忙しい、ってわけではないのだけど、慌ただしく日々が流れて行きます。
帰りがけ、見上げると月がきれいでした。
今日も色々ありました。
大した話じゃないけどさ。
そもそも大変な話なんざ、おいそれと書けませぬが。
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「センセイ!放課後、ここで踊っててもいい?」
「ええと、一応、ここは相談室なんですが」
「いいじゃん!」
「・・・あんまりやかましくしないでね」
「うん!」
「で、何踊るの?体育かなんかで創作ダンスでもやってるの?」
「ええとね、『らk☆すt』のオープニング!」
「・・・なぜ?」
「女の子たちの痛々しいダンスを見てるといいわ!」
「それを言うなら『いたいけな』じゃねぇのか。・・・いや、『痛い』のに違いはないか」
以前どっかで誰かが言ってたような気がするのだが。
なんで思春期の女の子たちはああも踊りたがるのだろう。
ほとばしる若さとか、そういうもののせいなんだろうか。
道内では有名な、ナtクスのヤスkンによく似た濃い目の男子中学生にしつこく絡まれながら、数人の女の子が踊ってるのを眺める。
ほー、確かに上手だ。ちゃんと振り付け覚えてるのね。
受験生なのに、お暇なこと。
「~ちゃんも、踊ろ!」
「あたし、『らk☆すt』のは分かんないけど、『ハrヒ』のエンディングなら!」
「いいね!」
だんだん、児童会館から、奇怪な趣味人の集まる場所みたいになってきたぞ。
「じゃ、センセイも踊るよ!」
「巻き込まんでくれ給え」
「やせるよ!」
「黙れ」
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踊るのに飽きたなら、今度はおしゃべりが始まる。
テーマはもちろん、恋愛に関する話ばかりである。
「**はいいよね!」
「そう?」
「あたし、男の子とお付き合いなんてしたことない!」
割と暇だったんで、茶々を入れてからかってみた。
「あー、オレも無いねぇ」
「・・・あー」
「・・・あー」
「ええっ!その歳で?!」
はい、お馬鹿ちゃんが一人。
「って?は?え?あ、『男の人と~』か!」
気づくの遅ェよ。
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その時居た3名のうち、所謂F女子な子が2名。
残りの一人はショタかつおっさん趣味、という捩れた性癖を持つ、中々の人物。
「生t会の後輩が・・・っもうっ!ほんんんんっとううううに可愛いの!弟だったら弄り回せるのに!」
「いや、年頃の弟弄り回すのは返って不味かろう」
「でね!××先生がステキなの!あの漂ってくる加齢臭が・・・たまらない!」
「聞けよ、人の話。てか、こんなところで性癖を語るな」
「もしもセンセイが!」
「はあ、ワタクシが」
「もう少しやせてて!マッチョで!加齢臭がしていたら!」
「はあ、していたら」
「あたしの好みなんだけど!」
「そこまでいったら別人じゃん」
「残念だ!」
「お前ら、もう帰れ!」