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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/24(Sat)09:31

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大人気ない

2007/11/21(Wed)00:28

先日、実家に夏タイヤを預けに帰った折。

飼い犬を構ってみた。
コイツもずいぶんと歳を取り、はしゃぐこともずいぶん少なくなったとか。
それでも久しぶりに顔を出した私を歓迎してくれたのか、全身をわしわしと撫でてやると嬉しそうに悶えていた。


タイヤを仕舞い込み、また犬のとこへ。

もう飽きたのか、さっきほどのテンションは無く。
どっちかってーと、「もー飽きた、お前に用は無い」といった雰囲気のツラにも、まあそういうヤツだったよな、と笑って見逃すくらいの余裕はあった。

ひょい、と作業中はめていた軍手を横に置いた時だ。
犬が軍手の方につつっ、と近寄る。
前足で抑える様にてしゃがみこんで、そのままガジガジと軍手をかじり始める。

あー、そういえばコイツ、軍手好きだったよな。
はっはっはっ。
こいつー、返せよう。

かじってる軍手に手を伸ばそうとした。

ぐるるるるる

あら?

ぐうるるるるるぅぅぅ

君、何うなってんのさ。
まあ、ついうなってしまうこともあるよね。
さ、軍手お返し。

ぐうううるるるるるっるるうぅぅぅぅぅぅ

・・・・・・・あー、そう。
やる気か。

その昔、のしかかってきたところを三角締めに取って、「キャウン!」って言わされたのを忘れおったか。

「おまえ、唸ったね?」

首輪につながったひもを引っ張って、顔を上げさせる。

ぐううううううるるるるるるるるるるるる

ああ、そう。
じゃあ、左手を上げよう。
かじりたいんでしょ?
どうぞ。

ただし。

口開けた瞬間、右の拳叩き込むから。

それでもよければ、どうぞ。

左手を差し出し、右拳を脇の辺りまで引き、軽く握る。
明確に、口の中にめり込む拳をイメージする。
打ち込んだ拳の勢いに押されて、もんどりうって転がる犬の姿が浮かんだとき。

ぴく

俯き気味に唸っていた犬の唸り声が止まった。
視線が、大きく後方に引いた右拳に張り付いている。

ああ、やっと気がついた?
どうぞ、左手。
開け、口。



弾けるように飛び退る、と言うにはちょっと無理があったけど。
よっ、ほっ、はっ、
とでも言ってそうな感じで、慌てつつものったらのったら下がり始める犬。
紐をつかんだ左手の外側にまで移動して、やっと落ち着く。

ああ、確かに、そこには右拳は打てませんな!

ふん、も少し説教でもしてやろうかな、とか何とか思ったときだ。

「うん?どしたー」

父の登場である。
防寒と動きやすさを兼ね備えた、犬の散歩に行く時のスタイルだ。
ああ、そんな時間だっけ。
救い主の登場に、千切れんばかりに尻尾を振る犬。
簡単に事情を説明する。

「おーおー、兄ちゃん(私のことだ)にいじめられてたかー。可愛そうだねー。おっかない兄ちゃん放っておいて、散歩行こうなー、よしよしよし・・・」

と、おいて行かれてしまった。
ええと、父よ。
しつけとか、そういうのはええのんですかい?

てか、父がすっかり穏やかになっててびっくりだ!
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No.103|雑記Comment(0)Trackback()

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