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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/05(Mon)18:00

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芯にある物語

2009/04/02(Thu)17:14

あいやご無沙汰。
生きてますよー。

とあるお仕事の、新年度契約更新の連絡が待てど暮らせど一向に来ず、手のひらと足の裏に嫌な汗をかく日々を過ごしておりました。ああもう健康に悪いったらありゃしない。



先ほど、塾の春季講習会担当分が終わった。
今年度は2年生担当なんで、ひとまず終了。週明けまでお休みをいただきました。

成果を計るテストを終えた生徒さんたちが帰った後、塾長と少し雑談をする。
どういう流れかは忘れた(雑談てそういうもんだよね)が、マンガの話になった。
「ベルサイユの~」とか「ガラスの~」とか「王家の~」とか「悪魔の~」とか、そういうヤツね。
塾長は私より少し年上の女性なので、ちょうどその辺りがド真ん中ストライクな方なのだ。
流石に熟読はしてないけれど、姉がいるお陰で何とか話についていけた。

話題は更に発展し、当時のテレビでやってたアニメの話に。
「ウチではね、『タイガーマスク』は兄妹そろって、テレビの前で正座して観てたよ!」
確か、塾長のご実家は長男、長女、次女(塾長)の組み合わせだったと記憶してますが。女の子が多いのにタイガーマスクですか。梶原いっきですか。

「のんたろう先生も観てたんじゃない?」
「いやあ、僕は当時あんまり格闘に興味なくて。手から光線出ないし」
「そうなの?意外!我が家の精神には、『タイガーマスク』と『巨人の星』と『エースをねらえ!』が芯として入ってるからね。血の汗流せ、涙を拭くな、だよ」
「ええええ?そうナンですか?」

確かに言われてみれば、この塾の学習方針ってその辺の作品に共通する何かが含まれていそうな気がしなくも・・・。



そこで、ふと考えてみる。

自分の芯にある物語って何だろう?



「あー、それで行くと、僕の芯にあるのは『ウルトラマン』と『ゲゲゲの鬼太郎』ですかねぇ」
我ながら、異形だなあ、とは思う。

「それじゃダメだよ!」
ぬわ、否定された!

「ベルばら、読まなきゃ!」
あれ、そっちッスか?

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No.369|塾講師Comment(6)Trackback()

合格

2009/03/17(Tue)12:48

今年教えてた塾の3年生は何とかみんな志望校に合格したみたい。

正直どうかと思ったけど、良い方に外れてくれて何よりだー。

ほっと胸を撫で下ろしております。


No.367|塾講師Comment(2)Trackback()

そっからは

2009/03/03(Tue)22:22

明日はいよいよ塾の教え子たちの決戦の日である。

残念ながら別件で最後の授業に顔を出すことはできなかったが、何とか全員持てる力を十分に発揮してもらいたいと思う。
出し切ったからといって必ずしも合格できるとは限らないけど、出し切らないことには話にもならないのだから。


まずは無事に試験会場にたどり着けますように。
神頼みはそこまで。
そっからは手前ェの力だけが頼りだ。

応援してるじぇい。

No.364|塾講師Comment(0)Trackback()

キミが食べる前まで

2009/01/23(Fri)00:36

中学生に英作文をやらせる。

一端の受験モードに突入してる連中には、もう多くを語る必要は無い様に思われる。ボンクラ講師の繰言を聞く暇があったらもっと多くの問題に挑むべきなのだ。

だがしかし、未だに今イチ受験モードに入りきれていない、あるいは受験モードに不慣れなのですぐに化けの皮がはがれちゃう連中もいる。

「書いた英文は必ずもう一度見て、訳しなおしてみろ。おかしくないか確認しろ」

なんてことを、もう何度言い聞かせてきたことか。
まあ大分マシになってきてはいますが。

それでも、油断してると凄まじい文章を書いて寄越す。

問「食べる前に手を洗いなさい」を英訳せよ。

もちろん正答は
"Wash your hands before you eat."

そんな難しい問題だとは思わないのだけど、手が動かない様子だったので、一部の単語の頭文字だけ、チョロチョロと書いてテキストを返す。

しばらく後、提出されたテキストに書かれた文章を見てひっくり返った。

"Was he your hands before you eat."

いつの間にか疑問文になってて、クエスチョンマークをつけてないってのもアレだが、問題はその内容だ。

「キミが食べる前まで、彼はキミの両手だったのかい?」

お前は何を喰ったんだ。
彼とは一体何者なんだ。
どっかのホラー作家の妄想にも似た、奇妙な世界が繰り広げられてしまっているではないか。中学英語って、もっと穏やかなもんだろう?

読み直してオカシイって思おうよー。


No.357|塾講師Comment(0)Trackback()

今のままの自分が

2008/12/30(Tue)21:18

押し迫ってまいりましたな。

今年は珍しく、大掃除なんてものをしている。
引越し前もしたことなかったし、引っ越してからだってまともに掃除するのは初めてなんじゃないか、ってのもずいぶんアレな話ですが。

まあ日曜で年内の仕事も全部終わったし、年賀状も出したし、その上大掃除までしようっていうんだから、数年ぶりでまともな年末を迎えているのかもしれない。いや、十数年ぶりか?

土曜は足を腫らせたまま、稽古してきました。もちろんガシガシ動ける訳ないから、抑え気味でしたが。
稽古仲間のAくんはお休み、M氏も体調が良く無さそうだったので、ちょっとさびしい稽古納めだったかも知れない。まあアレですな。M氏が仰っていたように、「現状維持こそが何よりもすごいこと」なんだろうね。この歳になるとさ。


日曜は塾の仕事納め。別に何かイベントもなく、いつも通りの勉強。
生徒さんたちにはいつも言っているんだけど、
「受験勉強なんて年末、12月までだよ」
そっから先はドタバタ、あたふたしてる間に試験日になっちゃうものなのだ。

これから先、新しいことを覚えようとかする余裕はない。持っている武器をどれだけ研ぎ上げられるか、いつでも使えるように暖機を維持しておくとか、そんなもんだと思う。
ましてや、「最後の追い込み、猛勉強!」で追いつくなんて、無理無理無理無理なんとやら、だ。

口先だけで「そうする!」って言ってたヤツを何人か見てきたけど、大抵最初の一晩で体調崩してお終い。
だったらそんな勉強、やらない方がマシ。覚悟の量が足りません。
生き残ろうとする本能さえ捻じ伏せるのが「覚悟」ってもんだろ?
そもそもそんな覚悟を持てるだけの力があるなら、もっと前に勉強する習慣が出来上がってるはず。我々講師はそういう風に接しているしね。


「やれ」って言ったことを「やらない」人たちがいる。
「やれない」のではなく、「やらない」のだ。
返事は良いんだ、返事は。
でも次の機会に「やったか?」って聞くとやってない。「やろうとしたんですけど・・・」と言い訳を始める。
「あ、そう。いやまあ、オレが言った方法よりもっといい方法があって、それでやるってんならいいけど。何かアテがあるの?」
「いやあ・・・」

たぶん、彼らは知らないんだろうな。
新しいことを身につける一番手っ取り早くて効率的な方法って、指示されたことを寸分違わず指示された様にやるってことなんだって。
その際教え手の考え方や感覚的なもの、それらの枠組みを全部ひっくるめて自分の中に再現することが大切。そこで自分のこれまでの枠組みを引っ張り出してきちゃうと、結局のところ成長、というか変化はおきない。

自分の力だけでやれる、ってんならやってみればいいと思う。

別にこの世の全てを知っているわけではないけれど、中学の勉強よりも難しいことなんざゴマンとある。中学の勉強だって決して楽なものではないけれど、範囲が決まってて正解が必ずある問題なんてのは「楽勝」な部類に入ると思うんだ。でも、その「楽勝」な問題にさえこれだけ苦戦してるのに、どうして今の自分の力だけでやろうとするのかなあ。
どっかのマンガで言ってたみたいに、「先達の上澄みだけをかすめ盗りゃ」いいじゃん。

今のままの自分がスバラシイ、なんてのは散々頑張った人への慰めの言葉じゃないかと思う。ほとんどの場合この言葉は怠惰を正当化するためにしか用いられていない。


そりゃまあ、誰もが自分と同じことができると思っちゃいないけど。
いつまでも同じ所をぐるぐると廻ってるのがイヤならこんな方法がありますよ、って例を示してるつもりなんだけどな。
自分ではそうずば抜けた知力や体力や気力ゲージを持つ人間ではないと思ってるから、そう無茶を言ってるつもりもない。その気があるなら誰でもできるんじゃないのか、と思う。

それは専門学校生や資格試験の予備校でも同じ。

いっつも寝てる学生さんを見て思うのは、「こんなややこしいところ、自力でできるとおもってんのかなあ」とかそんなこと。
国家試験が近くなって睡眠時間を確保できなくてしんどいという学生さんに
「椅子に座ったままね、上向いて寝ると熟睡しないで済むよ。熟睡しそうになると椅子から転げ落ちるから」
言われた方は何かの冗談かと思ってるみたいだけど、こちらとしては至極真面目。
笑って流してしまう人にはそれ以上何にも言わないけれど、こちらとしても頭の中のどこかでこっそり見切りをつけていたりする。

一生懸命喰いついてくる人には、こちらも真剣に伝えたいなあと思う。
そうでない人には、それなりに。

いやまあ、お足を頂戴している以上その分はもれなく提供しますが、そっから先は別の話ってこと。

No.347|塾講師Comment(0)Trackback()