週末の定例稽古のメモ。
ちっとばかし遅れて稽古場所の体育館に到着。
駐車場が結構な込み具合に。こら何かイベントやってんな、と思いつつ、荷物を担いで玄関へ。
どうやらママさんバレーの大きな大会の予選をやってるらしい。
こういうスパルタンな大会だと、暇を持て余してウロウロして余計な事をするバカ者がいないから有難い。中途半端な規模で、中途半端な志の連中が集まる程度の大会はクズばっか集まるから厄介なのですよ。
挌技室へ。
あら、またガキどもが。
てか、人数増えてない?
先週に続き今週もまた、空手着に同じワッペンを張り付けたガキども&道場ママの集団だ、うんざり。
あれ、一人、道着を着た大人の男性が。
帯が黒い。
ん、たぶん指導者だな。
おおう、これは期待できるかも。
この日は、我々、ガキども、母親&ガキ2人、の3グループ。
先に来てたM氏が交渉しておいて下さったらしく、我々は4分の1のスペースを確保。
ウォームアップに基本功をやりながら、ガキどもの稽古を眺める。
黒帯の人、指導者なのは間違いないみたいだけど、十名以上いるもんだからさすがに手が回らないらしく、放っておかれたガキどもが適当に遊びだしてる。
ったく、ガキってのは。
M氏が映画「どろろ」を観たと。で、劇中に出てた奪刀術が面白かったよね、と私に同意を求める。
ええと。
シバサキさんしか見てなかったので、覚えていません、と答えたら笑われた。
ひとり稽古をそれぞれ適当にやる。
形意拳の劈拳、崩拳、馬形、虎形を数往復ずつ。
4分の1スペースだと、直線の往復である形意拳の基本がやりにくい。
まあ贅沢言えないけど。
他に「単把(たんぱ)」。
何年も前に一度習ってたんだけどすっかり忘れてた。
心意六合拳の基本技。
進行方向に対して完全に左半身で立つ。顔は進行方向へ向ける。
左足を半歩前へ踏み出し、同時に左手を背掌(弧拳かな?)で斜め下45度程度まで軽く振り上げる。
右足を踏み出すが、両足が揃ったところで一度軽く震脚。この時、かかとを立てておくこと(隠し技アリ)。
右足を踏み出すのと同期して、右手を下から振りあげ、肘をたたみ、手首を返した弧拳の状態にして顔の横へ持ってくる。左手は右手の振りあげに連動して、掌で右弧拳を受け止める。
手を打ち合わせるのと、右足の震脚が同時になるカンジ。
さらに右足を前に出し、打ち合わせた両手を、踏み込みに合わせて前方に打ち出す。
この動作の繰り返し。
個人的な注意点。
跟歩(こんぽ)しないように。
打つ場所を忘れないように。
後はM氏と二人でずっと対錬。
劈拳にしても鉄砂掌にしても、肩の高さから落とされただけの手がなんだってあんなに重いんだろう。
人よりは小手のあたりの骨は堅いと思うんだけど、それでも2,3発で悶絶するもん。
骨格そのものの大きさの違いもあるんだろうけど、大事なのは脱力なんだろうなあ。
久々の六禽法。関節技が連続して繰り出される対錬。関節がメリメリ言うね!
他にも色々。
覚えきれてねえや。
ガキどもが何度か、こっちが稽古してる所に近づいてきて危なかったなあ。
てか、親も指導者も、いるなら止めろよ。
親なんざ、道場じゃヒマだろうに。
もうひと組の、母親&ガキ二人のグループも空手かと思ったら違ったらしい。
途中から袴をはいて、合気っぽい技の稽古をしてた。
へえ、あんなちびっこでよくあんな複雑な技を覚えたもんだね。
他のグループが引き揚げた後、スパーがわりに先週もやった推手の中での技の攻防の対錬をした。
向かい合って構え、両手首を触れあわせ、ゆっくりと回転させる。
極力手首は触れ合わせたまま、色々な技を出し合い、防ぎ合う。
ゆっくりだけど、これがまた疲れる。
先週よくできた、と書いた技をほとんど封じられた。
それどころか、同じ技を使われてしまった。むう、こりゃ確かに嫌な技だ。
今回は散々投げられたけど、投げることはほとんどできなかったなあ。
唯一の「会心の一撃」はヒザ蹴りでした。
相手がつつっと近寄ってくるところに、カウンターで中段に。
首相撲にもなってないからフツー入らないんだけど、この時はヒザを出す途中で「あ、こりゃ入るな」って分った。
滅多にないことなんだけど、おおう、こりゃいい一撃だ!って自分でも思える攻撃ってのが稀にありまして。
今回のヒザもそうなんだけど、たいていそういう時って「これしかないよね」って感じで技が出てる。
てかそんな思考を言語化するような時間はないけど、後で思えばそういう感じ、って程度の話。
むしろ、間合いとかタイミングとかコンビネーションとか、そう言うことはほとんど考えてない。
半ば自動的に身体が動き、結果として会心の一撃なってる。
実は打った本人が一番びっくりしてる。
ほんの一瞬の間なんだけど、通常の感覚では理解しきれないあれやこれやがある。
稽古の楽しさの一つだよな、と思う。
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