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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/06/09(Mon)22:00

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残ってませんもの

2008/10/02(Thu)01:29

週末、お仕事関係で、定期的に行われている研修会に出た。


あんまり期待してなかったんだけど、一人、すさまじく優秀な人に会った。
これがまた別嬪さんで。
お友達になりたかったわ。

研修会って色々出てるけど、本当に身になる研修会ってなかなか無い。
実施する側は大変なのは知ってて棚に上げてますが。
もちろんそりゃ受け手の側の、私自身の力量って問題もありますが。

役に立つな、このへんきちんと勉強しておくと良さそうだな、って思えることはほとんど無い。
この日もほとんどの時間、あーワタクシは今無駄な時間をすごしているところです(現在進行形)、とか思ってたわけです。

いつかここで書いた、優秀な同期の女性が二度と顔を出さないってのもよく分かりますわ。


ただ、最後に同じグループになった女性はすごかった。
こちらの出す少ない情報から、的確な指摘と今後の方針について重要なヒントをたくさんくれた。
ははぁ、ベテランってのはこういうものなのか、なるほどねぇ。

すごい人を見るってのは、それだけで勉強になるね。
武術の世界では「見取り稽古」とか言って重視してるんだけど、こういうとこは同じだな、と思う。

目指すべき到達点は見た。
その姿を、語りを、考え方の片鱗を記憶に焼き付けた。
それだけで、自分も変わり始める。
完全な再現なんかできっこないし、意味は無い。
でも、必要な要素は少しずつ取り入れられ、身になってくと思う。

・・・そう願いたい、なあ。



研修会で会ったSくんに誘われて、二人で焼肉屋に行く。

自分も人のコト言えないもは重々承知で書いちゃうんだけど、彼は話し方が下手である。
主語や目的語を平気で省いてしまうのだ。
何度も「何が?」「何を?」と聞き返しても、ほとんどの場合、述語しか繰り返してくれない。
喋るの下手なら聞く側に廻ればいいのに、彼はまあよくしゃべる。でもよく分かんない。

「波平&フネ」クラスの、よっぽど親しい間柄なら阿吽の呼吸で理解し合えるんだろうけど、生憎彼とはそこまで分かり合えてない。てか野郎とそこまで分かり合いたくない。

この日は車だったのでお酒が入ってなかったせいか、比較的冷静に対処できた、と思う。
でもなあ、会話以外も多少はイライラしたかな。
牛タンは焦げやすいんだから、そんなにホイホイ乗せンじゃねぇ!とか。
散々乗せておきながらソフトクリームばっか食ってんじゃねえ!とか。

ニッコリ笑いながら、
「お前以外はなぁ、全員お前じゃねぇんだよ。分かるようにしゃべれ」
って言っちゃいました。くすっ。
前半は『おひっkし』ネタですな。
どこまで通じたかなあ。いや、ネタじゃなくて、話がよく分からなくて困ってるんだって部分。

研修会にもいたなあ。
「何を言ってるのか分からねーと思うが、オレも何をされてるのか分からなかった」
ってネタでもなんでもなく、本気でそう前置きして、実際に本当にワケの分からない話をした現役cウンセラー。
プロのcウンセラー二人掛りで聞いて分かったことが、
「それ、我々の仕事じゃないですよ、首突っ込んじゃダメですよ」
ってことで。どっちかって言うと、横溝正史の世界だよなあ、って印象だった。

以前呑みに行った時にも思ったけど、Sくん、オレと話したり飯食ったりして、楽しいのかなあ。

彼の自宅の近くまで送ってから帰る。



さすがに腹いっぱいになったので、いつもの焼き鳥屋には行かないことに。
マスターにメールで欠席届(?)を出しておく。

本屋をぶらついた後、携帯を見ると着信が。電話帳に登録されてない番号だ。
掛け直してみた。

「もしもし?」
「もしもし、F澤です」
「ええ!」

しばらくぶりの、焼き鳥屋での呑み仲間のF澤氏だった。
私に会うために、焼き鳥屋で待っててくれたらしい。
マスターから私の欠勤(?)を聞いて、わざわざ掛けてくれたんだそうだ。
あちゃー。
そっちに行っておけばよかった!

せっかく呑み食いするなら、楽しく、リラックスしていたいもんね。

会社員時代に嫌だったことの一つに、業務時間以外に自分の時間を奪われることがあったのを思い出した。
今もやっぱり、望まないカタチで時間を使うの嫌だなあ。
好きなことだったら、どれだけ社会的に無駄とされていても気になんないけどね。
少なくとも、幾ばくかでも銭になるんなら納得もしますが。

時間は貴重だぜい。
アタシにはあと62年ぐらいしか残ってませんもの。

くすくす。



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No.317|心理屋Comment(0)Trackback()

いいのだ。

2008/10/01(Wed)14:16

仕事場目指して車を走らせる。

信号と時間帯の都合で、ちょっと遠回りする。
広い道を通ろうと思ったらもっと遠回りしないといけないので、住宅街の中を走る。
そこらの住人も嫌だろうけど、正直こっちだって嫌だ。

路上駐車は多いし、いつどこからガキが飛び出してくるか、油断も隙も無い。


ああ、今日は路上駐車の車のすぐ側で、測量やってる。
黄色くてごっつい三脚の上にスコープが乗ってるようなヤツ。

んー。
路駐してる車の陰から、スコープを覗き込んでる技師さんのおケツがプリッと見えてる。
邪魔、ってほどでもないけど、何となく引っ叩きたくなる。
あ、対向車にタクシーが来た。

譲り合う、微妙な距離。

むー。
路駐は向こうの車線だから、優先順位としてはこちらが上だけど、向こうの方が近いし、客商売だし。
うん、譲ってやるか。

タクシーも技師さんのケツが気になる様子。
ゆーっくりと路駐の車を追い越し始める。
もうちっと速く動いてくんねぇかなあ、とちょっとじれる。

ん?
え、ちょっと。
なんで?
なんで路駐の車と並んだところで停まるの?
え、何スか、ハザード出して。

ええええ?
客降ろし始めたぞ!
そこでそんなことされたら、こっちは全然通れないんですけど!
せめて、自分の車線にいるうちに、あるいは戻ってからやりゃあいいじゃん!

降りてきたのは中年男性。
杖ついて、少し足を引きずってる様子。
運ちゃんは兎も角、この人が「ここで!」って言ったんだろうけど。
どうしてこう、障害のある人には文句が言いにくいんだろう。って誰に対してもハナから言えるほどの度胸もありませんが。

・・・あのさあ、何でもいいから降りたらさっさとどいてほしいんだけど。
タクシーが走り去った後も私の進みたい道に立ち止まったまま、じーっとごみステーションを見つめ続けてるのはナンなんですか。
ソウデスカ、雑誌ですか、古本ですか、エロ本ですか欲しいんですか。
あなたの手のスーパーの袋に入ってる、カップめん中心の食生活やめりゃ買えますよ。
タクシーで買い物行くのやめたら、もっと手っ取り早いですよ。



クラクションも鳴らせないまま、おっちゃんがゆっくりゆっくり歩き去って道を開けてくれるのを待ってから通過。

住宅街を抜けたところのT字路に出る。
こっちはTの字の縦方向。直進する車が来ないか、そろりと顔を出す。
あ、右から一台来てる。無理矢理飛び出しちゃえば行けない事も無いけど、まあ安全運転に越したことは無いね。待ちましょう。

ん?
何か、あの車、遅くねえ?
嫌な予感。
でもウインカー出してないし。
あー、見る見る速度が落ちてる。
5メートル切ってもなお、速度は落ちてもウインカーは出しやがらねぇ。
あ、曲がり始めた。
うわ、鼻先がこっちに完全に向いてからウインカー出してる!
ちくしょう、バカ運転手だったのか!
あーあ、しかも歩道に乗り上げながら曲がってった。
いくら路地で低い歩道だからって、ひっでぇ運転。

うんざりしながら左折する。


曲がってすぐのところ、左手に小さな喫茶店がある。
こんな路地で商売になるのかね、と思うが近くに自動車学校があることもあってか、つぶれる様子も無い。

T字路を左折し終えて直線方向に視線をやると、店先の駐車場に右折で入ってく車が見えた。
さらにそれに続く車両が2台ほど、右折ウインカーをあげて私が通過するのを待っている様子。

さっさと通過してやったほうがいいのは分かってるけど、これまでの流れを考えると慎重になるべきだろう。

ほら見ろ、最初に入ってった一台の挙動が変だ。
駐車スペースにきちんと入れれば見えなくなるはずの後部が歩道にはみ出している。
こりゃ、入れ直そうとしてるな?

真っ直ぐな道、こちらに優先権があるのは間違いないけど、用心して加速せずに近寄る。
徐行ってほどじゃないけど、それなりに速度を落とす。見た感じ狭くなってるから、仕方ない面もあるけど。

最初に入った一台の運転手の動きを見る。
てか、動いてねえ。
右後方、つまり右折しようと待ってる方向を見つめたまま。
こっちに意識が向いてねえよ、全然。
妙齢のご婦人(婉曲表現)らしい意識の配分だね!

うん、予想通り。
右折の車(たぶんお仲間と思われる)が入ってこないのは、自分が入れ直すのを待ってると判断したらしい。
右後方確認の姿勢から、運転動作の姿勢に戻るのが見えた。
はい、アクセルに足乗っけたね?

ビッビッ!

軽く小刻みに、クラクションを鳴らしてやる。
気づいてないでしょ?って警告のつもりだ。
運転席でビクッとしてる姿が見える。

はい、じゃあこっちが通過するまで動かないでねー。



ちょっと離れたところまで来て、やっと安堵のため息をつく。
ふう。

まったく、何の因果で出がけに3段攻撃喰らわにゃならんのか。
ついてないなあ。
最後のなんて、ジェットストリームAタックかと思いましたわ。


ま、そんな日もあるよね。
イライラしても仕方ない。

仕事だ仕事。気分切り替えなきゃ。


ふっと、視線を上げてみた。

「おお・・・」

建物の上空、空の半分近くを埋めるほどの広い幅の「虹」が見えた。
そういや、さっき少し雨が降ってたっけ。

虹なんて見たの、いつ以来だろう。
あんまり幅が広すぎる上に薄っすらとしていて、それと意識しなきゃ見えないぐらいではあるけれど。

綺麗だな、と思った。

地上に張り付いて、下らないことで暗い気持ちになってるのが馬鹿みたいに思えた。

ん、これだけのモノが見れたんだから、アレはアレで良しとしておこう。
多少時間は食ったけど、実質的な被害は何にも無かった訳だし。

色んなことに囚われることは多いけれど、そうじゃないものってのも、気づいてないだけでどこかに存在はしてるんだろうね。

ま、のんびり参りますか。






お仕事にはちょっとだけ遅刻しちゃったけど。

これで、いいn(以下略)

No.316|雑記Comment(0)Trackback()

定例稽古

2008/09/29(Mon)12:07

ナニやらいつもの体育館がいっぱいらしく、別の区民体育館に向かう。

先客の空手の先生にご挨拶して端っこを使わせていただく。
野放しのカラーテキッズとお母さんズとは違い、こちらでよく会うこの伝統派(正統派?)の空手の先生は、挨拶したら気持ちよく使わせてくれるし、弟子の小学生をキチンと見ていらっしゃるので実に有難い。


心眼流の素振りと型を一通り。
振り回す腕を斬撃のレベルまでもってくのが心眼流だって聞くけど、道は遠い喃。
そう思ってんなら毎日素振りしなきゃねぇ。


M氏と遅れてきたAくんの二人に、柔道の技「腕返し」を教えていただく。
・相手の右袖を右腕で取り、左手で右襟を取る。
・左腕を返して襟を引き下げ、相手の頭を下げさせる。
・右腕を腰から背中に抜けるよう押し付ける。
・相手の足元に体を投げ出し、相手を前転させるように転がす。
・すぐさま起き上がり、寝技に移行する。

コツとしては、引き下げた襟を、ちょうどタスキか背負いヒモの様に脇に巻きつけるように返すこと。巻きつける軌跡をそのまま延長するように力を加え続けること。そうすることで頭は下がるし、前転させる運動を作り出せる。前転の補助をするようなカンジらしい。

相手の安全を考えればこのやり方だが、襟を脇に巻きつける代わりに肘を攻めれば、多分「コリッ」と肘か肩のどっちかがイカれると思う。本来はこっちなんだろうね。

「引く」動作に力をどう込めるかがよく分からん。
「立ち方が空手だ」と言われても、どう違うのかがよく分からん。
難しいけど、楽しいねぇ。


M氏の稽古相手として「一本背負い」の打ち込みをやる・・・ハズだったんだけど。

怖ええよ!背負い!
打ち込みだから、フツーに立ってなきゃならないのに、怖くてついつい腰を落としてしまう。
まあちょっと腰を落としたぐらいじゃ防ぎきれるものじゃないんですが。
担がれた瞬間、全身が恐怖のあまり硬直してしまう。
このまま投げられたら、絶対受身しそこなって怪我する!
と思ったんで、担ぐとこまでで泣いて謝って勘弁してもらいました。

実際には腰の高さから前転するだけなんだけど、感覚ではM氏の肩の高さぐらい(160センチ近く?)から落とされる感じがする。
大東流だと「転がされる」ぐらいの感じだから、ずいぶん違うもんだなあ。
少しずつでも慣らしていかなきゃねぇ。


久しぶりに、打撃へのカウンターの稽古もしたんだけど。
いつぞやAくんの回転肘打ちと真っ向からぶつかり合った右拳がまだ痛い。
胴体の防具を試しに打ってみたら泣きそうになった。
・・・あれ?もう何週間か経ってんのに。もしかして、骨がどうにかなってたのかな?
あれえ?


No.315|稽古Comment(0)Trackback()

大事なことってのは

2008/09/26(Fri)04:43

何度か講師仕事を紹介してくださってるI先生のお宅にお邪魔した。

夏前に、とある専門ガッコでやった授業についての反省会だ。
正確には、私の担当した授業が夏前だっただけで他のセンセイの授業はずっと続いていたんだけど。


単発でやる授業ってのは、本当に難しいなあ、と思った。

雰囲気を読みながら、一人一人の学生さんの能力を勘案しつつ、全員が楽しくオベンキョウできる授業を作り出すなんざ、今のアタシには全く持ってできない相談です。他の先生たちはそれをひょいひょいやってらっしゃるみたいだってのがまた、なんと申しましょうか。


考えが甘かったのかなぁ。

ガキじゃねえんだから手前ェで考えて勝手にしろ、他の人に迷惑かけない範囲ではこっちも構わん、後で困ることが起きたとしてもそりゃアンタの責任、助けてくれって言われりゃ助けるけどコストはアンタ負担だし、真面目にやってた人が最優先だかんね、って思ってたんだけどねぇ。

二十歳になったばっか程度じゃ、まだまだ色んな呪縛からは抜け出せないってことなのかな。
自分で自分の生き方選んで、幸せの方向に進みだせるようになるお年頃、とか思ってたのは楽観的に過ぎたのかなぁ。



あと、オレは言葉が足りないみたいだ。

「やべぇ、ドン引きされた!」
で話題を引っ込めるんじゃなくって、もう一歩踏み込んで評価をひっくり返させなきゃいけないんだなあ。
てか、そんな(私にとっては)離れ業を瞬時にやってのけるI先生とかって一体ナンなんだ。


アタクシってば、集団相手にするの、基本的に下手糞なんだよな、きっと。
個人相手なら色々感じ取って考えて、色んな手を考えられるけど、授業のスケールでは難しいなあ。


多くの人と接する機会が増えてく以上仕方ないんだろうけど、誤解されすぎてちょっとウンザリした。
分析屋風に言えば、そりゃ「投影」されてんだろってことなんだろうけど、手前ェの中の消化しきれてないアレやコレやを、アタクシの評価として知らんところで言われてもなあ。
いや、誤解ではないのかもな。相手がそう感じた以上、その人にとってはそれが事実なんだろうし。
いないとこで何言われても、そりゃ誰にも止めることはできないわな。

大失敗した、と思ってた昨年度の授業が実は評判よくて(だったらそういう反応してくれよ)、まあまあかな、と思った今年の授業があんまり評判よくなくて(希望があるならオレに言えよ)。
もーワケわかんねッス。




おそらく、この仕事を依頼してくれてるセンセイがワタクシに期待するところのお話をすることはできると思うのですよ、これでも一応は、さ。見方とか考え方とか、ある程度の言語化はできるよ。
でもさ、明らかに前提となる知識や経験が無い相手に、それをちゃんと伝えられるかな、って思うとためらっちゃうんだよね。

当たり前って言えば当たり前だけど、分かりたいことを分かる程度のレベルでしか理解しないヤツってのが少なからずいてさ、こちらからすると危なっかしいことこの上ないんですが。
「Aであることもあれば、Bであることもある」って言い方と、
「Aであり、かつBである」って言い方の区別もついてないんだもん。

大事なことってのは同時に危険なことでもあって、準備の無い人がノコノコそんなトコに近づいてったらエライ目に遭うこと間違いなしデスヨ。全裸で吹雪の中に出てく事を勧めるやつはいねぇだろ?

・・・心配しすぎなのかな?

前提となる話をしようとしたら、物凄い密度の授業になっちゃうしなー。
それやったらきっと、誰もついて来れなくなって結局何にも残らん無駄な時間になっちゃうんじゃないかなぁ。
うーん、単に私がまだ勉強不足で、必要な基礎知識がナンなのかを整理しきれてないってコトかもしれんし。

悩ましいねぇ。

No.314|講師仕事Comment(0)Trackback()

ツカミに

2008/09/24(Wed)14:56

先日のことなのだけど。


お仕事先の小学校の、お母さん方を相手にお話をする機会をいただいた。
我ながら笑っちゃうのだけど、前日までの緊張感ったらもー何のコントだ、ってなもんで。

人前で話をすることには全然慣れない。

かろうじて、授業形式ならソコソコ、どれぐらい準備しておけば安心できるか分かってきているので、まあなんとかカンとか大丈夫なんだけど。

「センセイによる公演!!!」

とかだとまるで駄目。

どんな人たちが、何人ぐらいいらっしゃるのか、こちらにどの程度興味を持たれているのか、好意的なのか敵対的なのか。ネタはこれでいいのか、難しすぎないか、簡単すぎないか、そもそもアタクシなんぞに余所様にお話しするべき何かがあるというのかそりゃ傲慢なんじゃねえのか。

さっさと割り切ってネタ決めてしまえばいいのに、あーでもない、こーでもないとぐるぐると同じ思考を繰り返し続けてる。ハッと気づくと掌と足の裏にじっとりと、どころか物凄い量の汗をかいてる。
靴下はいてるのにフローリングの床に足の跡が一瞬とはいえ残るなんて、どんな量の汗だ。

ちょっとだけ「バOー来H者」みたい、とか思ったけどまあそれはいい。

前日は明け方まで眠れなかったものの、寝坊することなく到着。
「今日はデスね、だいたい10人ぐらいです」
ありゃ。
教頭せんせーい。前回30人ぐらいになるって言ったじゃーん。
10人のうち、3人ぐらいは一度お話した方だったから、ちょっとほっとした。



和やかな雰囲気のうちに無事終了。
うむ、やはりお母さん方は恋愛話好きなんだなあ。ツカミに昔振られた時の話をもって来たら、なんか場が和んだ。いやまあこの仕事を志すきっかけになったことでもあるんだけど。

「長い時間、くだらない話にお付き合いくださり、ありがとうございました」
「ありがとうございましたー」

と締めのご挨拶をして、ふと気が緩んだのか。

「ふー」

とため息を一つついてしまった。
これがまた間の悪いことに、ホンの一瞬、全員がフッと静かになった瞬間だったもんだから妙に目立ってしまった。
やばいっ!と思ったけど全員が比較的好意的な失笑を持って迎えてくれたので、まあ良しとしておこう。

そのうちまた似たようなお仕事する機会がくるんだけど、そのうち慣れるのかなあ。

No.313|心理屋Comment(0)Trackback()