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日々の暢気眼鏡

日々の出来事を針小棒大に語る

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2025/05/06(Tue)11:50

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キョウイクテキ

2008/02/03(Sun)22:40

どういった話の流れか忘れたが、とある女子生徒が「オタクはダメですよ~」とか言い出した。

ほほう。
いや、そら「オタク」なんてなダメ人間とほとんどおんなじだし、好き嫌いはあって当然。
別にそりゃ構わない。
でもまあ、一応聞いてみた。

「へぇ、そらまたなんで?」

「オタクはですね、犯罪者の隠れ蓑なんです」


ああ?

がちゃり、と音が聞こえたような気がした。
変なスイッチが入った音だ。




「ふーん。確かに、過去においてそういったことを想起させる事件はあった。それは間違いのないことでしょう。じゃあお伺いしますがね、オタクの人数に対する犯罪者の割合と、オタクじゃない、所謂一般人におけるそれとの割合が統計的に有意である、つまり偶然差が出たものとは考えにくい、とするその根拠は何?いつ、どこの雑誌にそんな論文が発表されたというのですか?寡聞にして存じないのですが、あなたは御存じなのですね?では、それを示していただきましょう。さあどうぞ」

ああ、こうして文章にすると大人げないですなあ。
淡々とまくしたてる(?)私に妙な迫力を感じたのか、しどろもどろになる女子生徒。

「そういう問題じゃ」
「そういう問題です」

断ち切る断ち切る。

「それではなんですか?あなたは確たる根拠も無しに、すべてのオタクを犯罪者或いは犯罪者予備軍呼ばわりしたということになりますね。あなたに対して何ら迷惑をかけていない、すべてのオタクを犯罪者として糾弾したということになりますね。濡れ衣を着せようとした、そういうことですね?よろしい!今日から全世界12億6千万人のオタク(そんなにいない)があなたの敵だ!これから先、あなたに安住の時は一切訪れない。いつ、どこにいようとも、あなたは狙われ続けることになる。まずは明日、学校へ行くと、上靴の中に、雪がぎっしりと詰め込まれているだろう。1日冷たい靴で過ごすがいい。別な日には上靴の中に、少しだけなめて溶けかけた飴玉が放り込まれているだろう。にちゃにちゃさせながら歩くがよい。ああ、今日は何も入ってない、と安心して歩きだそうとしたその瞬間、両方の靴紐がかた結びされていて足を前に出すことができずにすっ転ぶのだ。ふはは、覚悟したまえ!」

横でげらげら笑いながら聞いていた生徒たちから「なんで上靴ばっかり」と突っ込みが入る。

言い負かされたばかりではなく、その生徒も反撃を試みる。
「に、日本はサムライの国です。フェアプレーじゃなきゃいけません!」

「フェアプレイ?何ですかそれは宗教用語ですか(『おひっこし』ネタ)。いつどこで誰がフェアな勝負をする、と言ったんですか。そんな勝負をしなきゃいけない義務はありませんよ。勝負を吹っかけてきたのはそちらです。私どもとしましては、自分たちを守るために全力でせん滅戦を行う所存でございます。補給を断ちますよ。分散させて各個撃破しますよ。根こそぎ薙ぎ払いますよ?大体私はサムライではありません。ニンジャの方が好きです」

だんだん哀願口調になってくる生徒。
「なんでそんなことするんですか、私が何したって言うんですか」
「何をした?あーそうだね、いつだって、人の足を踏みつけたヤツは痛くないさ。でもね、踏まれた方はすんごく痛いの。分かる?」


傍で聞いてて流石に飽きてきたのか、他の生徒達は勝手に論評を始める。

「センセイ、随分熱心だよね」
「てことは、センセイもオタクなのかな?」
「どうなの?センセイ」

私もだんだん飽きてきたので、そっちに答えてみる。
「うむ、否定する根拠を持ち合わせてはおらぬな!」

「そうなんだー」
「オタクなんだー」

「いやいや、私なんぞ、どの分野も浅い浅い、ひよっこレベルでございますよ」

「てかさー」
「はあ」
「ああやって語りだした時ののんT(私のことだ)ってさー」
「はあ」
「ドラマの、なんて言ったっけー」
「ん?」
「あ、『ガリレオ』!あのセンセイみたいだよねー。『のリレオ』だ『のリレオ』」
「ええええ?あれって、そういう話だったっけ?」

あのドラマでは確かに「難しい論理を滔々と述べて周囲を置いてきぼりにする」というシーンはあったと思うが、「訳のわからない理屈で人に絡んでヘコませる」というシーンは無かったと思うのだが。
おそらく生徒たちにとっては「難しそうな事を語る人」という分類でひとくくりにされているんだろうな。

「よかったね、センセイ」
「へ、何が?」
「これで、大好きな柴咲コウに会えるよ!」
「いや、そんな熱心なファンじゃないし・・・いやでも、それで会えるんならなんぼでも屁理屈語りますよ!」


私としてはテレビ版『うる星やつら』の千葉シゲル演じるところの「メガネ」のようになりたいと思うのですが。
平成生まれの若者たちには決して通じまい。

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No.166|塾講師Comment(2)Trackback()

Comment

無題

2008/02/04(Mon)00:46


いやー笑った!
先生よくやったよー。
分野を極めようとする者(ヲタクって言葉好きじゃないので)の
何処が犯罪予備軍なんだろうね!んったく。
そんなこと言ったらジャ○ヲタは何だといいたい!

んー長くなりやした。

No.1|by ごんざぶろう|URLMailEdit

いやまあ

2008/02/04(Mon)01:17

やりこめるのが目的だったわけではなく、根拠も無しに他人を攻撃したりするのはよくないよ、って言いたかっただけなのですが。

どう見てもいじめてるだけですな。

No.2|by のんたろう|URLMailEdit

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