やんちゃな(婉曲表現)男子集団になつかれた。
悪い気はしないが立場上色々とややこしいこともあったりするのだけど、まあそれは置いておいて。
困ったことに、エロ話を求められるのだ。
エロ話、とは言っても所詮中学生。
そうヘビィな内容を求められる訳ではないのだが。
ちょっとした話でも嬉々として、時にはちょっとどうかと思うくらいに興奮されちゃうこともあってなかなか油断がならない。廊下に飛び出して大声で叫ばれた日にゃあアナタ。
いやまあ、興奮して鼻をスピスピ鳴らしてる分には構わないのだ。
問題は、勢い余ってワタクシの股間にまで手を伸ばしてくることにある。
オッサンの股間触って何が楽しいんだ。
「うわ、何すんじゃい」
「うひょひょひょ!」
一応打撃戦の訓練をしている身として、そう容易く触らせるわけにもゆかない。
ほとんどはブロックするのだが、こういうのは攻める側のほうが有利なのは世の常。
ガードをかいくぐられてしまうことも。
「うわーい!」
「チッ・・・あったま来た!」
逃げる男子。
追いかけるワタシ。
小太りのオッサン、追いつけるわけが無い、とタカをくくってる様子がありありと見える。
フン、その油断が命取りだ!
腰を痛めて以来、久々の全力疾走。
数メートルも行かないうちに最高速度に達する。
男子はまだ、加速の途中だ。
「うを、センセイはえぇぇ!」
見てるやんちゃ坊主どもが驚く。
振り返った男子の顔が恐怖に歪む。
「うわあああ!」
「ふははは、ド阿呆!」
とっ捕まえてテキトーにゆさゆさと振り回してから、
「さっさと教室行けい!」
と放り出してやりました。
おかしいなあ。
稽古ではあんなに息切れするのに、この時は全然息切れしなかったよ。
やっぱ体質が短距離型なのかねえ?
PR