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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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今のままの自分が

2008/12/30(Tue)21:18

押し迫ってまいりましたな。

今年は珍しく、大掃除なんてものをしている。
引越し前もしたことなかったし、引っ越してからだってまともに掃除するのは初めてなんじゃないか、ってのもずいぶんアレな話ですが。

まあ日曜で年内の仕事も全部終わったし、年賀状も出したし、その上大掃除までしようっていうんだから、数年ぶりでまともな年末を迎えているのかもしれない。いや、十数年ぶりか?

土曜は足を腫らせたまま、稽古してきました。もちろんガシガシ動ける訳ないから、抑え気味でしたが。
稽古仲間のAくんはお休み、M氏も体調が良く無さそうだったので、ちょっとさびしい稽古納めだったかも知れない。まあアレですな。M氏が仰っていたように、「現状維持こそが何よりもすごいこと」なんだろうね。この歳になるとさ。


日曜は塾の仕事納め。別に何かイベントもなく、いつも通りの勉強。
生徒さんたちにはいつも言っているんだけど、
「受験勉強なんて年末、12月までだよ」
そっから先はドタバタ、あたふたしてる間に試験日になっちゃうものなのだ。

これから先、新しいことを覚えようとかする余裕はない。持っている武器をどれだけ研ぎ上げられるか、いつでも使えるように暖機を維持しておくとか、そんなもんだと思う。
ましてや、「最後の追い込み、猛勉強!」で追いつくなんて、無理無理無理無理なんとやら、だ。

口先だけで「そうする!」って言ってたヤツを何人か見てきたけど、大抵最初の一晩で体調崩してお終い。
だったらそんな勉強、やらない方がマシ。覚悟の量が足りません。
生き残ろうとする本能さえ捻じ伏せるのが「覚悟」ってもんだろ?
そもそもそんな覚悟を持てるだけの力があるなら、もっと前に勉強する習慣が出来上がってるはず。我々講師はそういう風に接しているしね。


「やれ」って言ったことを「やらない」人たちがいる。
「やれない」のではなく、「やらない」のだ。
返事は良いんだ、返事は。
でも次の機会に「やったか?」って聞くとやってない。「やろうとしたんですけど・・・」と言い訳を始める。
「あ、そう。いやまあ、オレが言った方法よりもっといい方法があって、それでやるってんならいいけど。何かアテがあるの?」
「いやあ・・・」

たぶん、彼らは知らないんだろうな。
新しいことを身につける一番手っ取り早くて効率的な方法って、指示されたことを寸分違わず指示された様にやるってことなんだって。
その際教え手の考え方や感覚的なもの、それらの枠組みを全部ひっくるめて自分の中に再現することが大切。そこで自分のこれまでの枠組みを引っ張り出してきちゃうと、結局のところ成長、というか変化はおきない。

自分の力だけでやれる、ってんならやってみればいいと思う。

別にこの世の全てを知っているわけではないけれど、中学の勉強よりも難しいことなんざゴマンとある。中学の勉強だって決して楽なものではないけれど、範囲が決まってて正解が必ずある問題なんてのは「楽勝」な部類に入ると思うんだ。でも、その「楽勝」な問題にさえこれだけ苦戦してるのに、どうして今の自分の力だけでやろうとするのかなあ。
どっかのマンガで言ってたみたいに、「先達の上澄みだけをかすめ盗りゃ」いいじゃん。

今のままの自分がスバラシイ、なんてのは散々頑張った人への慰めの言葉じゃないかと思う。ほとんどの場合この言葉は怠惰を正当化するためにしか用いられていない。


そりゃまあ、誰もが自分と同じことができると思っちゃいないけど。
いつまでも同じ所をぐるぐると廻ってるのがイヤならこんな方法がありますよ、って例を示してるつもりなんだけどな。
自分ではそうずば抜けた知力や体力や気力ゲージを持つ人間ではないと思ってるから、そう無茶を言ってるつもりもない。その気があるなら誰でもできるんじゃないのか、と思う。

それは専門学校生や資格試験の予備校でも同じ。

いっつも寝てる学生さんを見て思うのは、「こんなややこしいところ、自力でできるとおもってんのかなあ」とかそんなこと。
国家試験が近くなって睡眠時間を確保できなくてしんどいという学生さんに
「椅子に座ったままね、上向いて寝ると熟睡しないで済むよ。熟睡しそうになると椅子から転げ落ちるから」
言われた方は何かの冗談かと思ってるみたいだけど、こちらとしては至極真面目。
笑って流してしまう人にはそれ以上何にも言わないけれど、こちらとしても頭の中のどこかでこっそり見切りをつけていたりする。

一生懸命喰いついてくる人には、こちらも真剣に伝えたいなあと思う。
そうでない人には、それなりに。

いやまあ、お足を頂戴している以上その分はもれなく提供しますが、そっから先は別の話ってこと。

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No.347|塾講師Comment(0)Trackback()

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