学習塾で担当している、とある女子生徒。
最近、京極N彦にはまったらしい。
映画のDVDを見たのがきっかけらしいのだが。
「姑獲鳥の夏」から始め、現在は「魍魎のハコ」を読んでるとか。
私も好きなシリーズなので、どの辺まで読んだとか、この人いいよね、とか話はそれなりに盛り上がる。
そのうち、その子と仲の良い子も興味を示し始めた。
難しい漢字をつかったタイトルが良いのか何なのか。
少なくとも妖怪属性(?)は無いと思っていたのだが。
「私も読んでみたい!貸して!」
受験生なのにあんな分厚い本、とかそういうことよりも先に、別な言葉が口を衝いた。
「・・・君も、こっち側に来るのかね?」
さぞや邪な、厭らしい顔して笑ってたと思うのだが。
若いってのは素晴らしい。
にっこり笑って
「ハイ!行きます!」
だって。
魂のあり方なのか、それとも蛮勇なのか。
いじけた歩き方しかしてないアタシにゃ、決してできない返辞ですな。
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