研修会出席後、いつもの大吉へ一杯やりに出かける。
席に着くなり、マスターの服装に違和感を感じる。
あれ、いつもはハッピの下は半そでTシャツなのに、何で今日は長袖なの?
「風邪でもひきましたか?」
「ええ、熱が38度ほど!」
え、マジで?
いやいや、んな簡単に信じるな、オレ。
でも、様子を伺ってると調子が悪いのは本当っぽい。
・・・テンションのあがり方も、いつもと違って天井知らずなような・・・。
気のせい?
この日の収穫。
バイトの高校生、Mちゃん。
新しいキッチンペーパーの箱を開けようとしている。
アルミホイルやラップなんかと同じような、細長い箱に入ったタイプだ。
カッターのついてるあたりに指をかけ、必死に力を入れている。
「んんんんんん!」
ぼーっとそれを眺めていたのだが、ふと、
「それさ、開け方って、箱に書いてないの?」
と聞いてみた。
一瞬きょとん、とこっちを見るMちゃん。
真剣な顔して、箱の説明書きに目をやる。
やっぱ読んでなかったんかい。
ああ!ってな形に口を開け、明るい表情になるMちゃん。
さっきまで指をかけていたところとはまったく違う側面の一部をつまむと、
バリバリバリバリ!
と箱の一部を結構な大きさで引っぺがした。
そら開かんわ。
この上なく晴れやかな顔で箱を開けるMちゃんを見ながら、蛇足ではあるんだろうけど言わずにはいれなかった。
「・・・説明書、読まないタイプでしょ」
「はい、読みませんねぇ!」
一体それが何だというのデスカ?ってな表情で微笑むMちゃんに、相容れないものを感じつつ焼酎のソーダ割をすするワタクシでした。
ええと、腰痛お大事に。
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