よくあることなのだが、稽古で左手親指を突き指した。
もう何度目になるかもよく覚えてないし、その都度ちゃんと治ってる。
よくまあもげないもんだな、とか冗談で思ったりはするが、たぶん歳とって今以上に衰えたら、色々と障害は出るのかもしれない。
稽古にケガは付きものではあるけれど、放っておいても勝手に治るだろうという程度の軽傷でも、なるべくきっちり治療することを心がけている。特に関節周りは。いや、治療って言っても湿布貼るぐらいですが。
打ち身なんかは放っておくけどね。
どうも傍から見ると、その様子がいかにも大きな怪我をしました、ってカンジらしい。
手際が悪いせいでより大げさに見えるってのもあるでしょうけど。
稽古後の夜、ちょっと遅い時間にいつもの焼き鳥屋に呑みに行ったら、やっぱりみんなに「どうしたの?」と驚かれた。ごめんなさい、見た目ほど大したこと無いんです。
「それ、稽古でやっちゃったんですか」
なじみの店員さんが、洗い物しながら話しかけてくれた。
「んー、ちょっと引っ掛けちゃってね。すぐ治ると思うんだけど、念のため湿布してるのさー」
んふふ、と笑う店員さん。
ん?なんだろ?
「右手じゃなくて、良かったですねえ」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・。
えーと、それは、あのー、どういう意味なんでしょう。
いや、普通に利き手だったら日常生活に支障をきたすとか、それはそれで分かるんだけど。だったらその含み笑いはナンなんでしょうか。
「え?どういう意味で?」
って聞き返しても答えてくんないし。
そうか、アレか。これはいわゆる大人のジョークというヤツなのか。いやいやそうなのか、本当にそうなのか。オレが勝手に妄想を突っ走らせているだけなのか。今こうして書いているとその可能性が大であると言わざるを得ないがどっちが面白いかってーと大人のジョークというか単に下ネタであると解釈した方が面白いのでそういうことにしておこう。
いやあ、ホンの小娘かと思ってましたが、大人になったのだねぇ(遠い目)。
士、三日会わざればカツモクして見よ、とかそういうアレだね。
多分違う。いろんな意味で。
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