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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/06(Tue)03:08

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立ち位置

2007/10/27(Sat)03:39

会議にお呼ばれして、いつもと違う曜日にとある中ガッコへ。

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「あれー、何でいるのー」

学校一やんちゃ(婉曲表現)な少年に声をかけられる。

「ああ、会議会議」

「ふーん」

手持ち無沙汰なのか、着ているシャツをもてあそぶ少年。
くるくるっと自分の体にシャツを密着させる。

「ありゃ、細いなぁ、キミ」

ウエストのくびれこそないものの、まるで女の子みたいに胴が細い。

あれぇ、この辺じゃ結構有名な暴れん坊だって聞いてたけど。
なんとなーく、左の下突き一本でイケそうな感じがした。
理屈の上では何の根拠も無いのだけど、感覚で。

いやまあ、聞いた話じゃケンカってのは耐久力より攻撃力だっていうから、あんまりその辺は問題になんないのかもしれないけど。それにしても細い。

「へへー」

褒め言葉として、受け取られたらしい。
そんなつもりは無かったのだけど。
メタボなおっさんに羨ましがられてると思われたのか。
いや、そりゃどうでもいいんだけど。


なんと言うか、自分の立ち位置が分からん、って話なのだ。
「道場」に所属してたころは、時々昇級審査や大会があって、それに出ることで自分のレベルってのを容赦なく実感させられたのだけど。
個人で稽古してる期間が長くなるに従い、自分がどの程度なのか全然分からなくなった。
一緒に稽古する相手といえば、こちらが数年がかりで盗んだ技を5分とかけず破ってしまうような人か、全く畑違いの技術の方が長いので比較するにはちょっと、ってな人か。


元々熱心に稽古する方じゃないから、現役でバリバリ稽古してる連中には遠く及ばないってのは勿論納得してるんだけどさ。世の中見渡した時、自分の体術ってのは偏差値でどの辺になんのかなぁ、ってな疑問。
いい歳して中学2年生みたいだー。


この大人気ない疑問ってのは、実はお仕事の方でも同じ様に感じていて。
講師仕事やってても、心理屋やってても、自分がどれくらい上手く仕事できてんのか、もしくはどれ程ダメダメなのかさっぱり分からないのだ。
ある程度の規模の組織の中にいれば、「いやはや、先輩方すげぇや」とか「あー、気がついたら中堅どころになってたわー」とか実感できるのかもしれないけど、あいにくどの仕事も個人で請け負ってるだけだし。ほとんどの職場で自分しかいない「独り職」だし。
勿論、まだまだ勉強しなきゃならんことは山ほどあるのは分かってんだけどね。
区切りをどこでつけりゃいいのか、さっぱり分からんのだ。

自分お仕事を評価してくださる方もたくさんいるし、報酬を評価として見なすならば、ソコソコの域に届いていると言えるのかもしれないけど。

褒めてくれる人は、もしかして自分を利用したいからおだててるだけなんじゃないのか。
他の同業者の事を知らないから、高い評価をしてくれてるだけなんじゃないのか。
最悪、嫌味で言ってるだけなんじゃないか、真に受けてニヤけたら「空気嫁」とか言われるんじゃないか、とか。


仕事が立て込んで追い詰められてくると、ふと思う。
何だってあたしゃこんなに必死になってんのかな。
みんな、もっと楽して暮らしてるじゃん。
一日の仕事が終わったら、遊びに行ったりテレビ見たり、週末にはデートしたりしてるじゃん。
ネトゲで楽しそうに遊んでるじゃん。オレより後に作ったキャラクタのレベルが、オレのキャラの倍のレベルがあるってどういうことさ!ちくしょう、哀れまれたくなんかないやい!
「同じ速度で成長していけること、それが仲間であり続けるための条件だ」って真理だと思うよオーケン!

閑話休題。

RPGってのはよく言ったもので。
経済的な条件や各種属性に基づいて、可能な範囲の中で自分で選んだスキルを身につけ、ちまちまと磨き、それらを駆使してお金を稼ぎ、それをさらに投資して新しいスキルを身につけたり磨いたり、時には羽目を外してみたり、ってまとめ方をすると、人生とRPGには大して違いはありませんな!

死の概念を除いて、違うとすればレベルの表示が有るか無いか、って点にあるわけで。
スカウターじゃないけど、どうにかしてある程度の自分のレベルってのを知りたいもんですな。
オレだけなのかな。





蛇足。
何度目だったか忘れたけど、心理屋になるための試験を受けに東京に行った時のこと。
一緒に受けに行った人(=一緒に落ちまくった人)と、空港でこんな話をした。
「私らさ、制度変るから、受けられる回数ってもうそんなに残ってないよね。ダメだったらどうする?」
何を思ったのか、はたまた何かが憑いていたのか、自動的な何かが沸いてきたのか、こんな言葉が口をついた。
「も一回、どっかの指定受けた大学院に行きなおしますよ」
お互い院では色々やらかした人間なので、それがどれだけ大変なことか骨身にしみてるのだけど、気負いもなく、強がりでもなく、普通の調子でそんな風に言っていた。さらに続けて
「会社辞めて、ブラブラして、この仕事やろうって思った時から決めてましたからね」
「何を?」
「一生勉強しながら暮らしていこうって」

いい歳して、睡眠時間や遊びの時間を削ってまで勉強してんのは、結局のところその時に自分にかけた「呪い」のせいだったんだなぁ。

自分でかけたんなら、仕方ねぇか。
さて、頑張るべぇか。
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No.87|ヨタ話Comment(0)Trackback()

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