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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/06(Tue)13:46

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干支、三回りと一年

2007/08/13(Mon)14:03

土曜日。

北海道学力コンクール、通称「道コン」の日。
塾講師を始めてからの数年間ずっとそうなのだけど、毎年中3の道コンの日が誕生日だ。
まあ自分がテスト受けてるわけではないから気楽なもんだけどね。

――――――――――

今年も半日試験監督だ。
ラグナロクのスキル振りことを考えながらぼーっとしてると、中学生の試験時間、45分などあっという間だ。
もちろん、生徒の動向も見てはいたけどね。
開始後30分もしないうちに上着を枕に熟睡してるヤツは起こすし、数学でもないのにコンパスで一心不乱に奇妙な図形を描いてるヤツには注意するし。
普段から真面目に勉強してる子ってのは、こういう時にもあんまり変なことしてない。
真っ当に試験に取り組んでたらそんなに時間が余らないってのもあるけれど、暇つぶしするにしても目立たないよう要領よくつぶすのだ。
大人でもそうだけど、携帯以外で時間をつぶすスキル持ってないと人生つまんないよな、って思う。


試験終了後、簡単に掃除をしてると、女子生徒が一人、ててて、と寄って来て誕生日のお祝いを言ってくれた。
嬉しいのには違いないのだけど、言い方が振るってた。

「魔王さま、お誕生日おめでとうございます」

誰が魔王か。
コワイ先生と恐れられてるのか、馬鹿にされてるのか。
でもまあ、生徒からお祝いを言われたのは初めてなので、嬉しい限り也。


塾長と雑談。
今年担当してる3年生が比較的楽なので、2年生の方のお手伝いをすることに。
ウチの塾は一人の講師に6~8人の生徒が割り振られ、個別に面倒を見るというスタイル(半個別指導、って感じか)で、中1~3年が同じ部屋で同じ時間に勉強してる。
確かに、今年の2年生はうるさいなあと思う。まあ中2って中だるみする時期だしね。

手伝い、とは言っても、勉強を教えることよりも、たるんだ雰囲気を締める役割りですな。

「のんたろう先生は、傍に立たれるだけで生徒さんたち恐れてるから」
むう、確かに。
自分の担当以外の生徒があんまりにも無防備にべらべらおしゃべりし続けてるとき、そうっと忍び寄って気がつくまで無言で背後からプレッシャーをかけ続けてやることがある。
大抵の場合、背後に立たれた本人より、話し相手のほうが先に気づき、「いやいや、私はおしゃべりなんてしてませんよ、コイツが勝手にしゃべってるだけですよー」ってな顔して勉強に戻る。
相手の挙動に不審なものを感じ、そういえば何かさっきより暗くなってないか?
あれ?
まるで誰かが後ろに・・・・

で、振り返ってみたら私がぬーっと立っているわけだ。
ほとんど皆、ひぃっ!って感じで驚く。
ごちゃごちゃ注意するより、何倍も効果的なのだ。

「まあアレやった後、本気でのんたろう先生に叱られたら、みんな泣いちゃうだろうけどね」
ええ、ええ、分かっておりますよ。
そこまで鬼じゃないですがな。



ラグナロクやったり、昼寝したりして過ごす。


日付が変ろうかという時間に、携帯が鳴った。
元教え子で、ちょくちょく遊びに来る太郎くんだ。

「はーい、もしもーし」
「あ、のんT?誕生日オメデトウゴザイマス」

ぶわははは。突然何かと思ったら。いやいや、嬉しいわ。

「で、これからお邪魔していいですか」

太郎くんとポリ夫が来室。
誕生祝いに、カップめんとティラミス、コンビニのくじで当たる鬼太郎グッズ(ねずみ男どんぶり、ねずみ男とぬりかべのミニぬいぐるみ、JoJoのカードゲームのスターターデッキ)なんかをくれた。
おお、ここ数年で最も派手な誕生日ではないか!
ありがたいねぇ。

ひとしきりおしゃべりした後、ゲームでもしようか、という話になる。
が、ウチにはNewファミコンとスーファミと借り物のサターンしかない。
「スーファミウォーズ」ならある、と言うと是非やってみたい、とポリ夫くん。
「DSウォーズ」でシミュレーションに味をしめたか。

「DSのと同じなの?」
と太郎くん。彼はDS版もあまりやったことはないみたい。
「ばっかお前。あんな簡単なんじゃねぇぞ」
おお、ポリ夫くん、分かってるのか。
いやまあ、大戦略シリーズと比べたらかわいいもんだけどさ。

二人の対戦を、ウーロン茶片手に眺める。
ああもう!展開が遅い!まずは街の確保だろう!
確保した街を中心に、足の速い軽戦車で簡易陣地を作らないと!
戦車群の後ろから、ロケット砲で山越え射撃して相手の増援断たないと!

とかクネクネしてたけど、そのうち慣れた。
始めてやる人に、そんなこと求めるのが酷だ。

DSで慣れてた分、少しずつポリ夫くんが押し始める。
あせる太郎くん、今さらロケット砲作ってどうするのさ。
追い込まれ始めたら、歩兵と重歩兵を延々と量産して、マップを埋め尽くしてやればいいのに。
一機のガンダムより、数億機のボールですよ。中華式人海戦術ですよ。
戦いは数だよ、兄者!ですよ。

劣勢のシミュレーションゲームを続けることほど苦痛なことはない。
ついに太郎くんの口から、悲鳴にも似た言葉が漏れた。

「なあ、スレンダーしてもいい?」
「そりゃサレンダー(surrender)だろう!」

ポリ夫くんと二人で突っ込む。





教え子たちのお陰で、実に楽しい誕生日になった。
今度、どっかで花火でもやろうなー。
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