放課後、いつものメンツがぐだぐだと時を過ごす。
それぞれ適当に、好き勝手に過ごしている。
まるで児童会館ではないか。
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不意に、一人の女の子が悩み事、ってのを語りだす。
うーん。
そんな内容を、こんなに大勢の前で語っちゃっていいのかしらん。
みんな、フツーに聞いてて特に反応しない。
へー、そうなんだー。
って、それだけかよ。
これがッ!これがッ!、これが「いまどきの~」というヤツなのか!
「どうしたらいいかなあ」
いや、どうしたもこうしたも。
ちょっと専門的な話も含めて、少しまじめな話をする。
不安な気持ちになるものではあるけれど、そんままにしておいたらそれはそのままでしかない訳で。
懸念していることは、必ずしもそうなることが決まっていることではなく、いくらでも対応策はある。
とすると問題は時間で、そりゃ早ければ早いほうがいいに決まってる。
手伝ってくれるヒトはいるのか、頼りになる大人は誰かいるのか。
そんな感じのことを一気にまくし立てると、横で聞いてた別の子が、ぽかんと口を開けて、こっちを見ている。
「ん?なしたの?」
「・・・センセイが、初めて研究者、っていうか専門家に見えた・・・」
「・・・だとすると、ナニかい?今まで君は、人のこと、毎週やってきては暇そうにしてて、給食のうどんやラーメンを旨そうに2人前くらい食べてニコニコしてる変なおっさんだとか、そういう風に見ていたという訳か?」
「うん!」
失礼だな、君は。
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