先日焼き鳥屋で呑んでるとき、F澤氏ことメガネさんから紹介されたので読んでみた。
「あっさり読めますよ」
と言われてた通り、読み始めたその日のうちに読み終えられた。
てか、面白くて止められなかった。
とある年度末。
教師から、担任していた中学1年のクラスへの別れの言葉で物語は始まる。
なぜ、その教師は辞職することになったのか。
その原因となったある事件が、様々な視点から語られてゆく。
別に驚天動地のトリックがあるわけでもなく、気味の悪いクリーチャーや暴力描写があるわけでもないのに、読んでる間中、ずうっとゾクゾクしていた。
人間は人間であるという時点で既に怖い存在で、どこまで行っても理解しきれるハズがない。
誰だって日々を楽しく過ごしたいものだけど、そう上手く行くことばかりではない。自分では楽しいと思っていても、他人から見れば軽蔑の対象でしかなかったりもする。
でも、「一念、岩をも通す」ってのはおとぎ話ではない。
そう思って、そうなるように行動していれば、ではあるけれど。
とある章の一節、「馬鹿ですか?」がすごく良かった。
何がどう良かったかが上手く言葉にならないんだけど、大当たりのくじを引いた気分になった。
ああ、そうだな、馬鹿だな。
自分に向けて言われたような、そんな気がした。
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似たような話
2009/06/04(Thu)22:14
それと似た感じで舞台は教室…。
ただ「告白」と違うのは担任の女性教師が
自らの手で生徒たちを断罪していく…。
その作品にも痺れる一言が。
「大人の本気を知りなさい。」
良ければどうぞー「そして粛清の扉を」
No.1|by メガネ|
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