木曜日。
午後から久しぶりのお仕事。
中3相手に、夏期講習の一環で国語と数学と理科の問題演習と解説。
――――――――――
彼らも久しぶりの勉強だけど、オレも授業は久しぶり。
と言うよりむしろ、人と話すのさえ久しぶり。
お陰でセリフを噛んでしもうた。
「問いの4!」と言うべきところを
「問いのやん!」と大声で言ってしまった。
「やん」てなんだ、「やん」て。
自由惑星同盟の魔術師か。
時間内にたくさんの問題を解いてもらうため、制限時間をかなり短く区切っている。
「制限時間45分」と書いてある問題だったら、概ね20~25分。
急き立てるための制限時間なのだけど、どうも今年はのんびり屋さんが多いのか、誰一人として必死にやってない。別な年度の生徒さんと比べても仕方ないのだけど、あの子達だったら余裕で終わってたのになー、とか考えてしまう。
その「時間内に終わんなくてもどーでもいーや」というかのような態度が気に喰わない。
いや、それこそ彼らの勝手なんだけど。
そんなんでコッチがイライラしても仕方ないので、妥協案(?)として、制限時間との付き合い方を話す。
一問目から早速解くのではなく、問題全体にざっと目を通して、「ここから先は難しそうだから少し長めに時間を確保して、そうするとこの辺にはあんまり時間をかけられないぞ」といった感じで大雑把な計画を立てること。
本当はそこからさらに、「すぐに分かる問題」「時間をかければ何とか分かりそうな問題」「時間をかけるだけ無駄な問題」ぐらいの分類をして、あるいは分類しながら解く。手も足も出ない問題は最後の最後にやる、といった話までしたかったのだけど、中学生ぐらいにゃ必要なさそうなんで言わなかった。
中学生くらいだと、できる連中はさっさと終わって試験時間余るし、できない連中は考えるまでもなく飽きて時間を余してしまうものだからね。ギリギリな勝負ってする機会もないよな。
ま、あと数ヶ月でほとんどのヤツらはそのギリギリの勝負をすることになるのですが。くすくす。
夜。
先日誕生日を祝ってくれた連中と花火をやることになっていたのだが、天気が崩れてきた。
どうすべぇか、と悩みつつもコンビニへ晩飯を買いに。
コンビニの横でネコ発見。
まだ若いネコなのか、結構小柄な野良だ、と思う。
これがまた、人懐っこいのさー!
ちょいとしゃがむと、てってってっと近づいてきて、差し出した手に全力でじゃれてきて。
耳の後ろ辺りを掻いてやってるとそのまま足元で丸くなって寝転がってしまうのさー。
さらってやろうかと思いまちた。
・・・次はペットOKなマンションにでも住もうかな。
結局花火は中止。
元教え子の野郎どもが4人ほどウチに集まり、またゲーム大会に。
内3人はもう何度もウチに来てる奴らなのだけど、Uくんは久しぶり。
益々いまどきの若者っぽく、極悪な風貌になっていやがった。オレだったら道端で会ったら絶対目をそらすね。
そんなワルモノっぽい面構えで、「日常/あらゐけいいち」をゲラゲラ笑いながら読んでるのが実に似合わない。そうか、そんなに気に入ったか。
やったゲームは「スマブラ」とおなじみ「地球防衛軍2」。
若者たちは取説を持ち歩く習慣がない上に、面倒がって操作を教えておいてくれない。
やりながら、「あ、~したかったら~押して」とか即興で仕込まれる。
ワタクシは「ゲームセンターあ○し」じゃないので、そんな言われてすぐできるヒトではない。試行錯誤と果て無き研鑽を経て初めて人並みのプレイができるヒトなのだが。
「スマブラ」は散々な目に。
「地球~」もあんまり乗れなかった。
Uくん、お願いだから大声で叫ばんでくれたまえ。
君んちみたくおっきな一軒家じゃないんだ。
野郎が大勢集まってて嫌な熱気がこもるから、窓開けてんだ。
日付も変ろうという時間なのに、近所のヒトに迷惑じゃないか。
他の3人はその辺慣れてんだけどなー。
あんまりゲームに集中できなかったのは他にも理由があって。
この場には来ていない元教え子Tくんから、「化学が分からんので困ってる。教えてくれ」ってメールが来てて。大学受験向けの勉強なんてここ半年全く手をつけてないし。いくらなんでも専門課程で通用するほどの内容を、即興で教えられるほど分かってるわけではないし。どうしたもんかなー、と考え込んでたってこと。
放っておいたら催促のメール来るし。
結局、正直に言うことにした。
「教えんのはムリ。参考書なら貸せるから、自力でどうにかしろ」
翌日取りに来ることになった。
卒業後も頼られるのは、喜ばしいことなんだろうか。
単に甘く見られてる、ってことなんだろうか。
銭取ろうかな。
くすっ。
PR