこそこの労力を求められて、で、結局オレの手元に残るのはナニ?お足を頂戴するワケでなし、将来的に私にとって良い目が出るってことも無さそう。敬意を払われてるのか払われてないのかも曖昧で、カチンと来る事はあってもその関係上何も言えない。
何だかなー、割に合わねぇなー、とか思うことが私にもありますが。



ははは、「献身」なんてすっかり忘れてましたわ。
ナニそれ、ラグナロクのクルセイダーのスキル?ってやらん人には何のことだか分かるまい。

だからモテねえんだよな。

ってそういう話じゃねえか。

寝よ。

No.332|本とマンガと映画Comment(0)Trackback()