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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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驚き方が昭和

2008/12/23(Tue)03:23

週末のことなんぞを。

土曜日。
ボチボチと年内のお仕事にもカタがつき始めている。
けれども暦通りに行かないのは不正規労働者のツライところでゴザル。
この日も市内某予備校で、とある福祉系資格試験の直前模試の解説をする。
ちくしょう、また稽古できなかった。

短い時間でできるだけ多くの内容を伝えようと、必死に教える。
教わる方も、一生懸命聞いてくださる。
相変わらず精s保健系の話になると、ついつい深くてマニアックな内容になってしまうのはご愛嬌。この資格にそこまでいらんだろう、ってとこまで話してしまう。
でもまあ、終了後質問しに来る方のほぼ全員が精神h健の話題なので、興味ある分野なのか厄介な分野なのか、お役に立てているのなら良しとしよう。

「健闘を祈ります!」
と最後に言ったらほとんどの人が喜んでくれたみたい。
笑顔で「はい!」って返してくれた。


前の週に、同じく福祉系の、別の資格の模試の解説をした。
難易度で言えば、明らかにこの日の資格のほうが格下である。
でも、教えていて楽しいのはこちらである。

なんと言うか、あっちは辛気臭いのだ。
福祉系のお仕事ってのは総じて銭にならない(爆弾発言)し、心身ともにしんどいことが多い、と思う。少なくとも気楽に踏み込んだら結構痛い目にあう。それなりに覚悟のいる分野だと思うのだが、大丈夫なの?ってくらい覇気が無い。
そのくせ、結構意地の悪いことを言い残していくし!

「のんたろう先生、先ほどお帰りになった受講生の方が、『あの先生(私のこと)、専任の方なんですか?この点とこの点、間違ってましたよ』っておっしゃってましたが、心当たりはありますか?」
「ええ!?そうですか、いや申し訳ないデス。ちゃんと頂いてる今年度のテキストとつき合わせて裏を取ってるつもりなんですが」
「あー、ウチのテキスト間違い多いですからね、アテにならないですよ」

ンなテキスト寄越すな、馬鹿。

八つ当たりとして書くのだが、どうも福祉系の資格を取ろうって人には根性悪いのが多い気がする。あんまり酷い待遇の中で生きてきたから根性捻じ曲がったんじゃねえのか、とか思っちゃう。
知り合いの、ベテランの福祉系の人は全然そんなことないのにねぇ。
まあ結局のところそんなのは個人差で、変なのに当たったときの印象が強すぎるってだけなんですけどね。

ついでに自分たちのことも書いておくと、わざわざ心理屋になろうって奴らは総じて「キ印」だと思います。もちろん自分も含めてな!



とまあ前の週は兎も角、この日はいい気分で授業を終え、帰宅。
アパートに近づくに連れ、気が緩んできたのか物凄い勢いで眠くなる。
気ィ張ってたんだなあ。

一眠りしてから、いつもの焼き鳥屋、大吉へ向かう。

遅い時間にもかかわらず、店は混みあっていた。
てか珍しく知り合いが全然いねえ。
入った途端に見知らぬおっさんにガン見され、思わず会釈してしまう肝っ玉の小さなオレ様ちゃんだ。

マスターといつものバイトのまろたろうちゃんだけかと思ったら、新しいバイトのおねーちゃんがいた。数日前に入ったばかりでもう週末デビューか、早いなあ。
マスターからの指示で、新しいおねーちゃんが私のところに注文を取りに来る。
「何かメニューのことで質問してやって」
ははあ、いつもの新人バイト登竜門ですか。手加減しつつも絶対答えられっこない質問をする。
「皮せんべいって、ナニ?」
「やげん軟骨と、普通の軟骨ってどう違うの?」
見事に固まってました。「お待ちください、分かる者に聞いてきます!」ぐらい言えるといいのにねぇ。

ぼへーっと呑んでたら、背後からニュッとカレンダーが突き出された。出勤簿(?)代わりに来る度にシールを貼らせてもらってるカレンダーだ。
全く気を配ってなかったので、驚いて変なポーズでのけぞってしまう。おおう。
それを見てケラケラ笑うまろたろうちゃん。
「驚き方が『昭和』ですよね!」だと。
ちっ、この平成生まれめ!

「珍しいですね、一人なの」
洗い物しながらまろたろうちゃんが話しかけてくれる。
「あー、そうだねぇ。最近だれかしらと一緒に呑んでたからねえ」
「ふふふ、本当に、男の人にモテますよね」
ぎゅっ、むっ。
「うー、そうなんだよなあ。あとね、年寄りと子どもにも、妙に」

野郎と、ガキと、年寄りには比較的気に入られることは、何でだか知らんが本当に多い。人生に重要な問題は「それ以外」にモテるかどうか、だというのにもかかわらず、だ!
カウンターに突っ伏して、大して呑んでもいないのにクダを巻く迷惑な客に天からの福音の言葉が。

「あ、でも私のんたろうさんのこと好きですよ!」
お相手がいる人にナニ言われたって嬉しかねーよ、と頭では思いつつも心は喜んでしまう辺り、マスターに「残念な人だ!」って言われてしまう所以だろう。
「・・・ありがとう。これであと10年は闘えるよ!」
何と闘う気だ。

「あ、そうだ。こないだの資格試験なんですけどね」
ああ、『酒と男前の日々』で書いた、次の日受けたやつね。
どうしたんですか、言いよどんで。
「あの日ですね・・・」
「はあ」
「9:40開始だったんですけど」
「ほお」
「目が覚めたら、9:40でした!」
「ブラボー!」
ようこそ、ダメ人間の世界へ。
「のんたろうさんには怒られるかと思ったんですけど」
「いやいや、目を覚まして、時計を見つめて呆然としてるあなたの姿を思い浮かべたらそれだけでお腹一杯」

もしかしてその寝坊は、あの日オレが「たまには落ちろ!」って呪ったせいなのかも、とちょっとだけ申し訳なく思ったけど、口にはせず。沈黙は金。


ラストオーダーの時間も近づき、私以外のお客も帰っていったころ。
「お客さんでーす」
おや、こんな時間に。

自分が見られるとイヤなので、新しく入ってくるお客さんのことを見ないようにしているのだけど。
入ってくるなり第一声が
持ち帰りで!」って。
自分の行動に「お」を付けちゃいけないって習わんかったんかい。
何より無駄に声がでかい。多分アレなカンジの人なんだろう、と予測。
横目で様子を伺う。


20代中ごろのあんちゃんと、奥方らしき女性と赤ん坊の3人連れ。
あんちゃんは想像通り、あんまり頭脳戦は得意じゃ無さそうだけど声の大きさと勢いだけで人生渡ってるカンジのタイプ(偏見)、奥さんは至極真っ当そうな方。別嬪さんだし、お友達になりたいデス。

しかしまあこのあんちゃん、始終奥さんに罵声を浴びせ続けておった。
自分の行動に「お」をつけて恥じない程度のオツムしかないくせに、よくもまああれだけ言えるもんだな、これが恥知らずってヤツか、と感心感心。もちろん嫌味だ。

何より気に喰わなかったのが、このあんちゃん、口元を歪めて笑うのだ。
左側麻痺してんのか、ってくらい口元の右側だけを上げて笑う。
ビールを片手に、口元を歪ませながら「お前は分かっちゃないよな」的なことを延々とのたまう。
それに付き合う奥さん。何か弱みでも握られてんのか、とか下種な勘ぐりしてみたりして。
どう見ても一番分かってないのはお前だ。
マスターが「もうすぐ焼きあがりますよ」って言ってんのにちっとも気がつかねえでくったらくったら呑んでる。その上出来上がった焼き鳥を奥さんが受け取って先に車に戻ろうとすると「待てお前、まだ呑んでるべや」だと。
お前のそのモジャモジャの下に詰まってるのはおがくずか?

焼き鳥屋が店を閉めようとするような時間に赤ん坊を起こしておいて変だとも思わないような、大して能があるようにも見えないのに得意絶頂で奥さんを貶して平気な父親の元で育った子どもってどうなるんだろう。
もしかしたら自分のお仕事の対象になるかもしれないし、もしそうなったとしたらその子に自分はどんな風に接してどんな声掛けをするのか。

いやまあ、何にも起きないかもしれないから、気に喰わないってだけでそこまで考えなくても良いんだけどね。単にアタクシが根性悪だ、ってセンでひとつ。




この日の聞きまつがえ大賞。

マスター「今日は、二十日?」
M子さん「熱燗一丁!」

商売熱心な聞き間違えだ!




日曜日。

宣言通り、ひたすら寝て過ごす。
ちょっと起きてラグナロクやったら、レアアイテム2個も入手!
うひょひょ。

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No.345|雑記Comment(0)Trackback()

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