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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/06(Tue)10:57

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夏期講習ひと段落

2007/08/09(Thu)21:58

今日でお盆休み前の夏期講習はおしまい。

明日は中1と中2の、あさっては中3の、夏期講習中の達成度を見る全道規模の模擬試験。
S幌市内であれば今のところ一応、進学に関しての競争は成り立ってるけど、他の管区ではひどい有様だ、という話を聞いたことがある。


人数が少ないから、別に試験をがんばらなくても行きたい学校に行けてしまうんだとか。
なんだかねぇ。

競争が尊いなんて言うつもりは毛頭無いけれど、程度の差こそあれ、いざ何かをしようとしたら必ず誰かと競争になるだろう。そして、競争という状況になったら、初心な若者は慣れてるヒトに対抗する術は無い。
「田舎に埋もれていた超のつく天才」なんて都市伝説もあるようだけど、せいぜい「0では無くってよ」という程度の証拠にしかならない。

かつて進学に狂奔する人々を揶揄して「受験戦争」なんて呼び方をしていたけれど、ほんのちょっとでも現代の戦争のことを知ったなら、笑っちゃうような大げさな物言いだってことが分かると思う。

ミリタリーマニアじゃないんで聞きかじりだけど、現在の軍隊ではどうすれば相手にもっともダメージを与えられるかを追求した結果、ついには「怪我はさせても殺さない」なんてところにまで行き着いちゃってるとか。
「殺してしまうより怪我人を増やすほうが、人手を割かなきゃならないから結果として有利である」とか考えるらしい。初めて聞いたときは全く理解できなかったよ。
人殺しを生業とする集団が行き着くところが「殺さず」だってのが、本末転倒というかナンというか。


目的のためにならルールどころか、自らの役割にさえ冷酷に振舞える連中が集まる場所。
それが現代の戦場という場所だと(勝手に)思う。
公的な手続きを踏んで、公的に決められた範囲内の出題にいかに対応するか、ってのを競い合う勝負事を戦争って呼ぶのは変だなあと思うのですよ。


商売柄、生徒たちからは日々、「何でこんなこと(勉強のことね)しなきゃならないの!」なんて言葉を叩きつけられているけれど、スポーツと同様、こんなにフェアな勝負って、そうはないと思うのだ。

どんなに難しい問題であったとしても、指導要領からはほとんどはみ出していない。
聞いたこと無いなぁと思っても、調べたら見つかる内容しか聞かれてない。
どう考えても解き方が思いつかないと思っても、解説してもらってみたら知ってる知識で解ける問題だった。
多少のひいきはあるにしても、クリティカルな場面(例えば入試)では持ち込まれないよう注意されてる。
ある程度の衣食住は保障されており、いきなり命を狙われることもあんまりない。
テストの結果が悪いと銃殺されるってことも、まあないだろう。

こんな恵まれた条件で、丁寧に育ててもらえる場所って、学校出ちゃうとないんだけどね。
渦中にいるとピンとこない話なんだろう、きっと。

自分だってそこから出て初めて気がついたわけだしね。
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