研修会に行ってきた。
体調が今一だったので、定例の稽古はお休みさせてもらう。
開始時間がお昼から、ってのもあったんだけども。
会場は今回初めての、某大学のサテライトキャンパス。
大学ってのはほとんど辺鄙なとこにあるから、街中に1,2か所こういう名目のスペースを持っていて講演や社会人向けの講座を開いたりしてる。
今回のテーマはアセスメント。
どうやって、どんなところに気をつけながら面接すればいいのか、とかそんな話。
で、アセスメントの話をするなら当然、s理検査の話になるのだけど。
とある検査には、その解釈法に何通りものやり方がある。
どのやり方でやっても結局同じような結果が出るはずで、だったらなんで皆いろんなやり方を開発するんだか全くもって全然わかんねぇ、と学生の頃から思っていたのですが。
教授に「K法」を一通りマスターしとけ、読めるようにしとけ、と言われていたので、実用には程遠いレベルではあるけれど、なんとかかんとか勉強してました。K法の本も買いましたよ。一万円以上すんの。
大体、どこであってもK法で解釈するのが当たり前だったみたいだし、資格試験にもそういう問題出てたし。
・・・今の仕事ではほぼ間違いなく使わないけど。
今日もその検査の解釈をする場面があって、検査結果のデータを見てびっくり。
ぜーんぶ「E法」のものだったのだ。
いや確かに、最近の流行りがE法だってのは知ってたし、資格試験の時もK法とE法の両方提示されてたのは覚えてるけど。
E法だけ、ってのは流石に初めて見た。
はあ、よく見りゃ仕切ってんのはE法中心にやってた人たちだなあ、そう言えば。
K大のグループなのか?
ま、今更K法のデータ見せられてもろくすっぽ読めねぇけどさ。
そうか、知らない間に世の中(めっちゃ狭い)はE法の時代になっちゃったんだねー。
院生時代の教授、通称「御大」が聞いたら苦々しい顔するだろうねー。
しかし、ここまで徹底してE法ばっかりだと、まるで「E祭り」ではないか。
10人ほどの小グループに分かれて討議。
司会の人が問う。
「えーと、E法でこのテストやってる方ー」
挙手したのは約一名。
「じゃ、K法でやってる方ー」
三名ほど挙手。
えーと。
全然流行ってねえよ!
ペーペーの心理屋集めての研修だからなのかもしれないけど、その検査自体あんま使われてねえし!
超有名な検査だから、b院でなら大体使ってるみたいだけど、負担もおっきいからね。
気軽にやるもんじゃないのだ。
ウチのグループだけ偏ってたのかな。
結局討議時間の大半、ちうか全てを、
「この項目ってナニ?」
「こういうのです」あるいは「K法で言う~です」
「あー」「へー」
とかそんな会話に費やす我ら。
こんなんだったら事前に
「エ、E法のデータしか出さないんだからねッ!」
とか言っといてくれりゃ良かったんだ。
我々だってバカじゃないんだから、下準備ぐらいできますがな。
一人、ものすごい人に会った。
その人はE法に精通してるベテランだったらしく、データを見ながらそこから読み取れるcライアント像を滔々と語り続けるのだ。
「この指標がこうで、こっちの検査ではこういうところがあったからこの人は~に違いない」
止まらない止まらない。
呆然と見ていると
「あ、ごめんなさい、私しゃべり始めると止まらないんです」
どーぞどーぞ、そのままそのまま。
どうせうちらがデータ見ても、その10分の1も語れませんがな。
指標自体、なんも知らんし。
聞いてる方が、なんぼか勉強になりますわ。
・・・ちょっと多動の気があるよね、この人。
ご夫婦二人で参加されてるみたいで、旦那さんがn海キャンdィーズの山ちゃんに似て蝶。
同窓の人、何人かと会えた。
一人はガラっと雰囲気が変わってずいぶんと大人びた様子。
「なんか、雰囲気変わったね。大人びた感じ」
「もーおばさんだもの!」
えーと、初めて会ってから・・・8年か。
そら老けるか。俺も。
研修の目的は、十分に達成されたんじゃないかな。
運営側が何考えてたのかは知らんけど。
自分にとっての研修ってのは一言でまとめると
「打ちのめされに行く」
ってトコですからね。
ええ、今日も十分に。
あーあ、勉強足んねえなー。
がんばろっと。
まずは明日のお仕事だな。
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