忍者ブログ

日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

[PR]

2025/05/06(Tue)07:32

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.|CommentTrackback

ぼちぼちと器

2007/08/23(Thu)03:28

夏休みの終わりが近い。

いやまあ、世の中の大人はとっくの昔に全開で働いているわけだけれども。

今朝朝一で、2学期以降お仕事を始めさせていただく小ガッコからお電話をいただいた。
ほんとはこっちから掛けねばならなかったのだが、恐縮恐縮。
お仕事に伺うといっても、月に1回、ほんの1,2時間程度だから、色々と難しいことはあるのだけれど、ちっとでもお手伝いできたらいいなあ、と思う。

――――――――――

電話での打ち合わせが終わりそうなころ、携帯が鳴った。

普段なんざほとんど誰からも連絡来ないっていうのに、来るときは重なるもんだねぇ。

よくお仕事を廻してくださる、K先生からであった。
K先生から廻していただいたお仕事のひとつがぼちぼち始まるので、その打ち合わせを兼ねて一杯やりましょう、ってなお話。そうでしたそうでした。こっちもそろそろ始まるんだよな。準備をぼちぼちやっておかなきゃ。読むべき本を読んで、まとめておかなきゃね。



珍しいことは重なるもんで、塾講師のお仕事に出かける前にひょいと郵便受けを覘くと、分厚い封書が。
業務用の愛想ナシなのではなく、も少しプライベート風な、洋封筒、っていうのかな。

あらーん、ラヴレターかしらん。
うふふ。

・・・差出人を見たら、勤務校の男性教諭からでした。
ちぇっ。

先学期に勤務校でやった講演(というのもお恥ずかしいレベルでしたが)のお礼状と、参加者の感想をまとめたものを送って下さったのだ。新学期に出勤してからでもよかったのに。ありがたいッスね。

正直なトコ自分でナニ話したのかさえ忘れかけていたのだけれど、感想を読んでるうちに「あー、そういやこんなこと言ったっけー」と色々思い出してきた。
お愛想半分なんだろうけど、褒めてくださってる感想ばかりで照れる、ちうか悶える。
何というか、自己評価がおっそろしく低い人間なもんで、褒められ慣れてない。
むしろ疑い始める。「なんだろう、嫌味かな?このヒト、オレに何させようとしてるんだ?」とか。
「皇国の守g者(マンガ版)」の主人公の屈折っぷりには親近感を感じますな。

これからのsクールcウンセラーのお仕事の中で生かさなきゃいけないな、と思う感想もあった。
塾講師してるときのもそうだけど、私と生徒さんたちとの会話ってのはある種特別なんだろうな。いや、自分が特殊能力持ってるとかこの仕事が特別な職業だとかいう自惚れではなくてね。
下手すると私も聞き流してしまうような、どーでもよさげな話であったとしても、家庭や友達なんかと話す内容とは実は全く違ってたりするんだろうな、ってこと。今以上に敬意を持って、色んな情報が含まれてるのではないか、ってな姿勢で話を聞かなきゃなあ、思ったのさ。
・・・表面的にはともかく、内面だけでも。


あんまり好意的な感想が続いたので、そろそろ虫が騒ぎ出す。
「ナイスな感想だけ、抜き出して送ってくれたんじゃないのか?」
新学期始まったら、担当のセンセイにまとわりついて聞き出そうか、とか思い始める。聞いたら聞いたで落ち込むくせに。

ぱらり。

おおう。
最後の一枚は、ネガティブな感想だった。
手書きの脚注(?)によると、全部(ったって4点ほどだけど)同一人物のものらしい。
うひゃー。

内容はまあ、想定内の範囲で。
烈○王あたりに言わせれば「キサマの立っている位置は、我々は××年前に通過した!」ってな話で。

私が決めた自分の立ち位置と、感想を書いた人が想定してる「あるべきcウンセラーの姿」ってのが違うのですよ、って話。あたしゃどうがんばっても万能じゃないので、能力と状況を考え合わせて今の立ち位置を選んでるのですよ。
もちろん、対象者に取りこぼしがあるのは分かってるけど、それはどんな立ち位置を選んでも同じだと思う。仮に、感想を書いた人の理想像どおりになったとしても、今度は別な取りこぼしが出るハズ。
すべてを救う、なんて考えはとうに捨てまひた。否、「救う」ってのも正直無理。
そういうのは人間の領域ではないです。

もれなく救う、なんてのは千手観音のセンジュくんに任せた。

どうもその方が聞きたかったのは、「発t障害の学術的な話より、思春kの青少年の心の機微」だったらしいですが。
そんなの、むしろ私が聞きたいです。
能力的に無理ッス。

むちゃくちゃ抽象度と個別性が高いその手の問題を、短時間で誰にでもわかるように話す、なんてスキルは持ち合わせておりませぬ。そんなことできるなら、今頃全国を講演行脚して蔵のひとつも建ててるっちうねん!


ええと、ちょっとだけ毒吐くと。
人にものを教える稼業をやってて感じることなのだけど。

教える側の力量が成果に与える影響は、せいぜい半分。
残り半分は受け手の力量。

教わる側に器がなけりゃ、注いだものは端から溢れていってしまって、なんにも残らない。

教わりたい、と言う前に、器の準備はOKか、よく考えてみるといい。

詳しくは書かないけど、この人の場合、準備はできてないなーと思う。

いやまあ、その手の話を話す力量のない私が言っても説得力ないけど。
毒吐き以上。



そかそか、概ね大成功と思って良いのか。
少しはご父兄に親しく思って頂けたのなら何より。うむうむ。

そんなことをつらつら考えながら、ふと思った。


もしかしてさー。
ホントはもっと酷い感想とかあってさー。
「こっちはさすがに見せられないけど、ネガティブな感想がひとつもないと怪しいから、こっちだけ載せておこうか!」とかだったらどうしよう!

肝っ玉がミクロマン並みだと、悩みは尽きないのだ。
PR

No.27|心理屋Comment(0)Trackback()

Comment

Comment Write
Name
Title
Mail
URL

Pass Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 

Trackback

URL :