とある講師仕事をするときにはいつも、近所の大型電気屋の駐車場に車を停めている。
このご時世、公共の交通機関を使えばいいと思わないでもないが、前後の無駄にかかる時間と気力体力の消費を考えると、車で向かう方を選んでしまう。
授業を終え、精神保健関係の授業はいつも無駄に燃えてしまうなあ、時間余るかと思ったけどややオーバーしちゃったな、とか考えながら電気屋に入る。さて、駐車料金割り引いてもらうのに何か買ってこうかね、なんか必要なもんあったっけ・・・?
ああ、そういやヱヴァのDVDまだ買ってなかったっけ、三千円ぐらいかな。だったら丁度いいかもー。
・・・・ありゃ、特装版がある。初版だけしか出さないのかと思ってた。
そうか、「期間限定」なのか。期間内なら何度でもプレスするってことね。
んー、本編だけありゃあいいんだけど。通常版より高いんだろうし。
・・・・買っちゃえ!
いやあ、10年経ってもまだ貢ぐか、オレ。
信者だなあ。
で、帰って早速観ました。
映画館で観た時と、やっぱり感想は同じだなぁ。
「ヤシマ作戦」のとこ、よかったなあ。
怪獣映画でもそうなんだろうけど、ある日突然突きつけられる、「お前ら滅びろ」と言わんばかりの理不尽な脅威に、「否、断固として否!」と答を返すのが我ら人類なのだ(断言)。
そらぁ人間の力なんざ、脅威に対抗するにゃ非力なもんだけどさ。
それでも泣き言ひとつ言わずにそれぞれができることを最大限なしとげて、いくつもの幸運を引き出して、やっとこさ勝利する。勝利といっても、一時的な、気休め程度のものでしかないんだけど。
いいなあ、人と協力し合える技術があるってのは、心底うらやましいなあ。
仕事が何らかの形になって残るエンジニアってのは、いいなあ。
丸焼きにされて一度倒れた初号機(シンジくん)が、ヨロヨロと陽電子砲を設置しなおす姿にもグッとくるけど、その後でまだ煙を上げてるケーブル類を必死に繋ぎなおしてるエンジニアたちの姿は、もっとたまらん。
この視点ってたぶん、10年前の自分には無かったと思う。
つらいときに泣き言並べてうずくまっちゃうのも仕方ないんだけど、無様でも何でも形振り構わずに、必死になって仕事する姿って心底カッコいいと思うし、できれば、自分もそっち側にいたいなぁ、と思う。
それこそ大人じゃん!
今、自分の持ってる技術で、いったいどれだけのことができるんだろう。
考えれば考えるほど、足りないとこばっかりだ。
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