雨と風が、凄まじいですな。
朝のニュース番組のお天気情報を見てた。
「ここ、東京の××は、朝からすごい雨です!」
「~さーん、道行く人の様子はどうですか~?」
「ハイ!道行く人の中には、冬物のブーツを履いている人や、合羽の他に靴をビニール袋で覆って自衛されてる方もいらっしゃいました!」
「そうですか」
うん、さらりとアナウンサーさん流してたけど、ちょっと変なこと言ってたな。
「靴をビニール袋で覆う」って。
えーと、つまり、靴履いて、そのまま足をビニール袋に突っ込んで、口を輪ゴムかなんかで留めて、それで出勤してる人がいた、ってことでしょ?
いくらなんでもそりゃあ・・・とも思うけど、それぐらいの人までいた、ってことでニュース的な価値はあるのか。
んー。
実はアタシも小学生のころ、それ試してみたことがあるんですわ。
当時の私は雨の日に重たい長靴を履くのがイヤで、ましてや昼過ぎあたりに晴れてしまった日には乾いた道をボコボコ足音をさせながら歩くのがイヤでイヤでたまらなかったものです。
身体の弱い子供だったから、足元が重いのはつらかったんだと思います。
小賢しくも当時のアタシは知恵を絞りました。
防水と機動性(ってのも大げさですが)の両立を図る術はないものか、と。
んで、思いついたのが「足元にビニール袋」だったわけなのですが。
「ふふふ、これなら絶対濡れっこない!是非とも試してみよう!」
ビニール袋と大きめの輪ゴムをもらい、意気揚々と装着します。
だがしかし、残念ながらその日は良いお天気。
雨は当分降りそうにもありません。
ふと見れば、家のそばには小川が一筋。
どぶ川と紙一重の、お世辞にもきれいとは言えない川ですが、余程深いとこでなけりゃ脛の真ん中までほどもない浅い川な訳ですよ。
雨の日が大丈夫ならば、水の中でも多分大丈夫なハズ。
深く検討することもなく、さっさか川の中へ。
結果?
うん、最初はね、上手くいったよ。
足元がひんやりとしているのに全然濡れてない。
すげー、俺って天才。
将来は発明王なんじゃない?
そんな阿呆なことを考えながら、ちゃぱちゃぱ歩いてたのさ。
でもさ、アレだね。
ビニール袋は一部の例外を除いて、摩擦には弱いんだね。
そして、川の底や、護岸のコンクリってのは、どこまでもザラザラにできているんだね。
ずぶ濡れになったのが片足ですんだ、ってのは不幸中の幸いだったのかな。
親に怒られはしなかったと思うけど、心底呆れてたんじゃないかな。
朝のお天気情報で話題になってた「同志」が、無事に会社にたどりつけているといいな。
そしたら当時の阿呆な私の思い出も、成仏でき・・・・ねえか、やっぱ。
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略して靴ビニ
2008/05/20(Tue)22:44
両手両足に空のティッシュ箱はめてガンダム!とかやりませんでしたか?
No.1|by 桜まんじゅう|
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