31日。
友人R1と映画「魍魎の匣」を観に行く。
以外にもカップルが多い。カップルで観るような映画かよ、とも思ったけど、まあ色んな人がいるってことでヨシとしようと思う。って何様のつもりだ、オレ。
映画の感想。
もちろん個人的なものだけど、「魍魎の匣・Lite」って感じがした。
原作のねっとりとした、執拗な書き込みに比べると、って程度の意味で、内容がないとか軽すぎてダメ、ってことじゃないですよ。一本の映画としては大変ヘビーウェイトの作品だと思うし、観てて十分ドキドキした。
友人R1は「こりゃ活字では読めんわ」って言ってたぐらいだし、元々この作品が持つ情報料ってのがケタ違いなんだろう。
私は原作を読んだ時に、「幸福」というものについて深く考えさせられたのだけど、残念ながらその辺はカットされてました。ま、仕方ないわね。
堤氏の京極堂も良かった。特に朗々と陰陽道の儀式の解説をしながら独特の歩法をやって見せるところ(反閇の歩法、とかいうのかな?)がステキ。すっかり酔い痴れてしまいました。
田中麗奈ちゃんが今回特にイカしてました。なんでしょう、一皮むけた感じ。これも偉そうか。
麗奈ちゃんかわいいよ麗奈ちゃん。
スタッフロールやパンフ見て気がついたんだけど、かなりの部分を中国で撮ってんのね。
それであの独特な映像になったのか。すげえなあ。
万人にお薦め、というわけにはいかないけれど、少しでも興味がある人なら観ると楽しめるのではないかと思いまふ。
夜、実家に顔を出す。
姉夫婦一家も来ており、姪っ子ズから熱烈歓迎を受ける。
あーこらこら、君ら人に登るな、痛いから噛みつくのはよせ。
夜遊びのため仮眠をしてても姪っ子ズの襲撃を受ける。
子供ってどうしてこうテンションが高いんだろう。
子育てって大変だ喃。
深夜、いつもの焼鳥屋に繰り出し、年越し。
仮眠のつもりが爆睡&二度寝のスーパーコンボをかましたため、危うく日付が変わるのに間に合わないところであった。疲れてたのか、俺?
常連だけの集まりだったので、店内は顔見知りばかり。
M野氏が彼女を連れてきており、妬ましい気持ちになる。
通り過ぎざまに関節技をかけてやるも、ニコニコしながら「のんT、何すんのさー」とか言われ、惨めさ倍増。
くそう、今に見ていろ!
その後、若者たちの罰ゲームつきトランプに参加、大人げない勝ち方で罰ゲームを逃れるなど、今年も素敵な一年になりそうな予感(根拠なし)。
マスター夫妻と最後まで残ってた常連のあんちゃんと4人で近所の神社にお参り。
引いたおみくじは「末吉」でひた。
ただまあ、書いてあることはそんなに悪い事じゃなく、「変なこと気にして言わないとマズイことが多いから気をつけるように」とかそんなこと。なるほどね、振り返ってみるにそういうとこ多いからなー。少し気をつけようと思う。
明けて1日。
・・・目が覚めると昼でした。
もそもそと起きだし、姪っ子ズと両親、弟にお年玉を配る。
・・・みんな、驚きすぎ。
そこまで心配されなくても十分生きていけますってば。
喰っちゃ寝、喰っちゃ寝を繰り返す。
実家にいると、特に正月だからってのもあるんだろうけど、兎に角食わされる。
24時間ぐらいしかいなかったけど、ずっと何か食わされてたような気がする。
姪っ子1号に、腹をぺしぺし叩かれて、「すごいね!」とキラキラした目で言われた時には、この世のすべてを燃やしつくしてやろうかと思いました。
父と顔を合わせるたびに、PCのことであれこれ質問される。
使い始めてからもう何年も経っているのに、いまだに基本的なことを聞かれる。
どうも義兄にもその辺で色々迷惑をかけているようだ。
むう、こりゃいかん、と思い、
「勉強と研究が足りん!よく読んで、よく考えなさい!」
と冗談めかして叱ってみる。
ややウケ。
「昔と立場が逆になったねぇ」
と母はしみじみ。
姉が唐突に、祖母の家で飼っていたヤギに追い回されて、子供のころの私が大泣きした話をする。
いや、確かに今でも覚えてる。
追い回されて必死になって逃げているのにみんなゲラゲラ笑って誰も助けてくれなくて、やっとの思いで逃げ込んだ母屋の入口のすりガラスに映ったヤギの巨大なシルエット。
今でも残ってるくらいだから、よっぽど怖かったんだろうと思う。
姉が言うにはヤギではなく「子ヤギ」で、叔父の「動かなければ寄ってこない」という言葉に逆らって(ってか怖くて我慢できなかったんだろうけど)走り出したのが私で、傍で見ていると大変ほのぼのした可愛らしい情景で、そんな緊急性を感じられるものではなかった、とか。
ええと、立場が違うと、見えてる景色も違うもんですな!
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