新年初稽古。
と言っても私以外はみんな先週一回稽古してるんだけどね。
アタクシだけお仕事でお休みしたもので。
2週以上、稽古してない(部屋こぎ自転車には乗ってる)ので、無理しないでおこうと思う、っていつ稽古で無理してるんだと心の声が聞こえるが気にしない気にしない。
M氏に新年のご挨拶を簡単にして、基本功をボチボチと。
右肩が少し痛い。
背中が痒くて無理して手を回したら「ボキ」ってヤな音がして、それ以来鈍痛が止まない。
とある資格試験対策の授業準備で医学関係の資料を読んでたら、この辺て血流が悪くなりがちで、そのせいで骨折なんかの治りが悪いんだそうだ。
・・・特に高齢者で。
M氏と推手。
傍から見ると至近距離で向かい合って押したり引いたりしてるだけなのだけど、バランスの崩し合いとその気配の気取り合いを延々と行う。
いや、「崩し合い」と書いたけど9割9部9厘私が崩されっぱなしなので、「合い」にはなってませんな。この日も実によくすっ飛んだワタクシであったなあ(詠嘆)。
「パーツ交換したみたい」
とM氏。体重減らすためにボチボチ動いてることをご存知なのでそう言って下さったんだと思う。もしかすると多少パゥワーアップしたのかも知らんけど、各パーツが全然連動できてないのでダメのダメダメですわ。
・のけぞらない
・腰を切るのを忘れずに
・隙を見て、真横に引く。後方ではない。
そうこうしてる内に、Aくんとカノジョさん到着。
二人にも新年のご挨拶。
M氏の打ち込み(腕返し)のお相手をする。
Aくんがつつつ、と近寄ってきて
「さあ、今年はのんたろうさんも柔道やりましょう!」
うう、来たか。
「はっ、宜しくご指導のほどを!」
一本背負いの理論と入り方を教えてもらう。
相手との間合いは遠めに。打撃のつもりで突っ込むと、崩した相手が倒れかかる空間が無くなってしまう。
打撃で相手の中心取るときよりも、一足分か二足分くらいは手前で回転する。
左手で相手の右袖を、肘よりやや手首側で取り、ちょっとだけ返してやる。そうすることで相手の肘の自由度が下がる。親指は使わない。「痛い目見ますよー」だって。突き指とかすることになるらしい。
肩の高さに水平線を想像して、そこから上方30度の角度で相手の右腕を引くことで崩す。相手との身長差で自分の身体の使い方がちょっと変わっちゃう。崩すのと同時に(最初のうちは崩してから入ってた)踏み込んで背中を見せる。
踏み込み方は2種類教わった。
極小ジャンプ(足裏が畳から離れない程度)で一瞬で入れ替える方法。カノジョさんはそうしてるそうだ。実用的かつ現実的な方法なんだろうね。
もう一つは多分基本の型通り。右足を左足の1.3足ぐらい前に置き、つま先をやや左前方に向ける。続いて左足を右足の右側(?)へ。左足のつま先は右足のかかとの方向に向いている。ちょうど「L」の字みたいな配置になる。その状態からつま先に回転軸を置いて左方向の軸回転。軸回転を終えた時点で足の開きは肩幅くらいになり、やや内股になるよう足の配置を考えること。
回転しながら、右腕を相手の脇に引っ掛ける。
左手の崩しで開いた腰から脇にかけてを、7分ぐらいに曲げた肘を走らせる。当然、どん詰まりには脇があるから、そこに肘のフックが密着するようにする。この密着が難しかったなあ。左の引き手をきちんとへその前まで下ろさないと密着が甘くなって逃げられる。カチ上げるぐらいの勢いでね!
どっちの踏み込み方でも、回転が終わった時点で前傾して腰が落ちていること。
崩して前のめりになった相手を「おんぶ」でもするかのような状態になっているハズ。
残りの手順はそう残ってないのだけど、投げること自体おっかなかったのでこの日はこのぐらいで勘弁してもらう。
その後、AくんとM氏が投げ技の研究をしている間、カノジョさんに相手してもらってひたすら上記の動作を繰り返す。しかしまあ、余所様のカノジョに一本背負いの稽古相手になっていただくってのも何だか変な感じだなあと思う。
まだまだ考えながらじゃないと動けないし、こっちに気をつければあちらを忘れる、という程度のレベル。動きの中に組み込めるのはいつの日になることか。
稽古が終わると心地よい倦怠感。
全身の細胞が、喜んでるのか疲れきってるのかプルプルと震える。
すっきりしたー。
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