先日の祝日のこと。
前日の塾主宰、公式「お別れ会」で中3の連中相手のお仕事はお終いなのだが。
「どっか連れてけ!」
との声に押されてお出かけすることに。
最初はほんのイレギュラーな行事だったはずなのに、年を追うごとに、いつのまにか毎年恒例になってしまってる。
正直なところ、ものすごく面倒なのだ。
ミクシィで去年書いたのだが、昨年度の卒業生の一部に、えらく嫌な目にあわされたのが決定的だったと思う。
受験が終わって浮かれポンチになってるから、言うこと聞かねぇわ勝手にどっか行くわ周りの人たちに迷惑かけてるのに気づかねえ上に注意しても何言われてるか理解できないから同じこと繰り返すわそのくせ何かあったら全責任はこっちもちだわ金はかかるわ感謝の言葉一つもねえわ乗り気じゃない子も無理に呼び出しておきながら盛り上げる才覚が否そもそも盛り上がってないことにすら気づいてないから何にもしないわお客様気分で偉そうだわで良いことどころか面倒事が増えるだけなのですよ!!
ぜいぜい。
もちろん、BGMは伊武雅刀の「子供達を責めないで」な。
前日の「お別れ会」終了後。
「ねえ、のんT(私のことだ)、明日どこ行きたい?」
「・・・家でネットゲームしていたい」
「露骨にめんどくさそうな顔するな!」
「えー、だってめんどくさいもん」
「いや、ほんっと大人げない!」
「んー、よく言われるー」
すっかり、塾講師としての自分の仕事は終わった気分満々のやる気のなさである。
でもまあ、結局某アミューズメント施設でボーリングをすることに。
「のんT、どうやって行くの?」
「現地集合、現地解散!俺は車で行く」
非難轟々である。
「ずるい!」
「ああ、そうとも。だから何?」
「どやって行けばいいんですか!」
「地下鉄乗って乗り換えて、ちょっと歩けばすぐだー」
「あたし、わかんないですよ!」
「ま、協力し合って、辿り着くんだね~」
生徒の一人に押しつけられた、入学前に高校から出された数学の宿題に頭を悩ませながら聞いていると、結局、全員で集まって移動することにした様子。
翌日。
車で移動してるとメールの着信。
未登録のアドレスからだ。
「ちょっと遅れます(絵文字)」
・・・誰だ、お前。
前日にアドレス教えたから、たぶん生徒のだれかだと思うんだけど。
誰か一人が、遅れるって全員に回したメールが、オレんとこにも来たってことかな?
時間ぎりぎりに到着。
来て下さることになってた塾長からも、遅れる旨のメールが。
了解、と返信を打つ。
待ち合わせ場所へ。
・・・・・・。
・・・・。
・・。
誰も、いないんですけど。
やってくれるじゃねえか。
塾長に、「誰もいないんで帰ります、ひゃっほう!」とメールを打ち、責任終了とばかりに帰ろうとするも、「確かに出てるはずなんだけど」と冷静な返信が。
しゃーない、ゲームして待つか。
じゃあアレか。
さっきのメールは明確にオレ宛てのものだった、ということか。
なんてーかさ、オレは君らにアドレス教えたけど、君らはオレにアドレス教えてくれてないじゃん。
誰かなんて、分かるわけないじゃん。
それで情報が伝わるわけないじゃん。
最初のメールなら、名前くらい名乗れ。阿呆。
そんなキミにはこの言葉を捧げよう。
「お前以外はなあ、全員お前じゃないんだよ!(「おひっこし」ネタ)」
スト2で遊んでると、ドヤドヤと近寄ってくる連中が。
やっとご到着か。
「のんT!何やってるの!」
ゲームだ。
「のんT、強いね!」
何言ってやがる。パツキン黒眉毛なんざ、アタシの使うキャラじゃあ4番手だ。
チャイナさんで対戦してるとこ見せたら、どんだけ驚くか。
一寸でも浮いたら、全部空中投げする(した)ぜい。
三々五々、勝手にゲームし始める連中。
てかさあ、君ら、年長者待たせといて、詫びもナシかい。
まずは代表者が腹を切るか、全員で焼き土下座でしょ?
理由を聞いたら、そのあまりの馬鹿馬鹿しさに呆れた。
待ち合わせはバス停で、集合時間は9:30。
そこまでは小耳にはさんでいた。
で、集まってみたら、地下鉄の駅行きのバスが来るまで30分あったんだと。
一人ぐらいさ、「バスの時間大丈夫かな?」とか考えなかったんかーい。
自分は今までナニを教えていたんだろうと、暗澹とした気持になる。
塾長も到着したのでボーリング場のある階へ移動。
「のんT-、申込書書いてー」
「いやだ!」
書こうとする塾長を制して、
「今日は我々大人は君らを一切もてなさん!自力ですべてやるがいい!」
ま、恨むなら先輩を恨んでな。
特に「いーやーだー!」でおなじみの彼とか。
のたくたと、申込書を書く生徒たち。
ンなの書くのに何分かけてんだ、と思うがじっと我慢。
ま、名前は貸したけど。
その後は皆、比較的お行儀よく。
投げる際のマナーなんかも、教えたら聞いてくれる辺りは、去年の一部とは違うかな。
ワタクシ率いる男子チーム、塾長率いる女子チームに分かれる。
和やかに、楽しく遊べたんじゃないかな。
隣のレーンの初老の夫婦(マイボール、マイプロテクター?持ち)のクールなやり取りを横目で見て興奮したり(一番盛り上がってたのは塾長だったかも)、小さな子供用の投球台(小型の滑り台みたいなもの)を「センセイ!わたしアレ使いたいです!」って言う不器用大王がいたり。
見てると性格出るよね!
ボーリングって!
2ゲーム程で切り上げる。
「お昼ごはん、何か食わしてくれるんでしょ?」
「んむ、近くのgストでな」
「えー、あそこ嫌だ、だったらrイホがいい!」
「あ、そ。じゃあ行けば?」
「ぶー」
とか何とか言いながら、放っておいてもトンデモないものを頼んだりしないのは有難いね。ホントの阿呆はガッチリ首輪付けておかんと何しでかしてくれるかわからんから。
こういうところで、育ちって、出ると思う。
食後、私と塾長はコーヒーをすすりながらちょっと雑談、しようとしたら隣に座った生徒が私のカップをのぞきこんでくる。
はて。
彼の分もドリンクバーは注文してあるんだし、飲みたきゃ取ってくればいいのに。
「何、飲みたいの?一口ならいいよ」
「・・・まだ、飲んでるの?」
はい?見れば、彼のグラスは空っぽである。
「?」
彼はついさっき、オレンジジュースをお代わりしてきたばっかりなハズ。
もう飲んじゃったのか?
てか、席につくなり一気に飲んだ、ってくらいのタイミングだよな。
あー、つまり、アレか。
ゆっくりとお茶を飲む、って習慣が彼には無いのか。
そう言われてみりゃ、ガキの頃ってのはそうだったかも。
食ったら終わり、さあ次の行動だ、とかそんな感じ。
お茶を飲みながらの会話の楽しさってのは、ある程度の積み重ねが必要なんだなあ。
ふーん。
もちろん、無視してもうしばらく塾長と話してましたが。
もてなす気なんてないし。
向こうのテーブルのほかの生徒たちはおしゃべりしてるし。
「はい!じゃあ本日はこれにて解散!」
さりげなく私の隣に立ち、当然のように「オレのんTの車で帰るから!じゃあね、バイバーイ!」と皆に告げるバカ者に鉄山靠(背中を使った体当たり)をカマして追い払い、帰途につく。
何度も書いてるが、昨年に比べりゃ精神衛生上とっても好ましい形で終えられましたわ。
彼ら彼女らが楽しかったかどうかは知らないが、楽しくなかった方にはご愁傷様。
知らなかったのなら覚えておきましょう。
物事を楽しむためには能動的に、積極的に楽しくなるよう動かにゃならんのよ。
そして、頭も良くなきゃいけないんですぜい。
うふふふ。
ともあれお疲れ様。
縁があったらまたどこかでお会いしましょう。
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