土曜日。
定例の稽古日。
だんだん道場に向かう時間が遅くなってる。
・・・まずいなあ。
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今週も基本功祭り。基本動作の鍛錬と、基本的な対練をいくつか。
体術系(?)の基本功はわりとよく覚えていた、と思う。
しかし、なぜだか分からないのだけど、気功系(?)をきれいさっぱり忘れていた。
もちろん、見れば「ああ!」とは思うのだけど、独り稽古ではこの辺全然やってなかった。
気功が苦手、ってわけでもないんだけどね。
推手の姿勢から、相手の手首を掴んで交互に引き合う練習の際、稽古相手に
「・・・パワーアップした?」
と怪訝そうに聞かれた。
全然覚えが無いが、強いて言えば、ラグナロクやるのにマウス握りっぱなしだった、ってことぐらいか。
なんか、ダメ人間ぽいなあ!
あと相変わらず八卦掌の動作は難しい!
私よりもさらに遅れて、今週も来れないと言っていたはずのAくんがやってきた。
アップもそこそこに、「ひとつ組み手を」とか言ってるし。
組み手は色んな意味で無理なので、スピードもパワーも5割程度に抑えたスパーなら、ということでお相手仕る。
全く防具なしでやるのは久しぶりだったけど、そこそこ体は動いてくれた。
脱力してるせいなのか、ガードに絡みついて側頭部を狙う種類の手業がよく出た、と思う。
相手のガードをハタくようにつたって入り込み、フック気味に掌底を当てる。
側頭部を警戒してガードが開いたら、正面下方から(身長差があるので)顔面を狙う。
間合いが開いたら、踏み込んでくるところを前蹴りで止める。
手と足それぞれ一発ずつ、コントロールが不十分なのを出してしまったけど、まあ合格点だと思う。
目標は、もっとスピードもパワーも抑えた上で、なおかつ圧倒することなんだけど。
後半、相手の一手目にあわせて入る、というパターンを読まれ(当たり前だ)、前足をローキックでポコポコ蹴られる。分かっててもなかなかやり方を変えられないのはダメだなー。瞬時に裏をかけるようになりたいものですな。
打撃ではそれなりに圧倒したものの、何度も何度も、捕まえられてブン投げられる。
さすが柔道家也!
転がされた後、下から左足に絡みついてみたものの、ハタ、と困る。
こっからできる技って、ヒールホールドしかねぇや。
んなの、オレぐらいの練習量じゃ間違いなくケガさせるよなー、ヒールでケガったらもう膝じん帯損傷だよなー、そんなケガさせたら間違いなくこの人クビだよなー、今年も教職試験落ちたのになー、とか色々考えてたら上から潰された。
ぐしゃ。
ぐえ。
あれだけ重いの(体重差30キロ以上?)に乗っかられると、もう笑うしかない。
げらげら。
スパー終了後、対柔道講座。
今回は、掴まれた後の対処と、掴まれないようにするための工夫。
やり方としては、柔術で教わったように、「1対2」、つまり、相手の腕一本にこっちは両手で掴んで引っこ抜く。
かかる時間が問題になるけど、奥襟にはそうするしかないみたい。
袖も同様だけど、腕を返すことではずす「解き手」が有効な場面もありそう。
何にせよ、掴んだ瞬間投げに来るのが彼ら(って書くとザンギ○フの対戦攻略みたい)だから、グズグズはしてられない。もちろん、掴まれないに越したことはない。
ということで、「組み手争い」を経験させてもらう。
いやはや、さすが。
ちっともかわしきれないザンスよ。
払って、払って、そらして、とか思ってたら、もう掴まれてる。
あれー?
後で考えてみると、打撃と掴みの違いをまるで理解してなかった、ということなんだと思う。
打撃は、伸びてくる相手の攻撃肢の運動に一瞬だけ干渉すれば十分無効化できる。
ねじ込むような、所謂「突き」に関しては違う要素が入ってくるけど、自分の体に届く前に触れさえすれば、かなりの威力を無効化できる。
一方、「掴み」は触れただけではダメなのだ。
触れて、そらして、無効化した、ハイ次、と思った瞬間、無効化したはずの腕が再び掴みにくる。
そりゃそうだ。
掴むのには威力を乗せる必要なんざないんだから。
タメを作る必要も、全身の協調もいらない。
指を曲げたときに、掴めるモノがあれば、それで完成しちゃう。
こんな簡単なことに、二日もかからにゃ気づかないってのは間抜けな話だよな。
手っ取り早いのは、Aくんの言うように、上着を脱いじゃうことだわな。
あとできることは、掴まれたらすぐに切ること。
振り回されたらさっさと寝ちゃうこと。これは寝技の技量がそこそこあってこそ、だけど。
もちろん、しっかりと掴まれる前に、強烈な打撃を打ち込めればそれに越したことはない。
あとは・・・掴みにくる手の破壊、かな。
『ホー○ーラン○』の、復活したショウゴくんみたいにさー。あんな風にでけたらええわね。
マンガに出てくる空手ってのはどうしてこう、燃えるんでしょうな。
ちょっと前のウルトラジャンプに載ってた『銃○(がん○)』に出てきた”超電磁空手”とか。
阿呆か、とは思うんだけど。同時に「うわ、カッコイイ!」とか思わされてしまう。
アタシなんぞの貧弱な拳足じゃ、お話にもならないんですけどねぇ。
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