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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/06(Tue)12:13

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夢の

2008/09/09(Tue)00:31

今住んでるアパートには、とあるケーブルテレビが入ってるらしい。

引越し当初に電話が掛かってきて、
「チャンネル設定にお伺いしたいんですが!」
とか言ってきたのだが。

「あー、テレビなんざいつ繋げるか分からんので、またにしてください」


そもそも加入するつもりが無い。
魅力が無い、という訳ではない。
逆だ。
そんなもん引いた日にゃあテレビの前から一歩だって動けなくなるのに決まってるのだ。
ええと、ほら、アレだ。
aニマックスとかそういうチャンネル。
さほど興味の無い番組だって見ちゃうもの。

実家はその会社とずいぶん前から契約していて、たまに帰ったときに見たりするのだが。
ハッと気づくと2時間ぐらい経過してたりする。

まあ本の山に埋もれて、テレビそのものが発掘できない、ってのもあったけど。

管理会社に電話して確認したら、チャンネル設定と契約とは関係ないらしいのだが。
まあ設定ってのは口実で、営業したいんだろうな、と納得。

数日(数週間?)経って、再び同じ人から電話があった。
日程を決め、それに合わせてテレビを発掘。
ケーブルをつないでみたら、確かに一部映りが怪しい。
ふむ、これを調整してくれると言う訳ですな。


ぴんぽーん。

業者さんが到着。
約束の時間より2時間ほど遅いが、まあ想定内だ。

「どーぞー、お入りください」
「お邪魔しますー」

二十代半ばくらいのあんちゃんである。

「すいません、ちっとも片付いてなくて」
「いえいえーこちらこそ遅く・・・うわ!」

居間の床一面に積み上げられた専門書とマンガの山に驚いたようだ。
そりゃそうだよね。テレビの前以外、膝の高さまで隙間無く本が積み上がってて、玄関とテレビの前、台所と風呂場、寝室をつなぐ獣道(!)があるだけなんだから。

「いやぁ、これは・・・」

言葉も無いらしい。
わはは。

設定自体は大した作業でもないらしく、リモコンをいじりながら営業トークをしてくる。

「どうですか、これだけマンガが好きなら、是非契約しませんか?」
「いやあ、ホント、仕事になんないから・・・」
「テレビつけたまま仕事すりゃいいじゃないですか」

私がその手の番組を、一旦見始めたらどれだけ集中して見ちゃうか、家でどれだけ仕事してんのか、その辺分かってないから仕方ないんだろうけど、正直かったるい。

「とりあえず、パンフレットだけ置いてって下さい」
「只今キャンペーン中ですので!でも、お客さんなら必ず申し込んでくれると思うなあ!僕には分かります!」

なんなんだ、その馴れ馴れしさは。
おし分かった。意地でも電話しねえ。


「これだけマンガあると、いいですねえ!」
「いやあ(他の本もあるんですが)」
「週末ごとに、遊びに来たいぐらいッスよ!」
「ははは(君が別嬪さんなら大歓迎ですが)」
「どうですか、最近のオススメなんかは?」
「へ?」

どうやら、本気でオススメのマンガを教えてほしいらしい。
一瞬、「覚悟のスゝメ」を薦めてやろうかと思いましたがぐっとこらえ、おがkちかさんの「ランドリOール」を紹介しておきました。

「じゃあ今日買って帰ろうと思います!」
うむり。
じゃ、また。縁があったらね。


去り際。

玄関から居間の方を眩しそうに眺めながら、彼はこんなことを言い残して行きました。

「いやあ、本当に、夢の島だなあ!」





ええと。

あのー。



夢の島ってのはな。
東京湾辺りにあってだな。

大量に排出されるごみを集めて埋め立てた土地の名前なんですけど。
昭和の昔には、そのごみの中から多くの怪獣が生まれたりもしたのですが。

いやまあ、確かに汚い部屋だけど。



しくしく。

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