同僚の先生と、仕事の後ご飯を食べながら話し込んだ。
その先生はバレーボールを長くやってらっしゃる方で。
私も高校生の時一年だけやっていたのだけど当時と今ではルールがずいぶんと変わっていて、その辺の変更点について色々伺った。
リベロというポジションについての話が面白かった。
バスケと同様バレーも高さが命の競技だから、リベロってのは結局アレだろ、身長のない人でも競技に参加できるようにしてくれたってだけの、言ってみりゃ「みそっかす」みたいなもんなんだろ、とか思っていたのですが。
全然違うのね。
リベロが入ることで守備力が強化される。
ここまではまあ分かる。身長のある人って、逆にレシーブには不利なとこもあるからね。
リベロに要求されるのは、セッターへの返球率の高さなんだそうだ。
競技の性質上、セッターにいい球が来れば、かなりの率でアタックが決まるらしい(って「少女ファイト」に書いてあった)。
拾うだけなら誰にでもできる。リベロに求められる返球率ってのは実に8割以上。野球の打率の倍以上だ。
攻める側からすれば、あの狭いコートでリベロの守備範囲である半径3メートルは「入れちゃいけない」エリアになってしまうのだ。これはツライ。
ディフェンスを強化することによって、オフェンスまで強化されているのだ。
間接的な支援どころか、積極的な攻撃にもなっているのだ。
防御ってのはそうでなくてはいけないんだろうな、と思う。
相手の攻撃を無効化するだけでなく、こちらの攻撃を有効なものとする。
そこへは手を出せないと思わせることで、相手の選択肢を減らす。
選択肢を減らしたことで、相手を不自由に、自分は自由に攻める。
状況が有利になっているのだから、それだけこちらの勝率もあがるのが道理ってもんだろう。
もちろん完璧な防御ってのは難しいものだけど、防御のための防御だけでなく、攻撃のための防御っていう意識も必要なんだろうな、と思う。
PR