テスト前の勉強も大詰め。
みんな、いい加減壊れてくる。
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「プリント終わらないー。もー塾に泊まっちゃおうかな」
「やかましい。さっさと終わらせて帰れ!」
「だーって、こんなにプリントあったら、絶対終わんないよ」
「うるさい、無駄口たたく暇がもったいない。オレはさっさと帰って、あのドラマ観たいんだ」
「ドラマ?何やってたっけ?」
「えーと、ほら、あの、タイトルが出てこない。柴咲コウの・・・」
「あー!”ガrレオ”!」
「そうそう、それそれ」
「へー、先生、あれ見てるんだ」
「君らがプリント終わらないから、帰るの遅くなって、結局観てないんだけどな。柴咲さん可愛いよ、柴咲さん」
「・・・意外」
「へ、何が?」
「いや、先生でも人を好きになることがあるなんて」
「・・・何気に失礼なこと言ってないか。チミはワタクシのことを何だと思っているのかね」
「えー、人でなしー」
「さっさとプリントやれい!」
「先生、ここわかんないんですー」
「ええと、ああ、”身の回りにある、化学エネルギーをもつものをあげよ”か。ええとね、燃料になるものを言えばいいのさ」
「燃料電池?」
「いや、確かに燃料はつくけど、そうじゃなくて。燃やすもの!電池燃やしたら駄目だって」
「燃やすもの?ああ!ストーブ!」
「へええええ、君んち、ストーブ
を燃やすんだー、へー、すっごーい」
「ああ!暖炉!」
「燃えるのか、暖炉は燃えるのか!燃やせるもんなら燃やしてみやがれ!」
「えー、もーわかんなーい」
「オレは君の頭の中がわからんよ」
疲れたわ。
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