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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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定例稽古

2008/04/23(Wed)23:54

また書くよ。



先週末の稽古。
書いてないけど、その前の週もちゃんと稽古してるからね!

いつもの区民体育館に着くと、また例のステージママならぬ道場ママとちびっ子どもの集団が。
「違うよ、先生にはこう習ったよ!」
とか子どもに言い返されてるところからすると、やっぱママさんたちは素人さんたちだったらしい。身についてないものを、よく教えようなんて気になるね。ある意味尊敬するわ。

個人的な経験からすると、他人に何か教えようとするなら、教わる側の3倍以上の時間かけてないと自信持って教えらんないと思うんだけどね。何に関しても。
特に、学問じゃなくて技術の場合、「なぜそうするのか」という理屈と「ほら、こうなるでしょ?」とやってみせる運用の両方が身についてないとお話にならんと思うのだが。

ま、手前ぇのガキ相手だから成り立つんだろうね。


道場ママたちのグループから離れて、マンツーマンで稽古してる母子もいました。
我々のすぐ横で移動稽古か型の一部かを延々と繰り返させてましたが、こちらのお母さんは経験者なのかもしれないな、と思った。アウトドア用品のちっちゃな折りたたみ椅子に腰かけたまま、細かい指示はあまり出さず、じっと見つめてる様子はとても道場という場になれた感じもした。
そのお母さん、我々の稽古、というか稽古仲間M氏の稽古が珍しかったらしく、こっそり私に
「今稽古されてるのは、なんていう武道なんですか?」
と質問してきた。うむ、そりゃ「八卦双剣」なんざ実際に見たことある人はそうはいないよね。



木刀を使って剣術の対錬。
元々は杖術の技術らしいデス。
真っ向から斬りおろされる剣をフェイントかけつつかわし、同時に小手へ一撃、かわして下がる相手を胴を薙ぎながら逆サイドに回り込み、再度振り上げられた相手の小手に剣先をつけてけん制。強引に振り下ろされるのに合わせてわずかに剣を引き、相手の剣はそらしつつ(刃がついてたら手首バッサリいくのよ)目に・・・以下略。書いてて面倒になってきた。

受けと取りを交代でやるんだけど。
M氏の剣先は私の横を「ひゅん」って音をたてながら通過するのに、私の剣先は基本的に無音。してもせいぜい「ぶおん」て不細工な音。速度と安定性が全く違う、ってことみたい。
もちろん自分は剣術屋じゃないし、宗教上の理由で刃のついた武器は装備できないから(嘘)いいんだけど、それを言ったらM氏もそうなんだよなー。あ、剣術屋じゃない、ってとこね。
複雑な理合は身につけられないだろうけど、「ひゅん」て音はさせてみたいな。
だったら毎日素振りしろ、ってね。
へーい。


久しぶりに杖の対錬。
以前は棍でやってたんだけど、元々はこれも杖術の対錬だったっけ。
ちなみに杖(じょう)は床から胸ぐらいまでの長さ。棍は2メートルくらいあるかな。

構えた状態から、霞(こめかみのこと)へ弧を描きながら一撃。当然受けられるので、返す杖で前に出てる足の脛を横から一撃。それも受けられるが、その間にこっそりと杖を手繰る。受けの側の意識では「あ、杖を引いたな。次は突きか?」となっているので、その隙をついて左前から右前に身体の向きをスイッチ。同時に後方から前方へ、大きく杖を振って中段を打つ。
簡単に言うと3段攻撃、ってことか。

得物の長さが違うだけで、全然感覚が違う。
より正確に、術理を意識しながら動かないと何の練習にもならん。
あのママさんたちを笑えないぞ、これじゃ。
しっかり霞を狙い、しっかり脛を薙ぐ。身体をねじらないように意識しながら、間合いを詰め、打つ。
難しー。


武器は何と言うか、素手の時の何倍も消耗するね。
剣道やってる人達って、これがフツーなのか。



心眼流の素振り(すふり)を対錬で。
防具を交互に付け、防具の上から打つ練習。
心眼流の技術で打つことがあまりないから、新鮮でムズカシイ。実際やってみると、力を入れるポイントがイメージと少し違うことがわかる。身長差のせいか、思いのほか力乗せられないしー。

教えてもらった打ち方と、自分が普段意識してた打ち方と、少し違う点があったので研究してみた。うん、どっちでも有効なんじゃないかな。間合い次第だと思う。
てか、基本技術で何通りも有効な用法がある、ってのはそれだけ「使える」技術なんだろうね。
いざ、という時に細々した技を出してるヒマないだろうし、色々考えてる間に力任せの一撃につぶされちゃうなんてのもよく聞く話。シンプルかつ有効、ってのは必須条件ですな。
相手が何をどうしてこようとも、自分は同じ技を出すだけ!ってカンジ。


推手(すいしゅ)の応用。
構えて向かい合い、互いの左右手首をそれぞれ触れ合わせる。そのままゆっくりと両腕を交互に内側へ回転。その触れた部分から相手の動きを読み、スキを見つけたらゆっくりと打ち込む。受けるのもゆっくり。条件はひとつ、「必ずどこか、相手の身体に触れていること」。触れてる部分から伝わってくる感覚で攻防を行う、というもの。ま、あたしゃ触覚より視覚にまだ頼り切ってますが。

いつもは打撃、手技と足技だけでやっていたのだけど、今回は他の技もアリにしてみた。
関節技や関節を攻めながら崩し、投げる技(小手返しとか)や靠(こう;体当たりのこと)など。
これがまた、すんげえ楽しかった。
何というか、ゲーム性が高い、とでも言うのか。
打撃ばっかり気にしてると関節取られるし、関節警戒してるとなんでもない打撃がドスン、と入るし。上ばっか気にしてると下段回し蹴りがつつっと入ってくる訳ですよ!

散々投げられたし打たれたけど、時々自分でも「おー!」と思える技が出た。
前に出てる相手の手を上から抑えるようにしながら鎖骨あたりにねじ込む突きとか、払おうとした相手の手をさらに外側に自分の手を廻しながら肘を極め、転がす投げ技とか。
ゆっくりやるから、スパーのように痛くならないのがステキ!
色んな技をバランス取りつつ身につけるのには良い練習ですな!

長々と続けてるお蔭なのか、思いのほか技が身についてるなあ。
有難いこってす。

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